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はじめまして。

ボイルについて質問があります。
 

多分イナッコだと思うのですが
水面でベイトの群れがざわついて
居る時はその下にシーバスが居ると
考えて大丈夫でしょうか?

しつこく探ってもアタリが無い時が多く、
シーバスが居るのか居ないのか
まったく分かりません。

 

何かしら判断基準みたいなものが
あれば教えて頂けると有難いです。

 

よろしくお願いします。
 
 
 

と、言うのが今回の【Q&A】
 
 
 

私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
 

よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。

 
 

あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
 
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 
 

ベイトが水面に出る時

こんにちは、しんです。
 

はじめまして。

お問い合わせ、
ありがとうございます。
 
 

なるほど。

イナッコパターンですね。
 

シーバスフィッシングの主要
ベイトパターンで一年のうちで最も
長く成立する必須科目パターンです。

 

活性が高くハマれば面白いほど
よく釣れるパターンですが、それだけに
多くのアングラーに長期間攻められるため、
スレ気味で難しいパターンでもあります。
 
 

そんなわけで今回はどこを見て
判断するのか、シーバスがバイト
してこない理由
について
ザックリと見ていきましょう。
 
 

じゃ、さっそく。
 
 

イナッコが水面に出ている時は
いくつかあります。
 

まずは表層に流れているプランクトンや
アミ、有機物が含まれる何かを
食べている時があります。

 

これはまったく慌てる様子もなく
一定に近いリズムで水面で口を
パクパクしている状態です。
 

広範囲に散っていたり、わりと
大きな群れで集まっている事が多いです。
 
 

この状態の時はボトムか、又はその
周辺にシーバスが居る可能性は
かなり高いです。
 

ですが、シーバスの方には
あんまり喰う気がない事が多いですね。
 

これは例えば、何かが原因
シーバスの活性がイマイチな場合。

流れが無かったりとか、ベイトが
散りすぎていて補食効率が悪いとか、
急激に水温や環境が変化したり
などなど様々な原因が考えられます。
 

又は、シーバスが隠れられるボトムから
ベイトの居る水面まで距離がありすぎる
時もやる気がありません。
 
 
 

そして次は水中の酸素が少ない時です。

いわゆる酸欠状態ですね。
 

大体は一ヶ所のポイントに集まって、
例外なくすべての個体が異常なほど
水面で口をパクパクしている状態。
 

そこに居るすべてのイナッコが
水面でパクパクやってるんで
これは分かりやすいですね。
 

一緒にカレイの子供なんかも
水面に浮いているので
判断材料にしてみてください。
 
 

の状態の時はシーバスは
近くにいません。
 

なぜなら、シーバスは酸欠に
弱いからです。
 

そのため、酸素濃度が低くなると
居心地のいいフィールドへ
移動してしまいます。
 

そしてこれがシーバスが流れ
付く、もうひとつの理由になります。
 

いちばんの理由は流れ方の違いが
ある所はプランクトンが多く、
それをエサにするベイトが寄るから。
 

ですから、

「うわ〜、これ酸欠だな。」

と思ったら、そのポイントは
打つ必要はありません。
 
 
 

次は何かに追われている、もしくは
逃げている時です。

 

これはパッと見、水面で何かを
食べている時のように見えますが、

時々慌てたように暴れたり、
群れがざわついたり、イナッコが
連続して水面を逃げるように
跳ねまわったりします。
 

そして、ドックウォークしている
群れが小さい事も判断材料になります。
 

しばらくずぅ〜っと観察していれば
ところどころでイレギュラーな動きを
するイナッコたちがいるので、
よく見れば分かって頂けると思います。
 
 

