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はじめまして!

いつも参考にしております。
 

今期73匹目で、どうしても上げ潮で
釣る事ができず苦戦しています。

シーバス四年目で太平洋側です。
 

具体的なアドバイスお願いします。
 
 
 

と、言うのが今回の【Q&A】
 
 
 

私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
 

よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。

 
 

あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
 
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 
 

上げ潮時の特徴

こんにちは、しんです。
 

はじめまして。

私のブログを参考にして頂き
ありがとうございます。
 

シーバス4年目で今年73匹目なら
もう初心者ではないですね。
 

素晴らしい釣果ですよ。
 
 

さて、平均的な内容になりますが
多くのシーバスアングラーがシーバスを
釣り上げている時の潮の状態は、実は
ほとんどが下げ潮時の釣果になります。

 

たしか、およそ8割がたの釣果が
下げ潮時に釣ったシーバスだと
言われていたような気がします。
 
 

つまり、上げ潮時にシーバスが
釣れないのは当たり前の事
特に気にされる必要はないです。
 

ですが、上げ潮時にシーバスが
釣れないのには、大きな理由が
あるんです。
 

それらも含めて、いろいろと
見ていきましょう。
 
 

じゃ、さっそく。
 
 

まず、上げ潮時の特徴として
下げ潮時に比べると一部の特殊な
フィールドを除いて、強い流れが
起きにくいというのがあります。

 

これは上げ潮時に潮位を上げる力が
月の引力と、運がよければ
気圧くらいしかないからです。
 

強力な低気圧でもない限りは
月の引力くらいしかありません。
 
 

ですが、
下げ潮の時はどうでしょうか
 

月よりも遥かに強い地球の引力、
つまり重力が働いているので
当然ですが空気よりも重い水が
下にあります。
 

基本、このかたちなので水の
重量までもが、潮位が下がるのに
見方をします。
 
 

単純に”地球 VS 月”で考えても
地球側、つまり下げ潮の方が
より強力な力で引っ張られている
事は簡単に想像出来ますよね?

 

だから、基本的に下げ潮のほうが
強い水の動きが発生するんです。
 

水の動きが強いから、しっかりとした
流れが発生して、それがハッキリとした
潮目となって私たちの目に見える。

こういうわけです。
 
 

ですから、あなたも感じているように
下げ潮時のほうが潮目や流れの変化が
くっきりと見えるはずです。

 
 
 

では、これによって何が起きていると
思いますか?
 

実は流れというのは水に限らず
強ければ強いほど、周りのものを
巻き込んでさらって行きます。

 

水中のゴミや酸素、さらには餌や
ベイトまでもが流れに巻き込まれて
いくので、当然ですがそこには
シーバスが集まります。
 

そして、そこで効率よくシーバスが
補食を始めるというわけ。
 
 

だけど、
ここには驚愕の事実があるんです。
 

強い流れに巻き込まれているのは
餌やベイトだけではありません。
 

実はあなたがキャストしたルアーも
また、この流れに巻き込まれます。

 

当然ですが下げ潮時はその効果が
強くなるので、キャストしたルアーが
シーバスのフィーディングゾーンへ
流されやすくなるんです。
 
 

これはどういう事かというと、

多少いい加減なライン取りやキャスト
だったとしても、フィーディング
ゾーンにルアーが流されて
行きやすい
という事になるんです。
 
 
 

でも、上げ潮時はこうは行きません。

何故なら流れが弱くなって、流れに
巻き込まれる効果が弱くなるから。
 
 

ですから、上げ潮時の釣行では
下げ潮時に比べてより正確に
ポイントやフィーディングゾーンに
ルアーを通す必要が出てきます。

 

下げ潮時のように、流れが勝手に
ルアーのスイミングコースを
微調整してくれません。
 

つまり3Dで見て、横のトレースラインと
縦のレンジ、これをキッチリ自分で
調整する必要が出てくるんです。

 
 

そして、逆に流れが弱いと餌や
ベイトが散ってしまいます。
 

だからシーバスも散るし、当然
シーバスの活性も悪くなります。
 
 

これで、いかに下げ潮の恩恵が
偉大なものかが分かって頂けたと
思います。
 
 
 

