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こんにちは、しんです。
 

梅雨のが定期的に降ってくれる
私たちの地域で先日、
このところ気になっていた
サーフへ釣行して来ました。
 

伊勢湾のけっこう奥にあるサーフで
ほとんど荒れる事はなく、
どちらかと言えばシーバス
フィッシングには向かないフィールド。
 

そんなフィールドですが、天候を
上手く見方につけると
地味に釣れるフィールドになります。

 
 

この日は早朝にまとまった雨が
降っていて、この雨の影響で
水がかなり濁っていました。
 

今回はそんな梅雨の天候を上手く
利用した湾奥サーフの釣行のお話です。
 
 
 
 

ベイトを確認しながら沖へ

さすがにシーバスフィッシングに
向かないサーフなので人が少ない。
 

これはいい事なんですが、けっこう
広大なサーフでポイントまでは
かなり歩かないと行けない
ところが難点ですね。
 
 

ですが、

その日ベイトが入っているかは
わりと手前の方から確認出来るので
波打ち際にベイトを探しながら
歩いていきます。
 

「おお〜、居る居る。」
 

手前の方にはマイクロベイト、
たぶんハクですね。
 

そして、沖の方にはなにやら
大きめのベイトが。
 

イナッコかイワシか、なにかは
ハッキリしませんが数種類の
ベイトが居るようです。
 
 

特にシーバスの気配はないので
そのまま出来るだけ沖の方へと
歩いていきます。

 

陸から出ている岬状のサンドバー
沖の方まで伸びていて、ポイントは
その尖端付近になります。
 

そして、潮の満ち引きでポイントが
現れたり消えたりする、少し変わった
面白いフィールドでもあるんです。

 
 
 
 

サンドバーの尖端

基本的にウェーディングで
岬状のサンドバーの両側を探りながら
少しずつ入水していきます。

 

シーバスは喰う気がある時は
足元に居る事が多いフィールドなんで
ウェーダーを履いていてもいきなり
水の中には入りません。
 

シーバス逃げるんで。
 
 

このサンドバーは右側から潮が
当たっていて、
まず右側を探って
次に左側をチェックする。
 

これを繰り返しながら、沖の方へ
攻め入っていきます。
 
 

始めはマイクロベイト対応の
ユラメキというルアーから。
 

サンドバーの尖端に対して
斜め右前に向かってキャスト。
 

波に合わせてリトリーブ速度を
変えながら引いてくる。
 

すると、手前のブレイク付近で
私のメインラインに驚いた
マイクロベイトたちがざわつきます。
 

「うん、この状況ならシーバスは
入ってくるはず。」

 
 

次は左側をチェック。

同じように引いてくるが、
雨が定期的に降るので結構な量の
ゴミが打ち寄せられていて、
毎キャストごとに引っ掛かってくる。
 

「こりゃ、左側は厳しいなぁ。」
 

そうこうしながら少しずつ
サンドバー尖端へ進出していく。
 

サンドバーの尖端から、沖へ向かって
波が合わさる浅いエリアの両脇
フルキャストして右左を探る。
 

・・・、
 

両方とも反応はない。

そして、相変わらず左側はゴミが
釣れてくる。
 
 

このゴミが集まる場所というのは
海水の流れがある程度集まる場所で
小魚のエサも多く、流れも緩やかで、
サーフで釣る時は気にしてほしい。

 

目立った変化の乏しいサーフで
有力なポイントになる事が多いです。
 

ベイトが集まる事が多く、
まわりをシーバスが回遊する
可能性が高いエリアですね。
 
 

次はカームをキャストして
両側を探ってみました。
 

・・・、
 

「反応なしか・・・。」
 

・・・、
 

「もしかして、ベイトが大きいのか?」
 
 

イワシチックなシンペンにチェンジ。

ルアーサイズを若干大きくしてみる。
 

そして、同じように両側を探る。
 

・・・、
 

反応はありません。
 
 
 
 

ワンドパターン

そうこうしていると、どこから
ともなくシーバスの補食音みたいな
ものが聞こえて来ました。
 

「ん?、ボラか!」
 

と、振りかえる。
 

単発ですが、どうやら
私の後ろから聞こえた感じです。
 
 
 

サンドバーの尖端に来るまでに、
実はいくつか小規模なワンドのような
地形が出来上がっているんです。
 

これがサンドバーの付け根付近に
いくつかあるんですが、潮が引いて
くると現れる隠れポイントで
非常に貴重なポイントのひとつ。

 
 