この場合は、ほぼ確実
シーバスが居ます。
 

ですが、簡単には喰ってきません。
 

なぜなら、シーバスたちは
イナッコパターンにいちばん
慣れているからです。
 

シーバスが補食するパターンの中で
イナッコパターンが年間を通して
最も長く成立しているパターンなんです。
 

そのため、イナッコはシーバスの
主食だとか米だとか言われていますね。
 

つまり、シーバスたちがいちばん
多くルアーを見切ってきた
パターンでもあるんです。
 
 
 

このように釣る前にイナッコが居る
場所や状態、イナッコの動きなどを
よ〜く観察してみる事に時間を
数分使って頂ければ判別出来ます。

 
 
 
 

食ってこない理由はいろいろ

シーバスはベイトを狙うとき、
テキトーに無差別に狙ったりする
事はありません。
 

どんなベイトであっても、
必ずターゲッティングしてから
襲いかかります。

 

ですから、狙いやすい目につく
ベイトから先に襲われます。

 
 

例えば、ベイトの群れから
ちょっとだけハグれてしまった
イナッコの一瞬の隙をついて
バイトしてきたりします。
 

そのため、テキトーに投げても
釣れる確率は低いです。
 

イトの群れの進行方向を予想して
群れの前や後ろにルアーを通すのは
実はこのためなんです。
 

だけど、これを上手く演出出来て
いないとシーバスに見切られます。
 

これが喰ってこない理由のひとつ。
 
 
 

そして、他にはレンジが違う
という理由で喰ってこないことも。

 

先ほどの”ハグれたベイト”にも
あたるんですが、ちょっと油断して
群れの中でレンジが下がってしまう
ベイトも居ます。
 

もちろん、
こういうベイトも狙われますね。
 

だから、表層よりも少し下のレンジを
通しながら、ちょっとづつレンジを
下げていくという方法もあります。
 
 
 

あとは、ルアーのトレースラインが
おかしいからアタってこないという
ことも考えられます。

 

魚は基本的に流れに対して
上流に頭を向けて泳いでいます。
 

ですから、変なトレースラインを
とると他のベイトと違って頭の向きが
おかしいので一発で見切られます。
 

他のベイトパターンであれば
通じる事はありますが、イナッコ
パターンとなるとシーバスたちの方が
私達よりもよく知っているので。

 
 

つまり、リトリーブする時に
ルアーの頭がどの方向を向いているかを
考えながらキャストするのもアリです。
 

これは群れ以外を狙っている時も
あてはまります。
 
 
 

このように、イナッコパターンに
関しては喰ってこない理由がいろいろ
あって、しかも細かい理由がほとんど。
 

だから、いろんな可能性を考えながら
攻めると高い経験値を得られます。
 

大事なのは水中で起こっている
事をリアルに想像する事です。

 
 

そして、これらとは関係なく
リアクションで喰わせるというのも
よく使われるテクニックです。
 

シンペンやミノーでジャークや
連続トゥイッチなどを入れながら
リトリーブしてくる方法が
わりと反応を得られます。
 

やり過ぎると飽きてしまいますが。
 
 
 
 

まとめますと、

イナッコの群れが居れば、酸欠状態で
ない限りはほぼシーバスは居ると
考えて大丈夫だという事。

 
 

そして、それを判断するにはフィールドに
着いたらいきなり釣らずに、まず始めに
数分程度でもいいので観察して
想像してみるのがオススメという事。

 
 

さらに、イナッコパターンはシーバスも
最もよく慣れているパターンでバイト
してこない理由はたくさんあるので
考えてみようという事ですね。

 
 

さて、いかがだったでしょうか?
 

喰ってこない原因は水位、天候、
流れ、水の色と光の射し込み加減など
実に様々で、シーバスはルアーを
見切り慣れています。

 

そのため、やわらかい頭で考えて
いろんな釣り方をしてみると、
答えが見えて来たりします。
 

基本的なところを押さえた上で
自由な発想でイナッコパターンを
攻めて頂ければいい感じです。
 

良かったら参考にしてみてくださいね。
 
 
 
 
 

それでは、グッドラック!