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しんさん、お久しぶりです。

お世話になってます。
 

メインラインのPE1.5号に
フロロカーボンリーダーの3号を
付けろと知り合いに言われました。

ですが、3号では少し不安です。

しんさんはどう思いますか?
 

あと、PEラインの1.5号って
ナイロンで言うと、どのくらいの
号数になるんでしょうか?

教えて下さい。
 

よろしくお願いします。
 
 
 

と、言うのが今回の【Q&A】
 
 
 

私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
 

よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。

 
 

あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
 
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 
 

問題ない

こんにちは、しんです。
 

おや、あなたは・・・、

たしか、以前ナイロンラインで
とりあえずシーバスフィッシングを
始めるとおっしゃっていた・・・。
 

どうも、ご無沙汰です。
 
 

そうですか、やはりPEラインに
移行されたんですね?

おめでとうございます!
 
 

ナイロンラインというのは
いちばん使いやすいラインなので、
PEラインは始めは少し慣れずに
苦労すると思います。

 

ですが、慣れてしまえば
PEラインとリーダーの組み合わせは
最強
だと言えるので頑張って
釣行しまくりましょう。
 
 

でも、その前にあなたが
使おうとしているPE1.5号と
フロロ3号がどういうものなのかを
知っておいたほうがいいでしょう。
 

ですから、どんな感じの
強度なのかをザックリと
解説させてください。
 
 

じゃ、さっそく。
 
 

こちら、結論からいきましょう。
 

リーダーは3号で
まったく問題ありません。

 

フロロカーボンリーダー3号は
大体12ポンドくらいの強度を
持っています。
 

これは、重さで言えば
5.4kgくらいの重さで切れる
という事になります。
 
 
 

分かりやすい感じで表現すると
500mlのペットボトルって
ありますよね?
 

アレに水を入れた状態のものを
およそ10本吊ると切れますよ
みたいな感じです。
 

仮にペットボトルを8本吊れたと
仮定しても、その強度がかなり
強いというのは分かりますよね?
 
 
 

シーバスで言えば、フッコサイズ
程度なら堤防の上からランディング
ネット無しで抜きあげられる
くらいの強度を持っています。
 

普通に釣りをする分には
根ズレなどの他の要素が絡んで
来なければ、まず切れないので
リーダーは3号で大丈夫。

 
 
 

フロロカーボンリーダー
3号の強度はなんとなく
分かって頂けたと思います。
 

では次はPEラインの方。

強度とリーダーとの相互性に
ついて詳しく見ていきましょう。
 
 
 
 

PEラインの1.5号の強度

標準的で一般的な数値で言えば
1.5号のPEラインは15ポンド
6.8kgの強度を持っています。
 

これはナイロンラインで言うと
3.5号から4号の間くらいの
強度をもっています。

 
 

だけど、実際にはシーバス用の
PEラインというのは信頼できる
ものであれば、前述の平均強度を
遥かに超えるものが多いです。
 

例えば、同じ1.5号のPEでも
22ポンドのものもあります。
 

これは、およそ10kgの強度があり
ランカーシーバスをぶら下げても
暴れなければ切れないほどの
強度になります。
 
 
 

ですが、日本で売られている
多くのラインの強度表示は
勘違いしている方が多いんですが、

22ポンドと書いてあった場合、
22ポンドまでは耐えられると
思っているような感じです。
 
 

でも実際にはこれは、

「22ポンドに達したら切れますよ」

という意味の表示である
事が多いんです。
 

そうです、つまり22ポンドまで
耐えられないんです。
 
 

ですから、シーバス用の
PEラインであっても、実際の
表示強度よりは少し下の
平均強度だと考えた方がいいです。
 

先ほどの22ポンドのPEラインなら
20ポンド以下なら耐えられると
考えた方が無難ですね。
 

20ポンドラインは
9.1kgの強度です。
 

安全圏を確保して8kgとしても、
標準的で一般的な数値の6.8kgの
強度よりは全然強いですね。

ちなみにこの6.8kgというのは少なく
見積もった平均的な強度なんで
実際にはもう少し耐えられます。
 
 

メインラインとリーダーの
組み合わせは、このくらいの
バランスがちょうどいいくらい
だと思います。

 

これなら、ラインブレイクの
時にPEラインのどこかで高切れ
起こして大ダメージを食らうのを
防ぐことがほぼ確実にできます。
 

出来ればハリス、つまり
リーダーのどこかで切れてくれた
方が私たちにとっても自然に
とっても小ダメージで済みます
から。
 
 
 

でも、これがもしリーダー4号
だとしたら、どうでしょうか?
 

先ほどリーダーのお話で
解説した3号12ポンド5.4kgと
いう強度は少なく見積もった
平均的な強度の方です。
 

これが4号になると、16ポンド
7.2kgが少なく見積もった
平均的な強度になります。
 

これを先ほどのPEライン1.5号
15ポンド6.8kgのメインラインに
繋げばリーダーがオーバーパワーに
なってしまいます。

 
 
 

先ほど例に挙げたシーバス用の
PEライン22ポンドで実際には
8kgくらいで見ておいたほうが
いいとお話しました。
 

これに4号16ポンド7.2kg
リーダーを合わせたとします。

でもこのリーダーは実際には
もう少し耐えられる。
 

PEラインの方にも少しだけ
余裕がありますが、強度は
大して変わりません。
 

ですから、これでは
高切れする可能性が出てきます。
 
 

メインラインのどこかで
切れるという事は、リールから
出ているラインのどこで切れるか
分からないという事です。

 

最悪、リールのベール付近や
ロッドティップで切れます。
 

そうするとかなり大量のラインを
失うし、その大量のラインを
海へ捨てることになるんです。
 
 
 

こういう理由から、私達
シーバスアングラーは基本的には、

オーバーパワーになるような
リーダーをメインラインに
組み合わせるべきではないと
私は考えています。

 

言うまでもなく、シーバスにも
優しくないですからね。
 
 
 
 

まとめますと、

メインラインのPE1.5号に
フロロカーボンリーダーの3号の
組み合わせは、凄くいい感じの
丁度いいものであるという事。

 
 

さらに、シーバスフィッシングを
する上で基本的には十分な強度を
持ち合わせているという事。

 
 

そして、メインラインのPE1.5号と
フロロカーボンリーダーの3号が
どのような感じの強度を持って
いるかを知っておくべきです。
 
 

最後にPEラインの1.5号は
基本的にはナイロンラインの
3.5号~4号の号数の強度に
当たるという事です。

 
 
 

まあ、そんなわけで
あなたの知り合いの方が
おっしゃるように、

フロロカーボンリーダー3号で
大丈夫ですよ。
 

安心して使ってください。
 
 
 

また、何かありましたら
いつでもお気軽にどうぞ。
 
 

お待ちしております。
 
 
 
 
 

それでは、また。