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こんにちは、お久しぶりです。
 

夏のパターンがすごく渋く、
苦戦しています。

が、大雨後の増水パターンで釣りを
したところ、50センチ後半から
ベストの72を上げることができました。

また、2日間に分けて行ったのですが、
2日間とも30分足らずで2匹上がりました。

河口の流れは早く、
濁りはすごかったです。

ドリフトで明暗部で全て来ました。
 
 

こから質問なのですが、

なぜ増水パターンがこんなにも
強いのかが詳しく知りたいです。

今までがパッタリ釣れず、
悔しい思いをしてきたのですが、
増水した途端にあっさり釣れて
しまい、驚いています。
 

また、晴れの時の今の時期や
これからの時期の攻め方を
知りたいです。

コンスタントに結果がなかなか
出ないので、少しでも出せたら
いいと考えています。

場所は大河川や河口を考えていて、
漁港にも手を出したいと考えています。
 

2つめの質問ですが、
フローティングタイプや、
ミノーのルアーの
メリットを教えてください。

今まで釣ってきたルアーが
シンキングペンシル、
バイブレーションなだけに、
正直手を出しづらいです。

釣れたという偏見からどうしても
シンキングペンシルばかり
選んでしまいます。
 

よろしくお願いします。
 
 
 

と、言うのが今回の【Q&A】
 
 
 

私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
 

よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。

 
 

あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
 
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 
 

増水パターンが強い理由

こんにちは、しんです。
 

おや、お久しぶりですね。
 

お問い合わせ、
ありがとうございます。
 
 

しっかりと釣果を上げられている
ようで、何よりです。
 
 

そうですか、夏の渋さに苦戦されて
いるんですね?
 

釣れる時もあれば、
どうやっても釣れない日もあります。
 

だから、シーバスフィッシングは
面白くて奥が深いと思います。
 

あなたが夏の渋さを感じていらっしゃる
のなら、それはシーバスフィッシングを
楽しんでいる証拠ですね。
 

良かったです。
 
 
 

そして、なるほど。

増水パターンですか。
 

増水パターンが釣れるのには
シーバスの性格や特性が
深く関係しています。

 

それでは、詳しく見ていきましょう。
 
 

じゃ、さっそく。
 
 

まずは本来の増水パターンが
どういうものを指すのかというのを
正しく知っておいてください。

 

本来シーバスの大雨増水パターンと
いうのは、大雨が降って河川が増水して
濁流となり激濁り状態になりますよね?
 

このド茶濁りが少し落ち着いて
水の色が戻り始めると、
そこには
流されて来ていた多くのベイトが
河川の下流部に定着します。
 

そうすると、そこにはあまり
お目に掛かれない酸素濃度が高く
適度な水温でベイトが大量に居る
楽園が出来上がります。
 
 

そして、シーバスたちは
この事を知っています。
 

ですから、海側に居るシーバスたちが
ここぞとばかりに河川へとさしてきます。
 

つまり、この大雨が降って二三日
経った河川下流部の状態が本来の
大雨増水パターンの定義です。

 

これを正しく理解しておいてください。
 
 

まあ、ウンチクはこのくらいに
しておいて、じゃあド茶濁りは
釣れないのかと言われれば、あなたも
体験されたように良く釣れます。
 

ですが、爆釣する時とまったく
釣れない時とで分かれます。
 

最初から河川に入っているシーバスは
流れが強くなって自分の姿を
隠せるので、活性が上がって良く
食べるようになります。
 

ですが、流れが強い上に視界があまり
効かないので、海側のシーバスは
まだ河川には入ってきていません。

河口部なら居るでしょうけど。
 
 

つまり、普段どこにシーバスが居て
どうやって補食しているかを
知っていれば、大雨直後のド茶濁りでも
釣果を上げられるというわけ。

 
 
 

で、なぜ大雨増水パターンが
そんなに良く釣れるかと言うと、

シーバスという魚はフィッシュ
イーターでありながら、泳ぎが
あまり得意ではありません。

 

そのためベイトを追いかけ回して
補食するのではなく、自分にとって
有利にはたらく複合要素をいくつか
絡めて効率よくベイトを捕らえる。

というのは、あなたも
良くご存知かと思います。
 
 

大雨増水パターンが完全に成立して
いるかどうかは置いといて、まず大雨が
降るとド茶濁りが発生して水中に
光が射し込まなくなります。
 

これは、夜の暗さと同じレベルの
複合要素になります。
 
 

