シーバス  手持ちのロッドの中の一本  タックルバランスが上手く決まらない  バランサーによるカスタマイズは必要?  バランサーごとの特徴  【Q&A】

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初めまして。

解りやすい文章でとても読みやすく、
事あるたびに参考にさせて
いただいています。

タックルバランスについて
質問があります。

 

現在所持しているのは9.4fと8.6fの
2つのMLロッド、
Daiwa製の2500番、3000番の2つの
リールです。

この2×2アイテムをシーズンや
場所によって組み合わせて
使っております。(そのつもりでした)
 

しかし、困っているのが4つの中では
新参者の9.4fのMLロッドです。

2500番との組み合わせでは
先重り感があり、ならば3000番との
組み合わせ、と試しましたが
それでも先重りを感じます。

ネットで調べると、バランサーを
エンドに付けたり、リールをいじって
ウエイトアップを施したりして
ロッドの支点をリールを持つ手元側に
ずらすなどしている釣り人が
いると最近知りました。

シーバスフィッシングにおいても、
ベストなタックルを目指すには
上記のような事が必要なのでしょうか?

決して自分には安い買い物では
なかったので、なんとかストレスなく
使いこなす事が出来たらと
思っております。
 

長文すみません、
ご回答いただけると幸いです。

 
 
 

と、言うのが今回の【Q&A】
 
 
 

私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
 

よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。

 
 

あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
 
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 
 

ロッドのバランサー

こんにちは、しんです。

こちらはコメントから
お問い合わせですね。

私のブログを参考にして頂いて
ありがとうございます。

改めまして、
よろしくお願いします。
 

さて、これに関してはあなたの
満足度にもよりますが、

シーバスフィッシングにおいても
ベストなタックルを目指すには
バランサーを使って重心を調整するのは
必要でオススメだと言えます。

ですが、この調整については
かなりデリケートなもので、実際に
フィールド使用感を確かめながら
何度も調整していく必要があります。

そこで、そのために必要な事を
解説させてください。
 
 

じゃ、さっそく。
 

まずロッドのバランサーについて
ですが、こちらは付けられるロッドと
付けられないロッドがあります。

といっても、ほとんどのロッドが
バランサーを付けられない
構造になっています。
 

これは何故かというと、グリップ
エンドに付けるバランサーというのは
欠点も持ち合わせているからです。

グリップエンドのバランサー
利点はタックル全体の重心をロッドの
持ち手に近づけて、キャスト時などの
持ち重りを軽減出来る事。
 

では欠点はというと、あなたも
ご存知のようにタックル全体の
重量が大きくなるので結果的に
疲れてしまう
という事が起きます。

そして、もうひとつ重大な欠点が。

それはタックルの感度です。

例えばアタリの場合で言うと、
衝撃のような振動性のアタリは
まだマシで、取りやすさは
変わらないでしょう。

ですが、竿先を押さえ込むような
フワッとかモワッとかいうアタリは
グリップエンドのバランサーが
重いほど取りにくくなるんです。

これの詳しい話はまた後で。
 
 

りあえず、ロッドにバランサーを
装着する方法として2つほど
ご紹介させてください。

まず1つ目はバランサーを付ける
機構が付いていないロッドに
グリップエンドのバランサーを
装着する方法です。

最初にグリップエンドの丸の
直径を測っておきます。

そしてホームセンターに行って
丸いゴムのキャップみたいなもと
金属のワッシャーと呼ばれるもの

探してきてください。

これを上手く使ってバランサーとして
機能させるんですが、これについて
詳しく解説しているサイトがあるので
後ほどご確認下さい。

記事の下の方にリンクを貼っておきます。
 
 

もうひとつはロッドに板重りを
巻いて調整していく方法です。

ロッドにもよりますが、リール
シートよりも下のグリップ部分に
グリップが付いていないロッドの
ブランクが露出している物があります。

この部分にビニールテープなどを
貼ってロッド本体が傷付かないように
下地を作ります。

そしてそこに釣具店で売っている
板重りを巻き付けてロッドベルト
などで仮止めします。

それで実釣してちょうどいい量の
板重りに調整出来たら、今度は
テニスラケットのグリップテープ
みたいなもので板重りを固定します。

これで完成です。
 

私個人的には後者の方がオススメ。

なぜならグリップエンドのバランサー
に比べて、重い部分がリールに近づくから。

これが先ほどチラッとお話させて頂いた、
グリップエンドのバランサーで
アタリが取りにくくなる
という
事に関係してきます。

この詳しい解説は後ほど。
 

ロッドにバランサーを装着するには
こんな方法たちがあります。

良かったら試してみてくださいね。
 
 
 
 

リールのバランサー

あなたはリールスタンドという
ものをご存知でしょうか?

