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ヤツが来た・・・。

そう、台風です。
 

日本を縦断しそうな勢いの雨台風が
やって来ていました。
 

「今日はヤバそうだし、大雨警報
確実に出るし、私も仕事を休んで
いいんじゃないか?」

 

などと考えていたけど、この世知辛い
世の中そんなにあまくはない。
 
 

というわけで、仕方がないので
いつものように仕事に出かけました。
 

凄まじい豪雨で仕事プラス滝行
みたいな1日をなんとか乗りきり
次の日を迎えました。
 
 

台風の次の日にしては珍しく
スッキリしないどんよりとした曇り。

そして時折、雨も降ってくる。
 

「スッキリしない天気だなぁ。」
 

と言いながらも仕事に精を出す。
 
 

そんな中、偶然にも仕事が早く
終わったので例によって釣りの
計画を考えていた。
 

その日は次の日が休みで妻と
晩酌の予定があった
が、妻もその日は
仕事で帰りは遅くなるようだった。
 

「ん?、これは!。
晩酌までは数時間ある。
もしかして、行けるか?」

 

とか言って、仕事が終わるととっとと
雑用を片付けて、日頃の激務でかなり
疲れていたので1時間だけ仮眠を取る。
 

19:00に起きて速攻で準備を済ませ、
夜の港湾部へと車を走らせました。
 

さてさて、どうなることやら。
 
 
 
 

荒れ果てた台風後の港湾部

20:00くらいに到着してアラームを
使ってタイムリミットを設定する。

 

「う〜ん、1時間が限界か。」
 

21:00にアラームをセットして
サクッとタックルを準備して
フィールドの様子を観察してみる。
 

「・・・、これはヤバいな・・・。」
 

予想は出来ていたけど
案の定、完全なるド茶濁り。
 

試しにストラクチャーの脇に
キャストしてみたけど、フックに
たっぷりと草が引っ掛かってきます。
 

「だよね〜。」

と、一人で納得。
 

「さて、どうする? 河川の明暗まで
車を走らせている暇はないぞ。」

 

・・・、
 

・・・、
 

「ダメだ、ベイトを探すしかない。」
 
 

という訳で、ランガンする事に。
 

港湾部の入り口付近のポイントへ
行ってみるが、同じようにド茶濁りで
ここは流れがあるので草がたっぷり
流されています。
 

竿を出している暇もないので
釣らずに移動。
 
 

次は反対側の護岸へ。

「う〜ん、変わらんな。」
 

同じようにド茶濁りで大量の
ゴミが浮いていて、ベイトも
シーバスの気配もない。
 
 

サクッと移動します。

「・・・、この様子では流れがある
ポイントはダメだ。おそらくは
ほとんど流れのないポイントに
避難しているはず・・・。」

 

そんな事を考えながら
少し離れた岸壁に囲まれた止水域へ。
 

・・・、
 

「フィールド規模が大きすぎて
ベイトにまとまりが無さすぎる!」

 

ベイトは惜しかったが
時間がないので釣らずに移動。
 
 

今度は港湾部の南側へ。

沖に面したテトラのフィールド。
 

ド茶濁りのゴミだらけで
ベイトの姿は見当たらない。
 
 

港湾部手前の方へ戻って岸壁の
奥の方へ行ってみる。
 

「変わらないな。流れがある。
これではゴミしか釣れない。」

 

もちろん、移動します。
 
 

「残り20分。ヤバいか・・・。」
 
 
 
 

イナッコパターンは本当に多彩

「ん?、あれは・・・!」
 

戻りながらも岸壁の付け根の
角のエリアに避難している
イナッコの群れを発見しました。
 

ここは普段はあまりベイトの群れが
立ち寄らない流れがほとんど無いエリア。

 

車から降りてそっと近づいてみます。
 

・・・、
 

どうやらイナッコの群れです。

しかも、しばらく見ていると
たまにイナッコの群れや単体の
イナッコの動きに異変が。
 
 
 

「ラストチャンスだ!
ここでホゲたら今夜の酒が
一味おちる!」

 

と、どうでもいい事を言いながら
マニックをキャスト。
 

・・・、
 

反応なし。
 

どうやらトップには興味が無い様子。
 

「そういえば、ライズしないな。」
 

でも、ベイトは上にいるので
数センチ単位でレンジを下げていく。

 
 

次はモルモ80をキャスト。

水面直下で引き波が出るか出ないかの
微妙なリトリーブスピードで引く。
 

・・・、
 

コツッ!
 

コンッ!
 

コンッ!
 

・・・、
 

ショートバイトで合わせても
まるで乗らない。
 

「違うな・・・。」
 
 

そしてそこから、数センチだけ
レンジを下げてみる。

今度はエリア10をキャスト。
 

・・・、
 

コツッ!
 

・・・、
 

コンッ!
 

・・・、
 

「ダメだ、これも違う。」
 
 

この時は曇っていたけど常夜灯が
ある場所に近いのでフィールドは
少し明るめでした。
 

いい感じでしたが、エリ10では
リトリーブスピードが遅すぎて
状況に合ってない感じです。
 
 

さらに今度は15センチほど
レンジを下げてみる。
 

スネコンをキャスト。

少しロッドを立て気味で引いてくる。
 

・・・、
 

・・・、
 

ガツッ!!!
 

「あっ!」
 

“あっ!”ではない!!!

見事に合わせ損ねる。
 

その後、スネコンに反応はない。
 
 

「やっちまった・・・。」
 

気を取り直して、今度はS字違いの
リバードのレッドヘッドにチェンジ。
 

ここは、水面下に沈んだ段差の岸壁の
角になっているポイントがあって、
斜めにキャストして角へ向かって
引くとアタリが出る。

という事が、先に数投で分かって
いたので同じようにリバードを
斜めにキャスト。
 

・・・、
 

・・・、
 

グッ、ガツッ!!!
 

「ふんっ!」
 

フッキング成功。
 

って言うか、向こう合わせで
掛かっているようなナイスなアタリ。
 

小さいのは分かったので、
余裕で慎重に寄せてくる。
 

30センチちょいのセイゴちゃん
元気な姿を見せてくれた。

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「ありがとう!」
 

ソフトにリリース。
 
 

続いてもう一度キャスト。
 

すると、アラームが。
 

「ここまでか。」
 
 

迷わずタックルを片付けて
帰路へ向かいました。
 

「今夜の酒は旨そうだ。」
 
 
 
 

まとめますと、

台風後のド茶濁りの港湾部では
岸壁の際を狙うか、又はベイトを
探してランガンしていくという
方法もあるという事。

 
 

そして、時と場合によっては
普段ベイトが溜まらないような
止水域に近いポイントでも特殊な
条件下では釣れてしまうという事。

 
 

さらに、イナッコパターンは相当
多彩な釣り方があり、その時の状況に
よって臨機応変に攻め方やレンジを
変えていくのがいいという事ですね。

 
 
 

いや〜、危なかった。

もう少しであんなに頑張って
スーパーホゲをくらうところでした。
 

良かった〜。
 
 
 

そして、帰ったら私の妻が
呆れた顔をしていたのは
言うまでもない事ですね。(笑)
 
 
 
 
 

それでは、また。