そして、その中のひとつに
大きな波紋と逃げ惑うマイクロベイト。
 

「ボラならもう一回跳ねるはず!」
 

と注意して見ていると
何も跳ねません。

マイクロベイトがざわついているだけ。
 
 

これは怪しいなと、歩いて静かに
ワンド付近まで戻ってみる。
 

すると、再び何かがライズする。
 

「間違いない!」
 

今度はしっかりと私のふし穴の
ような目が、シーバスの頭
見逃しませんでした。(笑)
 
 
 

ルアーをユラメキに戻して
ライズがあったあたりを
ゆっくりと通してみます。
 

「・・・、何もないな。」

「それどころか、このルアーでは
波と風に負けてしまって
アタリが取れないなぁ。」

 

これではいくらアタッても
満足のいく結果にはなりません。
 
 

そこで、波や風があっても
しっかりとラインテンションを
張れるバイブレーション、

シリテンバイブにルアーをチェンジ。
 

同じようにライズ付近にキャストして、
今度はロッドを立てて早引きします。
 
 

実はこのワンド、小規模すぎて
水深が30センチくらいしか
ないんです。
 

ですから、こうしないと
ボトムに堆積しているゴミを
拾ってしまいます。
 
 

そうすると、バイブレーションの
後ろでライズが・・・。
 

水がけっこう濁っているので、
追いきれてないようです。
 
 
 

今度は少しでも同じ場所にルアーが
居座れるように、リフト&フォールで
同じラインを探ってきます。

 

すると、コツッ!
 

「ていっ!」
 

すかさずフッキング。
 
 

一瞬の間を置いてギュゥゥー!と
沖へ走りだす。
 

ロッドを立ててまずはシーバスの
最初の走りを止めます。
 
 

そして、シーバスが失速したら
すぐにロッドを目一杯倒します。
 

これはエラ洗いを封じるため。
 

フィールドが浅いので、
その気になればシーバスはいつでも
エラ洗いが出来るんです。
 
 

そして、そのままグリグリと
寄せてきます。
 

「良かったぁ〜。」
 
 

無事にキャッチ出来ました。
 

60センチくらいのシーバスです。

わりと良いサイズが出ました。

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私達の地域では40〜50はけっこう
釣れるんですが、60を越える個体は
毎回は出ないんですよ。
 

まあ、単純に私の腕が悪いだけ
かもしれないですけどね。(笑)
 
 

そして、そろそろ暗くなって
きたので、これで終了としました。
 
 
 
 

まとめますと、

荒天を上手く利用すると、
たとえデイであっても至近距離で
シーバスとのファイトが楽しめる
釣りが出来るという事。

 
 

そして単純な話、ターゲットになる
魚の居るところにルアーを通す
というのがルアーフィッシングの
基本で大前提だという事。

 
 

さらに釣りの最中、特にサーフや
磯などではあなたのまわりの気配や音、
フィールド状況などにも常に
気を配るのが大切だという事ですね。

 

シーバスの気配を
見逃さないためにもね。
 
 

そしてそれだけではなく、
サーフや磯などでは、時折
突然大きなうねりを伴った大波が
来る事が定期的にあります。
 

フィールドによっては
まわりに気を配ってないと
かなり危険な状況になる事があります。
 
 

ですから、あなたも荒天時に釣行される
時は必ず気をつけてくださいね。
 
 

理想は単独釣行を避ける事。

特に経験が浅い初心者は何度も
サーフで釣りをした事がある方に
同行してもらってください。
 
 

さらに、必ず防水対策をした
携帯電話を持って釣行してください。

 

サーフで言えば、ここには大型の
赤エイという毒を持ったエイが
頻繁にうろついています。
 

これの毒を受けるとひどい時は
途中で歩いて帰るのが困難になって
時間が立つと満ち潮で溺れます。
 
 

磯で言えば、もし転んで怪我をして
動けなくなっても近くに人が
居なければ気が付いてもらえません。
 
 

こういった場合に携帯電話を
持っていると、速やかに助けを
呼ぶ事が出来ます。

 
 

相変わらず釣り人の水難事故は
後を絶ちません。
 

せっかくの楽しいはずの時間も
こういった事があると、あなたが
大変なのはもちろん、同行者や
助けて頂いた方にも迷惑で台無しに。

 

だから、安全対策は絶対に
怠らないでくださいね。
 
 

これもシーバスフィッシングを
楽しむための秘訣です。
 
 
 

いつも私のブログ、
ライブ・オブ・シーバス!に
遊びに来て頂いて本当に
ありがとうございます。
 

それでは、また。