タックルを地面などに置いた時に
リールのベールやスプールに傷が
付きにくくするために、ハンドルの
反対側に付ける棒みたいなヤツです。

このリールスタンドとは別に、
このリールスタンドの中に重りを
内臓できるリールバランサー
というものがあるんです。
 

先ほどお話したロッドのバランサー
よりは、実はこちらの方がオススメ。

なぜなら重りが付いている部分を
手で直接持つので、バランサーによる
タックル感度の低下を防げるから。
 

どういう事かというと、基本的に
ロッド操作はキャスト時でない限りは
ほぼリールシートを持つ方の手で
行います。

キャスト時はロッド操作は
両手を使って行いますから。

ですが、どちらも変わらないのは
リールがあるところが支点になって
キャストとリトリーブをしている事。

この支点に注目してそれぞれの
状況を見ていきましょう。
 
 

まずはグリップエンドのバランサー
使った場合です。

上手く調整出来たら重心がリールの
位置に近くなるので、キャスト時には
ストレスなくリール付近を支点にして
スムーズなキャストが出来ますよね?
 

では次はリトリーブ時にアタリが
出た時を考えてみましょう。

ロッドをルアーのある方向に完全に
まっすぐ向けていないのなら、
アタリがあったと同時に竿先
ルアーの方へ引っ張られます。

衝撃的なアタリであれば関係なく
あなたの手元に伝わります。

ですが、竿先を押さえ込むような
微妙なアタリだった場合は
どうでしょうか

ラインがたるんでいたり、2枚潮
だったり、流れと風が反対向きの時は
微妙なアタリが多くなります。

そして、このアタリが出た時
竿先がちょっとだけ引っ張られますが、
リールを支点にしたその先端には
グリップエンドのバランサーがあります。

いくらテコの原理が働くとはいっても
支点の先にある重りの影響は
確実に出ます。

つまり、グリップエンドのバランサーを
装着しているロッドの竿先を動かすには
装着していないロッドの竿先動かす
よりも確実に多くの力がいるんです。

あなたは慣性の法則というのを
ご存知ですよね?

重いものを動かすにはそれに見合う
力が必要になります。
 
 

では次はリールのバランサー
装着した時の状況を見ていきましょう。

キャスト時は同じようにリール付近に
タックルの重心が寄るので、
まあまあストレスなくキャスト
することが出来ますよね?

グリップエンドのバランサーには
少し劣りますけど。
 

では、次はリトリーブ時にアタリが
出た場合です。

衝撃的なアタリは同じように
手元に伝わって、よく分かるでしょう。

じゃあ微妙なアタリが出た時は
どうでしょうか

魚が竿先を引っ張った時、リールを
支点にしたその先にあるのは
バランサーの付いていないノーマルの
軽いグリップエンド
です。

つまり、バランサーが付いたグリップ
エンドよりも確実に小さな力で
竿先を動かす事が出来るんです。

 
 

これが、竿先を押さえ込むような
フワッとかモワッとかいうアタリが
グリップエンドのバランサーが
重いほど取りにくくなる理由です。

リールのバランサーはリールの重量を
調整して、ロッドとリールの
組み合わせでタックルバランスを
取っていく一般的で合理的な手法。

適正な重量を設定すれば、重心が
リールに近くなって支点が手元に
近づくのでタックルの感度
飛躍的に上がります。

だからこの中ではリールのバランサーが
タックルバランスを取っていくのに
最もオススメな方法になります。
 

一方、ロッドのバランサーは
本来あるべきものではない余計な
重さを余計な場所に足して重心を
無理やり移動させる方法、

極端に言えば、諸刃の剣です。
 
 

以上の事を知った上で、
あなた好みのカスタマイズ
していただくといい感じですね。
 
 
 
 

まとめますと、

タックルバランスを整えるには、

・リールのバランサー
・グリップの途中に付けるバランサー
・グリップエンドのバランサー

などがあるという事。
 
 

そして、上記の中では上から順に
オススメでそれぞれに特徴があって
キャストの快適性やタックルの感度に
特化させられるという事。

 
 

さらに、これらを知った上で
あなたの好みに合ったカスタマイズを
して頂けるといい感じという事ですね。

 
 
 

さて、いかがだったでしょうか?

今回は少し小難しい内容に
なってしまいましたが、しっかりと
解釈して参考にして頂けると嬉しいです。
 
 

そうそう、

ロッドの特質上、使われているガイドの
材料やガイドの配置システムによって、
どうしても竿先の重量が重くなって
しまっているロッドもあります。

こういったロッドにはグリップエンドの
バランサーの方が有効かもしれないので
いろいろと試してみてくださいね。
 

そして、もちろんリールのバランサー
などでも全てのリールに共通して
取り付けられるというわけではありません。

必ず、あなたのロッドやリールに
適合しているかどうか
確認してからご購入するのを
オススメします。
 
 

いいカスタマイズになるといいですね。
 
 
 
 
 

それでは、グッドラック!
 
 
 
 

バランサーに対応していないロッドに
グリップエンドのバランサーを
装着する方法の詳細はこちらをクリック。