さて、そこで気になる上げ潮時の
シーバスの居場所ですが、
居場所はバラバラで掴みにくいので
シーバスの通り道をお話します。
 
 

上げ潮時にシーバスが通る道は
フィールドに関わらず、流芯部と
岸壁沿いになります。

 

例外もありますが、ほとんどは
ここを押さえておけば大丈夫。
 

ここから上げ潮が刺してくると同時に
フィールドに入って来て、ベイトが
居る場所へと移動していきます。
 

これを基本にルアーで打つ場所を
考えてゲームを構成していきます。
 
 
 

これらの事を元に上げ潮時に
有利なフィールドを選んでいくと、
サーフ、河川、河口が有力な
フィールド
になってきます。
 

では、それぞれ見ていきましょう。
 
 
 
 

河口とその付近

上げ潮時の河口の釣りで大切な事は
流芯部にルアーが届く事です。

 

河口から河川に入ったところでも
フィールドによっては岸壁沿いを
通ってシーバスが入って来ますが、

昼間であれば、基本的に流芯部から
遡上してくると考えた方が無難です。
 

ですから、ルアーが流芯部に届く
ように大規模河川を避けて、
中小規模河川に的を絞るのが
上げ潮時の河川攻略では大切
です。
 
 
 

らにその河川の流芯部を正確に
攻めるには、どこに流芯部があるのかを
しっかりと把握する必要があります。
 

ですから狙いを付けたフィールドが
あるなら、干潮時に出掛けてどこに
流芯部などがあるのかを調べる
事も
凄く大切です。
 
 

これらが下準備ですね。

ここを省くとシーバスの居場所が
分からないし、釣りに迷いが生じて
その間にシーバス達があなたの前を
通りすぎて上流へ行ってしまいます。

 

だから、まずは河口部で上げ潮に
変わってからどのくらいの時間、
どのくらいの潮位でシーバスが
通過するかを調査してみてください。
 

これはシーバスが流芯部を通り
かかるのを待つという、いわゆる
回遊待ちの釣りになります。
 
 

先ほど、上げ潮時のシーバスは
基本的に渋いとお話しました。
 

そのため、シーバスのバイトを
誘うには今の時期ならバイブレーション
などのリアクションバイトを狙った
方法で攻めていくのがオススメ。

 

ですから、いくつかの種類の
バイブレーションを持っていると
スピーディーに探れてシーバスに
出会える確率が上がります。
 
 

また外洋に面した河口、もしくは
外洋にかなり近い河口ならば、
ごっつぁんミノー125Fが使えます。
 

小さい方はまったくの別物なので
125Fの方だけです。
 
 

あなたは“海水クサビ”というものを
ご存知ですよね?
 

これが、基本的にフィールドの
ボトムを通って上流へと
差し込んで行きます。
 

シーバスたちはこの逆流する流れを
利用して、河川へと遡上して行きます。

 

そして、この海水クサビが最も
速く通過するのがフィールドの
いちばん深いところ。

つまり、流芯部になります。
 
 

シーバスは海水クサビを利用して
遡上してくるので、基本ボトムを
通って来ます。
 

上の方は淡水が下流へ流れていて、
そこを通ると疲れるし、少しずつ
淡水に慣れていく必要があるんで。
 

そして、その途中でシーバスの頭上に
ベイトが通ると襲いかかります。
 

ですが、あまり上の方までは
出てきません。

上の方は完全に淡水なんで。
 
 

この時、実は海水と淡水が混ざりあった
特殊な水域が河川の中層を流れています。

 

最近では”なんちゃらライン”と
呼ばれていますが、ボトムに居る
シーバスはこの汽水層付近を通る
ベイトを襲います。
 

そして、ごっつぁんミノー125Fは
この汽水層を自動的に捉えてくれる
微妙な浮力調整が施されたルアー。

 

海水では浮き、淡水では沈む
という優れもののミノーなんです。
 

ただ、わりと濃い塩分濃度でないと
浮かないので外洋に近いエリアに
適したルアーになります。
 
 
 

さて、これらを使って河口、河川で
攻めるべきポイントですが、
まずは流芯部ですね。
 

ここをルアーで通過させて
回遊待ちの釣りをします。
 
 

