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シーバスを始めて
半年くらいになります。

 

私は、よく言われる
マッチ・ザ・ベイトというのを
意識してその場所に居るベイトと
同じ大きさのルアーを選んで釣る
という事をしています。

 

ですが、かなり釣れません。

変な表現ですが、なんか
マッチ・ザ・ベイトの手応えが
ないというか、何かが大きく
ズレている気がします。

 

しんさんはどうやって
マッチ・ザ・ベイトを
していますか?

教えて下さい。
 
 
 

と、言うのが今回の【Q&A】
 
 
 

私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
 

よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。

 
 

あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
 
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 
 

マッチ・ザ・ベイトとは?

こんにちは、しんです。
 

なるほど、マッチ・ザ・ベイト
ですか。
 

そうですね。

このマッチ・ザ・ベイトという
言葉、初心者には優しくない
分かりにくい言葉なんです。

 

せっかくの機会なので
詳しく知っておいた方が
いいと思います。
 

そんなわけで、さっそく
細かく見ていきましょう。
 
 
 

そもそもマッチ・ザ・ベイトの
意味ですが、ザックリと簡単に言うと、

肉食魚がその時食べている
ベイトにルアーをマッチング
させると言うような事です。

 

捕食されているベイトと
同じものをルアーで表現する
事だと思って頂ければいいです。
 
 

このマッチ・ザ・ベイトの言葉の
元となっているのが、トラウト
フィッシングの中で昔からある
Match the Hatchという言葉です。

 

Match the Hatchと言うのは
渓流魚の口からスポイトのような
物を差し込んで、胃の中の内容物を
直接調べます。
 

そして、その内容物を確認して
同じ羽虫を表現した毛針を付けて
釣るというフライフィッシングの
世界の言葉です。
 

そう、まさにリアルタイムで
マッチさせるわけですね。
 
 

では、シーバスフィッシングで
考えてみると、どうでしょうか?
 

例えば、でっかいスポイトの
ような物を使ってシーバスの
口から差し込み、胃の中の
ベイトを・・・、
 

・・・、
 

・・・、
 

無理ですね・・・。
 
 

ベイトフィッシュのような
大きなものをスポイトの細い
管に通すのも無理があります。
 

仮に太いヤツを使っても、
そんな物を差し込んだらシーバスが
弱って命を落としてしまうかも
しれません。
 

そして、大きなスポイトで
吸い上げるのも、シーバスの
胃の中の圧力が急に変わって
しまってダメージが大きそうです。
 
 
 

となれば、シーバスがベイトを
吐き出すのを待つか、持って帰って
さばいて腹の中を確認するしか
方法はありませんね。
 

でもソレをするにはシーバスを
釣らなければなりません。
 

しかも、ベイトを知るためだけに
その場でシーバスの腹を開くなど
言語道断です。
 
 
 

そして、シーバスは釣り上げて
しまえば大体のベイトは
予測できますよね?

 

まあ、まれに釣れてもまったく
ベイトが分からない時も
ありますが。
 

要は釣り上げる前の釣れていない
段階でベイトを知りたいわけです。
 
 
 

だとすれば、フライフィッシングの
Match the Hatchとは少し意味が
違います。
 

Match the Hatchは実際に
釣って、直接しらべます。

つまり、食べている羽虫を
確認するんです。
 
 

でも、シーバスは違います。

こちらは食べているベイトを
予想して合わせなければいけません。
 
 

そして、更に厄介なのが
シーバスは食べているベイトと
ルアーが似ても似つかない
場合でも釣れてしまいます。

 
 
 

では、偏食をするで有名な
シーバスがどうやってベイトを
判断しているのか?
 

これを知らなければ
マッチ・ザ・ベイトには
たどりつけません。
 
 
 

ですから、シーバスが水中で
どうやってルアーを見分けて
いるのか?
 

なぜ、ベイトに似てない
ルアーでも釣れてしまうのかを
詳しく見ていきましょう。
 
 
 
 

マッチさせる要素

シーバスがベイトを識別して
バイトする時に必要な要素は
大きく分けて4つあります。
 

重要度の高い方から
見ていきましょう。

 
 

【波動の大きさ】

ルアーというのは水中で泳がせると
波動というものを出します。
 

ルアーが泳いでいる時の
振動と水中音をこう読んでいます。
 

シーバスがベイトを判断、識別する
時にいちばん重要視するのが
この波動の大きさです。

 
 

ベイトも同じように泳ぐ時に
この波動を出します。
 

ですが、ベイトの大きさで
この波動の大きさも変わって
きますよね?

