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こんにちは。しんです。
 

さて、前回は2:8の先調子の
特徴、長所、短所について。

そして、2:8のロッドが
そういった傾向にあるという事を
お話しました。
 
 

今回は素材の弾性、
胴調子と本調子について
話していきます。
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 

素材の弾性とは?

2:8の先調子のロッドには、

・フッキングが速い
・固めの竿が多い
・感度が高い
・魚をバラしやすい

という傾向があることを話しました。

では、なぜ「傾向がある」という
フワッとした表現を使ったのでしょうか?
 
 

はい、実は本当の理由は
ロッドを形成する材料の材質に
影響されるから。

 

今はいろんな物質が実験されて
様々な材質の材料がロッド制作に
使われています。

基本的には新しく使われた素材や
弾性が強い素材を使って作られた
モノのほうが料金が高くなります。

私もいろいろと試してみたいんですが
”懐の寒さ”が頑としてそれを
許してくれません。(^_^;)
 

おっと、すいません。
寒い世界へ迷い込むところでした。

話を戻します。
 
 
 

弾性が強いということはつまり
硬いという事。

ロッド材料の硬度が全ての
特徴をつかさどります。

 

そして弾性が強いと言う事は
強い反発力が生まれるという事。

だから、シーバスロッド
にはキャスト時の反発力を
生み出すために、固めのロッドが
多いのです。

そしてこれは前回説明した例の画像、
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
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上の画像の説明する距離が
長ければ長いほどフッキングを
した時の効果が魚に作用するのが
遅れる。

つまり、硬度はフッキングの
速さに繋がります。

 
 

そして、固いゆえに魚を
バラしやすいんです。

これも材質の硬度が高いから。
 
 

さらに、ちょっと想像して
みてください。^^

あなたは今、新聞紙を丸めたものと
鉄のパイプを持っています。

これから、意味も無く新聞紙を
丸めた棒と鉄パイプで近くにある
電柱を、まるでバットでボールを
打つかのように打ち抜きます。

もちろん想像の世界で。

結果、どちらが手が痛そうですか?
 

・・・。
 
 

これは実際にやらなくても
簡単に想像できると思います。

後者、つまり鉄パイプのほうが
圧倒的に手が痛いですよね?
 
 

これは何故か?

そう、材質の硬度です。
 

使っている材質の硬度が高ければ
高いほど衝撃はダイレクトに
手に伝わります。

 

だから硬度が高く弾性が強い
ロッドほど感度がいいのです。
 
 
 

つまりは、竿の調子によって
固さや感度が変わるのではなく
本当の原因はこの”硬度”なんです。
 

ただ、

シーバスフィッシングに適した
ロッドを作りあげるために
いろんな要素を盛り込んでいった
結果、先調子のロッドは
固くなる傾向にある。

 

これが真実です。

だから「そういう傾向にある」と
言うフワッとした表現を使ったのです。
 
 
 

では、これらを理解して頂いた
ところで胴調子、本調子のロッドの
特徴を説明させてください。
 
 

まずは胴調子。

穂先、竿先の方からみて
4:6~5:5くらいの調子のロッドです。
 

シーバスロッドでは
あまり見かけません。

なぜなら、
キャストしにくいからです。
 

先調子のロッドよりもほんの
少しだけ、後ろへ振りかぶった
時にタメを長く取らないと
上手く飛ばせません。

これは先調子よりもロッドの
反り返りが大きいためです。

そのロッドの反発力を最大に
するための前へ振り抜く
タイミングをしっかりと
合わせなければいけません。
 

ですがこれは、最初に
どちらに慣れているかに寄ります。

先調子のキャストに慣れている
なら、胴調子のロッドは慣れるまで
キャストしにくい。

逆に胴調子の・・・。

ということです。
 
 

そして、反発力のストロークが
先調子よりも長いため、
飛距離は出ます。
 

その半面、一回の動作にかかる
時間と消費体力が多くなるため
キャスト回数に比例して
疲れも増します。
 
 

さらに先調子のロッドにくらべて
大型のシーバスをいなしやすいです。
 
 
 
 

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では次に本調子。

こちらはもっと大変。

多分シーバスロッドでは
存在しないんじゃないかと思う。
 
 

先調子のロッドのくらべて
かなり大きくタメを作らなければ
ロッドの性能を活かしきれません。

 

バックスイング型のキャストでは
ラインが絡まってしまうので
最初から自分の後ろにルアーを
ぶら下げておくとか、ルアーを
振り回してキャストする事になります。
 
 

最も飛距離が出る反面、
消費体力が最も大きく、一日に
100回キャストするのはアスリート
レベルの鍛え方をしてる人でないと
厳しいです。
 

ですが、ロッドが曲がる支点
重心付近でロッドの持つ力を
最大限に発揮できるため、
超大物に対応できます。
 
 
 
 

以上がロッドの調子による
違いの説明でした。
 

長くなったので3記事に分けて
お届けしました。

最後にあくまでこれはシーバス
フィッシングにおける各調子の
見解です。

本気で全てを説明しようとすると
辞書くらいの容量になってしまうので
シーバスフィッシングで必要な
程度にしか説明してません。
 

間違ってもこの知識でへら竿を
作っているような方たちと
お話しない事をオススメします。

 
 

いいロッドに出会えると
いいですね。
 

それでは、また。
 
 
 
 

調子のお話の1記事目、2記事目は
下の関連記事からどうぞ。
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