そして、流れが強くなるので
シーバスも活性が上がってベイトも
補食しやすくなります。
 

これも大きな複合要素のひとつ。
 
 

さらに、昼間や夜の明暗が絡むと
シーバスの頭上を通るベイトは
ド茶濁りの影響で完全にシルエット
なるので、通常よりも見つけやすい。
 

これも物凄く大きな複合要素。
 
 
 

少し濁りが取れてきて水色が
戻り始めると、海側からもシーバスが
さしてきて補食を始めるので
個体数が増えます。

 

それに触発されて活性が上がります。
 
 

そして、通常よりも水位が高く
水にもいい感じの濁りが入っているので
シーバスもベイトを補食しやすい。
 

流れが強めでベイトが集まるので
補食しやすさが上がって
さらに活性が上がります。
 
 
 

このように、シーバスを釣るための
複合要素がどんどん増えていきます。
 

って言うか、
釣れる要素しかありません。
 
 

だから、大雨増水パターンは強いんです。
 

夏はフィールドの酸素濃度が
下がるので、季節的にもかなり
有効なパターンになってしまうんです。

 
 
 
 

これからの攻め方

まず全体的な見通しですが、

夏が終わりを迎えて今までの高活性な
シーバスをバイブレーションなどの
攻撃的な釣り方で叩いていく方法が
少しずつ通じなくなっていきます。

これに関してはスローにと言うか
丁寧に小刻みにフィーディングゾーンに
長く居座るマメな釣り方に
変わっていきます。
 
 
 

そして、もうすでに始まっていますが
今までは昼の方が大きく潮が動いていたけど
今度は夜の方が潮が大きく動くようになる
タイドリバースの最中です。
 

潮まわりがあと何周かすると完全に
夜の方が釣れる季節に移行します。
 

夜自体がかなり強い複合要素なので
これから寒くなるまでは、夜の釣行を
心がければ釣れる確率は大幅にアップ。

 
 
 

さらに今まではミノーなどの早巻きで
釣れたりしていましたが、基本的には
水温が下がっていく一方なので、
一転してフィネスな釣りに変わります。
 

これは、シンペンなどで地味に
ゆっくりネチネチとシーバスが
居るポイントを探っていく釣り。

 

夏の間の釣りでシーバスの着き場は
ある程度分かっておられるでしょうし
予想も出来ると思います。
 

そういったピンスポットにシンペンなどを
流し込んでいく釣りになります。
 
 
 

そして秋の最大の特徴として、
シーバスが狙うベイトが混在する
楽しくも難しい季節になります。
 

今で言えば、イナッコ、ハゼ、
ヒイラギ、サヨリ、イワシなどが
シーバスのターゲットになり、
これらのどれかを偏食します。
 

もう少し後になると、これに
落ちアユが混ざってきます。
 

さらにその後はサヨリと落ちアユが
抜けて、コノシロが混ざってきます。
 
 

つまり、シーバスがその時に
どのベイトを偏食しているのかを
確実に判断していくのが釣果を上げる
ための鍵になってきます。

 

なぜなら、ベイトによって出す波動が
違ってそれをルアーで表現して
あげないとシーバスが居ても
バイトして来ないからです。
 
 

要するに、シーバスがステイしていると
思われるポイントに、その時の
補食ベイトに近い波動のルアーを
流し込んでいくという釣り方が有効。
 

そして、基本的にはシンペンが
よく使われるパターンになりますね。

 
 

ですから、大河川や河口は
シンキングペンシル主体で攻めます。
 

でも、漁港や港湾などは
ミノーやバイブレーション主体で
攻めるのがオススメです。
 

この理由については次の項で。
 
 

これが、これからの時期の
ザックリとした攻め方になります。
 
 
 
 

フローティングやミノーのメリット

まず、フローティングタイプ
ルアーですが、大きく分けると
トップウォーターとフローティング
ミノーに分かれます。
 

順番にいきましょう。
 
 

トップウォーターですが、
最大のメリットはルアーの位置が
正確に見てとれるという事です。
 

これによって、シーバスの居る
ポイントとルアーの位置を合わせやすく

ストラクチャーぎりぎりをかすめたり
ドリフトの練習に使われますね。
 
 

また、シーバスが表層を強く意識して
いる時があって、トップウォーターの
ルアーにしか反応しない時もあります。

 

