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「河川の堰での釣りについて
教えて下さい。」

 

「そこは河口からけっこう上った
ところで潮の干満の影響をあまり
受けにくい堰の落ち込みで
地元では有名なメジャーポイント
なのですが、僕はまだそこで
シーバスを釣った事がありません。」

「こういう河川の中流域や落ち込みでの
釣りでなにか釣り方みたいなものが
あったら教えて下さい。」

 

「たぶん、釣り方を知らないからだと
思うんですが、落ち込みで釣れる
気がしません。」

「落ち込みは本当に一級ポイント
なのでしょうか?」

 

「よろしくお願いします。」
 
 
 

と、言うのが今回の【Q&A】
 
 
 

私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
 

よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。

 
 

あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
 
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 
 

堰の落ち込みの釣り

こんにちは、しんです。
 

え~っと、あなたは
おそらく初心者の方では
ないですね。
 

落ち込みっていう用語は
初心者の方には通じない事が多い、
やや専門用語に近いワードです。
 

しかも質問の仕方を見ると、
河口域と河川中流域で釣り方に
差がでる事を知っています。
 
 

う~ん・・・、

あやすぃ~・・・、
 

まあいいや。
 
 

では早速、解説させてください。
 
 

まず、中流域での堰の落ち込みでの
釣りですが、シーバスがどんな
ベイトを食べているかを知る
必要があります。

 

と言うよりは、どんな動きの
ベイトに反応するか
確かめる必要があるんです。
 
 

コレは例えば、釣りをしている
季節などでベイトの種類を予想します。
 

極端な話をすると、
春に河川の水温が上がって
海からベイトが遡上してくる
時なのか?
 

それとも秋に落ち鮎などが
流されて来る時期なのか?
 
 
 

前者は稚鮎やハクなどで
堰まで来てそこで足止めされる
ベイトたち。

 

この落ち込み付近は流れが
複雑でミノーやシンペンのように
ゆったりと泳いでいるベイトは
あまり居ません。
 

強く泳がないと流されますから。
 

しかもベイトサイズは小さめ。
 

これらのベイトが流れから
弾き出されたりするスキを
シーバスが狙っています。
 
 

ですから釣り方としては、
一般的には小さめのバイブ
レーションで落ち込みを直撃して
複雑に入り組んだ流れから
出てきたベイトを演出します。
 

バイブレーションを使うのは
もちろんベイトの泳ぎの強さと
ルアーの波動を合わせるため。
 

鉄板、ノーマル、シリテンバイブで
ローテーションしていくのが
ナウい方法ですね。
 
 

ココで重要なのはバイブレーションの
立ち上がりの速さです。
 

しっかりとフェザーリングや
サミングでラインの放出を
コントロールして、出来る限り
ルアーの立ち上がりを早くしてください。
 

なぜなら、あの落ち込みの下にも
わりとシーバスがいるから。
 

着水してから2秒以内でアタってくる
事がけっこうあります。
 
 
 

さて、後者の落鮎のパターンは
対照的でわりと大きめのミノーや
シンペンを使います。

 

これは下から上って来たベイト
ではなく、上から流れてくる
ベイトですね。
 

今度は落ち込みのすぐ上
キャストして、流れに乗せて
落ち込みにルアーを落とします。
 

そしてこのルアーが流れ落ちた
ところで微妙なレンジ調整をします。
 

弱って流されてきたところ、
落ちてびっくりして泳ぎだすけど
ゆっくりと流されていくみたいな。
 

この微妙なアクションで
落ち込みの下のレンジを上から
少しづつ刻んでいきます。
 

いわゆる、ランカーパターンですね。
 
 
 

この2つが代表的な攻め方。
 

季節によってこのベイトが
変わるので、ベイトサイズや
ルアーの波動を変えて対応します。

 

あなたなりに考えて
いろんな季節にいろんなパターンを
試してみてくださいね。
 
 
 
 

中流域の釣り

あなたは偏光グラスを持って
いますか?
 

中流域というのは
上げ潮や下げ潮の影響を
受けにくいですよね?
 

そのため、上げ特有のポイントや
下げ特有の釣り方がおおきく
効果を発揮しません。
 
 

ですから基本、流れと
ストラクチャーの釣り
になります。
 

多分、そんなに水位は下げないと
思いますが、水位が低い昼間に
偏光グラスを使って地形的な
ストラクチャーを細かく
把握してください。
 
 

コレは目に見えるテトラなどの
ストラクチャーではなく、
目に見えない水中地形の事です。
 

例えば、ちょっとした溝や
深み、馬の背など、常に水没している
目に見えないストラクチャーが
すごく大切
になります。
 

「うっそだ~、ココにシーバスが
付くか?」
って、言うような
小さな変化にもシーバスが付きます。
 

特に流れの当たるブレイクライン
重要なポイントになります。

 
 

そして、上げ下げの恩恵を
受けにくい以上、この見えない
ストラクチャーをどれだけ
知っているかが釣果を分けます。
 

基本、シーバスの数も
河口よりは少ないので、しっかりと
釣果を出すには、こういった調査が
大事になってきます。
 
 
 
 

落ち込みは一級ポイント

・常に強い流れがある。

・複雑で酸素濃度の高い流れ。

・水面が波だったり泡立ったりで
シーバスも捕食をしやすい。

・遡上してきたベイトが足止めされる。

・酸素濃度が高く居心地がいいので
ベイトが集まる。

・地形変化がある。
 
 

先ほどお話しました。

中流域は上げ潮下げ潮の恩恵を
受けにくいと。
 
 

流れとストラクチャーの釣りに
なる中流域において、堰の落ち込みが
間違いなく一級ポイントである事が
よく分かって頂けたと思います。
 
 

そして、バイブレーションの
波動ローテーション
が落ち込みでは
かなり使えます。

鉄板バイブ、ノーマルバイブ、
シリテンバイブを手に入れてください。
 

ここに水平バイブのディブルが
あると、いい感じですね。
 
 
 

さあ、落ち込みを
撃ちまくりましょう!
 
 
 
 
 

それでは、グッドラック!