そして、そこそこ水深のある
運河のような岸壁がある河川では
岸壁沿いもシーバスの通り道になります。
 

ここは流芯部で反応があって、
その反応が薄くなってきた
タイミングで狙うポイント。

 

なぜなら、海水クサビが通る
最も早いポイントは流芯部だから。
 

そして、その後は水面を見てみると、
水流が複雑に絡み合った訳の分からない
潮目みたいなものが見えている
ポイントがあります。
 

ここは物凄く活性が高いエリアで
是非とも狙っておくべきポイントです。

 

これらが、河口域で狙うべき
ポイントになります。
 
 
 

次はもう少し上流へ来て頂くと
河川にはワンド状になったポイントが
いくつか存在します。

 

こういうワンド、又はワンドのような
ポイントは上げ潮時にシーバスが
ベイトを追い詰めて補食します。
 

下げ潮時はワンドの出口でシーバスが
釣れますが、上げ潮時はワンドの
中でシーバスの反応があります。
 
 

そして、後は流れ込みと馬の瀬。

馬の瀬は潮の流れが当たる方に
シーバスがつきます。
 

バイブレーションのリアクション
バイトがわりと有効なポイントです。
 
 
 

このように、上げ潮と下げ潮では
同じフィールドであっても
叩くポイントと考え方はまるで
違う
のが分かって頂けると思います。
 
 
 
 

サーフ

サーフというのは上げ潮になると
魚が岸近くまで入り込んでくる、
とても上げ潮向きなフィールドです。

 

ですが、目だった変化がなく
ポイントが掴みにくいフィールド。
 
 

よく言われる事ですが、地形を
観察して水の中へと伸びている
岬状のサンドバーを探してください。
 

岬と呼べないようなショボい
ものでも大丈夫です。
 
 

このサンドバーは基本、潮の流れが
当たる方にシーバスが付きますが、
たまに反対側に付いている時もあります。
 

ベイトが居るようならば、
しつこく攻めてみてください。

 
 
 

そして、サーフには潮の当たる面と
その流れが抜ける場所があります。

 

これはフィールドを歩いてみて
地面が柔らかく、足が沈むエリアが
流れが当たるエリア。

波が打ち寄せて水が入る場所です。
 
 

逆に歩いても地面が固く、足が
沈みにくいエリアが波が引くエリア。

つまり、サーフから水が抜ける
場所になります。
 
 

そして、このサーフに潮が当たる
面の周辺は一級ポイントになります。

 
 

同じように、サンドバーやワンド、
ちょっとしたブレイクなど、
微妙な変化のある点を
くまなく探ってみてくださいね。
 
 

こちらもやはり、下げ潮時とは
ぜんぜん違う攻め方になるんです。
 
 

なお、サーフにおいて最も重要な
複合要素は荒れ具合とベイトになります。

 

これを大前提にフィールドを
選んでみてくださいね。
 
 
 
 

まとめますと、

上げ潮では、ほとんどのアングラーが
釣果をあげられていないので、
下げ潮よりは遥かに難しいという事。

 
 

でも、何故釣れないのかの理由を
知る事で攻略の糸口が見えて
選ぶべきフィールドが
分かってくるという事。

 
 

そして、そのフィールドのポイントの
攻め方は、釣り慣れている下げ潮の
考え方やポイント選びとは
まるで異なるという事ですね。

 
 
 

さて、いかがだったでしょうか?
 

今回、あなたのホームフィールドの
タイプが分からなかったので、
かなりの長文になってしまって
申し訳ないです。
 
 

しっかりと、読みまくって
深いところまで理解して頂けたら
嬉しいので、良かったら参考に
してみてくださいね。

 
 

そして、この難しくて正確にレンジと
トレースラインを合わせなくては
ならない上げ潮こそ、シーバス
フィッシングの修行に最適です。
 
 

更なる高みを目指すなら 、
上げ潮時にこそ釣行を重ねる
べきだと私も思います。
 

お互いにガッツリと
シーバスフィッシングを
楽しみましょう。

 
 
 
 
 

それでは、グッドラック!