こういう時に幾つかの種類やカラーを
持っておくと、一人勝ち出来る
という事がけっこうあります。
 
 
 

次はフローティングミノー。

こちらは軽いので、シャロー寄りの
フィールドを攻める時に重宝します。

 

河口などが便利です。

重いシンペンやシンキングミノーの
ように遠くへ飛ばすとレンジが入りすぎて
根掛かりする事がなく、遠くでも
一定のレンジをキープしやすい
です。
 
 

そして、基本的に浮くので根掛かり
しないし、キャストしてから
延々と放置できます。

 

ですから、ラインが引っ掛からない
限りは橋の下などの狙いたい
ポイントまで延々と流し続けられます。
 
 

この二つがフローティングタイプの
ルアーになります。
 
 
 

では、次はミノータイプの
メリット
についてお話しましょう。
 

リップと呼ばれる物、又はリトリーブ
した時に水流を受けて潜行する機構を
そなえている物をミノーと呼びます。
 

どちらも水流を受けて潜行し
アクションを起こすので、シンキング
ペンシルよりも波動が圧倒的に
強いのが特徴
ですね。
 

そして、水流を受けてアクションを
起こすために、ルアーが出す波動を
いろんなタイプに変えられるのが
最大のメリット
になります。
 
 

これは例えば、ウォブリングであったり
ローリングであったり、ウォブンロール
であったり。
 

さらにその中でもタイトロールや
ワイドロール、タイトウォブリング、
ワイドウォブリングなどが
ミノーの主な波動の違いです。
 

あなたの得意なシンペンで言えば
クネクネ泳ぐのと、S字アクションの
違いみたいな感じ
です。
 
 

この波動の違いを使い分けて
シーバスが偏食しているベイトに
合わせてあげる事ができます。

 
 

そして、基本的にシンペンよりは
波動が強く引き抵抗があるので、
水中の流れの変化を読みやすいです。
 

そのため、ミノーでいい感じの
流れの変化を見つけておいて、
シンペンにチェンジして流し込んで
喰わせるという事も可能になります。
 
 

ですが波動が強い、

つまり、良く動くルアーなので
流れが常にあるようなフィールドでは
ルアーが動き過ぎてしまい、シーバスが
違和感を感じる事もしばしば。
 
 

これはどういう事かというと、
先ほどチラッとお話しました。

「でも、漁港や港湾などは
ミノーやバイブレーション主体で
攻めるのがオススメ」

だと。
 

つまり、流れが強いと動き過ぎて
しまうので、良く動くミノータイプは
漁港や港湾などの止水域寄りの
フィールドで有効なルアー
になります。
 

逆に漁港や港湾などの止水域寄りの
フィールドでシンペンなどの
ほとんど動かないルアーを使っても
シーバスのスイッチを入れるのは
基本的に難しいです。
 

厳寒期やバチパターンの時は別ですが。
 
 

これがいちばん大きな基本的な
ミノーとシンペンの使い分けになります。
 
 
 
 

まとめますと、

増水パターンは度が過ぎなければ
シーバスにとってプラスになる要素しかなく、
寒い時期でなければゴールデンパターン
とも呼べるものだという事。

 
 

そして、これからの釣り方としては
あなたの得意なシンペンが主役の
季節になってくるけど、
ベイトの種類も鍵になるという事。

 
 

さらに、シンペンにもミノーにも
それぞれに得意分野があって、それらを
上手く使いこなしていくためにミノーにも
チャレンジしてほしいという事ですね。

 
 
 

さて、いかがだったでしょうか?
 

今回、いろんな事をザックリと
お話させて頂きましたが、なんとなく
感じは掴んで頂けたと思います。
 

ミノーを使ってミノーを詳しく
知って頂ければいろんなパターンの
釣りを組み立てる事が出来て、あなたの
釣りの幅が大きく広がります。

 

シンペンはほぼ完璧に感じを掴んで
いらっしゃるようなので、ミノーを
上手く応用出来れば、渋い中でも
コンスタントに釣果を上げられるでしょう。
 

そんなわけで、
良かったら参考にしてみてくださいね。
 
 
 
 
 

それでは、グッドラック!
 
 
 
 

タイドリバースとは、こちら。
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>>>タイドリバース 今年も
やって来ました、シーバス
アングラーにとっての潮変わり。