 
 

シーバスには側線という
感覚器官があり、これを使って
水中の波動や気配を敏感に
感じ取ります。

 

実は極端に言うと目で見て
判断している要素は薄いんです。
 

なぜなら、人間みたいに
目が良くないから。
 

シーバスは色を認識出来て
いないと言われていますね。
 

でもその色が濃いか薄いか
くらいは鮮明に分かります。
 
 

ですから、かなりの割合で
波動でベイトを判断していると
考えてもいいと思います。
 

側線という感覚器官を使って
ベイトを探し、目でロックオンする
みたいな感じですね。
 

だから、ありえないカラーでも
釣れてしまう
んです。
 
 

だけど、もちろん目から
入ってくる情報もベイト見分ける
時の判断材料になっています。
 
 
 

【アクションの波動】

こちらも”波動の大きさ”と
同じくらい大きな要素です。
 

ベイトの種類によって
泳ぎ方って違いますよね?
 

この泳ぎ方の違いも水中で
波動となってシーバスに伝わります。

 
 

・・・、
 

そうですね。

ルアーのアクションです。
 

この泳ぎ方の違いから発生する
波動の違いをシーバスは側線から
読み取る事が出来ると
私は考えています。
 

実際に私が釣りをしていた
時でもカラーもサイズもほぼ同じ
なのにルアーを変えただけで
突然バイトしてくる事がありました。
 

ルアーを変えるまでは
うんともすんとも言わなかったのに。
 

これは何をしたのかというと、
ルアーのアクションタイプを
変えたんです。

 

ウォブリングとかローリング
とかいうアレです。
 
 

ルアーにはいろいろな
アクションが設定されていて
このアクションタイプの違いで
アピール力を変えられます。
 

ですが、それだけではなく
ベイトの泳ぎ方の種類を表現する
事も出来るんです。

 

このアクションタイプも
実はシーバスがベイトを識別
するときの重要な要素の一つです。
 
 
 

【ルアーの大きさ】

さて、簡単に言うと
ルアーの大きさですが、実は
これはあまり重要ではありません。
 

考え方としてはルアーの
シルエットの大きさが重要に
なってきます。

 
 

私達が実際にルアーを眺めて見ると
その大きさはハッキリと分かります。
 

ですが、水中で見た場合は
どうでしょうか?

 

水の濁りや屈折率でルアーの
大きさを正確に判断するのは
難しいですよね?
 
 

そう、人間の目でも正確には
把握出来ない。
 

それがシーバスの目なら
なおさら難しいと思います。
 
 

でも、シルエットは
なんとなく分かりますよね?
 

「おっ、あそこに居るな」

みたいな。
 

もちろん、シーバスは
待ち伏せ型の捕食なので
離れたところから見ています。
 

ベイトの正確な位置は
おそらく側線で判断しています。
 

ですから、目だけの状態では
存在と色合いを確認する程度しか
出来ていないと思います。

 

だけど、そのシルエットが
大きいか、小さいか、太いか、
細いかなどはベイトの判断材料に
なっているでしょう。
 
 

でも、ぜんぜんベイトとは大きさの
違うルアーにバイトしてくる。
 

コレにはルアーのカラーが
絡んでいます。
 
 
 

【ルアーのカラー】

さて、いちばん重要度が
低いのがこのカラー。
 
 

なぜ、まったく大きさの違う
ルアーにシーバスが食ってくるのか?
 

これはルアーの色合いによって
シルエットの大きさが大きく見えたり
小さく見えたりするためです。

 

一般的には黒いカラーや
光線透過率の低い配色は大きな
シルエットに。

パールやシルバー、または
光線透過率の高いクリアなどは
小さなシルエットに見えてしまいます。
 
 

そして、いろんなルアーカラーが
あってシーバスからルアーを
見た時に水中でどう見えているのか?

これを考えながらルアーを
選んでいく必要があります。

 
 

これは単にカラーや配色だけ
ではなく、シーバスのレンジも
関係してきます。

あなたが狙っているシーバスが
どのレンジにいて、ルアーの
どの面を見ているのか?
 

シーバスが下から捕食してくるのと
リアクションバイトで横や上から
捕食してくるのでは、ルアーの
カラーの見え方が違ってきます。
 
 

ルアーのカラーはあまり
重要ではなく、複雑で難解なので
最初はあまり気にしなくていいですよ。

 
 
 
 

まとめますと、

シーバスフィッシングにおける
マッチ・ザ・ベイトとは、

ルアーの大きさだけではなく
それはもう様々な要素からの
マッチングを考えていく事。

 
 

そして、特に波動に関しては
明らかにベイトが予想できる時に
いろんな波動を試してみて
マッチングしていくしかないという事。

 

そして、このベイトなら
あの波動がいいんじゃないか?

などと考えながら釣りを
組み立てていくとマッチ・ザ・ベイト
の上達が早くなります。
 
 

つまり、結論を言うと
多くの経験値が必要で、それが
十分になった時に始めて
手応えを感じられるという事です。

 
 
 

以上がシーバスフィッシングに
おける、マッチ・ザ・ベイトの
考え方でした。
 

これらを知れば、後はもう
釣りに行きまくるだけです。

 

きっと、見えるものが
変わってくるでしょう。
 
 
 
 

それでは、グッドラック!