WS000226


さて、今回はライン編。

シーバスフィッシングを始める時に
ほぼ必ずと言っていいほど
壁になるライントラブル。

糸がらみの事です。
 
 

コレには非常に様々な原因があり、
ひとつずつ確実に解消して
いかないと快適な釣りが出来ません。

非常に難解なため、主要な原因
絞って解説させてください。
 
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 
 
 

PEラインも原因のひとつ

こんにちは、しんです。
 

シーバスフィッシングにおいて
必ずといっていいほど必要に
なるPEライン。

出た当初はありえない細さで
ありえない強度を出す事で
話題になったラインです。
 

もちろん今もいろんな釣りに
使われていて、完全に主流の
ラインになっている。
 
 
 

PE、ナイロン、フロロカーボンと
ありますが、トラブルが一番
少ないのは今もナイロンラインです。
 
 
 

そして、PEラインが一番
デリケートでトラブルが多い
ラインだと私も思う。

 

使い出した当初は私も
何度も何度もライントラブルに
悩まされた。
 

「あ~、もういいや。」といって
タックルを片付けた事も
けっこうある。
 

でも今はほとんどそんな事はない。
 
 
 

結局、何度も経験を積んで
使い方を覚えていくしかないんだけど
起こる物事には原因というものがある。
 

それを知っておく事で
早くPEラインを使いこなせる
ようになって頂けると
嬉しく思います。
 
 
 
 
 

なぜ、PEラインはトラブルが多いのか?

その原因は構造と特徴にあります。
 
 
 

PEラインというのはいくつかの
細いラインを編みこんで作ってある。
 

よ~く見てみるとロープみたい
なっているのが分かるので
一度確認してみてほしい。

WS000231
 
 

これの何がダメなのかと言うと、

表面の形状が複雑になって
しまうという事。
 

ナイロンやフロロは目に見える
感じではツルンとしている。
 
 

でもPEラインはそうではない。
 
 
 

むしろ表面は凸凹。
 

そして、この表面からは
さらに細かい目には見えない
くらいの繊維が出ている。
 

こんな状態だから摩擦力
強く働いてしまう。
 

と言うのは私の勝手な想像です。
 
 
 

それはさておき、
これがPEラインが摩擦に弱い
理由だと思います。
 

摩擦に弱いというのは
言い換えれば摩擦力が強く
はたらくという事。

 

だから結び目が摩擦熱で
切れやすいんです。
 

ロッドのガイドなどにラインを
通してみるとスルスルと滑って、
一見摩擦が少ないように思えますが
実際はそうではないようですね。
 
 
 
 

そして、編みこんで作ってある
ために引っ張り強度が強く
通常のラインよりも遥かに細い
直径で同じ、又はそれ以上の
強度を出すことが出来る。
 

この細いという特徴
利点でもあり、欠点でも
あるんです。
 
 
 
 
 

どういう事かというと、

リールと言うのはスプールに
糸を何重にも巻き取る機械です。
 
 
 

想像してみてください。
 

スプールに巻き取られるラインが
細ければ細いほどラインとラインの
間に巻きとったラインが食い込み
やすいのはわかりますね?

 
 

ルアーをキャストして
リトリーブしてくる時に、

ラインを巻き取るテンションが
少し緩んだだけで、そこだけ
巻きがゆるくなって上から
巻かれたラインが食い込みます。
 

そしてこの状態でキャストを
すると食い込んだラインが
その強い摩擦力で周辺のラインを
一緒に引っ張ったり、
切断したりします。
 
 
 

このラインのゆるみというのは
いろんな事が原因で起こります。
 

たとえば、キャスト時に
風が強いとラインが大きく横へ
流されます。

 

このときラインは大きな
弧を描き、着水します。

WS000229
 

この余分に出たラインを
巻き取ると、今度はルアーの
テンションがラインに掛かり
途中から巻取りのテンションが
変わってしまいます。
 
 
 

さらに、ボトムを取る時も
同じようにルアーが着底した
瞬間に張っていたラインが
フッと緩んで弧を描きます。
 

コレをそのまま気にしないで
巻き取っても同じ事が
起こりますね。
 
 
 

あとはリトリーブの時に
ルアーにアクションを付けて
引いてきた時。

 
 
 

さらに、ルアーチェンジをした時。
 

重いルアーから、軽いルアーへ。

そして軽いルアーからまた重い
ルアーに戻したような時。
 
 
 
 

こういった事で、ラインを
巻き取る時のテンションに
変化が起こります。
 
 
 
 
 

では、どう対応するか?

まず、リトリーブを開始する
時のラインテンションに
気を付ける。

これはリトリーブの直前に
ロッドを使ってラインのたるみを
取り除いてから引き始める
という事です。
 

ロッドを引いたり起こしたり
してラインを真っ直ぐな状態に
するという事です。
 
 
 

そして、リトリーブに関しては
これから始めるあなたは出来る限り
タダ巻きを使ってください。

 

タダ巻きとはルアーにこちらから
アクションを加えずに一定の
スピードとテンションで
巻いてくる事です。
 

実は変にアクションを加えない
ほうがシーバスは釣れます。
 

なぜなら基本的には捕食が
下手な魚だから。
 

特に激しく早い動きを連続で使うと
シーバスがなかなかルアーを
捕まえられません。
 

ライントラブルがなくなるまでは
タダ巻きで十分だし、実は
タダ巻きしか使わない人もいます。
 
 
 

そして、改善法としては

定期的にラインの巻き直しを
してください。

 

この方法はまずルアーを
フローティングタイプ
ルアーに交換します。

そしてやんわりと遠くへ
キャストします。

そうしたら、その状態から
ラインを自分の手でスプールから
出します。

この時、風向きに注意して下さい。
 
 

しっかりとラインが巻かれている
ところまでラインを引っ張り出します。
 

およそルアーの通常飛距離分です。
 

それが出来たら、リールの
ベールを戻して出ているラインを
軽く指で挟んでテンションを
掛けながらラインを巻き取って下さい。
 

これで巻き直しは完了です。
 
 

コレはリールのスプールから
ゆるんだラインが見えている
時の対処法にも使えます。
 
 
 
 
 

以上、糸がらみライン編でした。
 
 
 
 

ここは何度も何度も釣行して
覚えてくださいね。
 

七転び八起き系、
歯、食いしばり系ですが、
頑張ってください。

 
 
 
 

それでは、また。
 
 
 
 
 

他にもライントラブル
ついての記事を書いています。

下のリンクから飛んで
御覧ください。↓↓↓↓↓↓↓↓
>>>スピニングリールキャスト時の
糸がらみの原因と対策、ライン
システム編。シーバスを始めるあなたへ。

>>>スピニングリールキャスト時の
糸がらみの原因と対策、ロッド、ルアー、
キャスト編。シーバスを始めるあなたへ。