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シーバスフィッシングを
始めたいと思います。

 

私は長い間、ブラックバスを
やってきました。

そこでブラックバスのロッドを
シーバスで使えないかと思っていて、
どれを使おうか悩んでいます。

いくつか試してみたのですが、
なにか違う気がするし、
やはり釣れません。

 

そこで、適切なロッドを
選ぶために、シーバスロッドと
バスロッドの違い、

また、シーバスロッドに必要な
条件みたいなものを教えて
頂ければありがたいです。

 

よろしくお願いします。
 
 
 

と、言うのが今回の【Q&A】
 
 
 

私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
 

よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。

 
 

あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
 
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 
 

ロッドの長さ

こんにちは、しんです。
 

なるほど、ブラックバスの
ロッドをけっこう何本も
持っている感じですね?
 

そして、

>いくつか試してみたのですが、
なんか違う気がするし、
やはり釣れません。
 

という事は、相当な時間
釣りをされて、その結果
釣れない原因がロッドにあるという
感じにたどり着いたということですね?
 
 

大丈夫です。

ブラックバスのロッドでも
シーバスはぜんぜん釣れます。

 

ですが、

あなたのおっしゃるとおり、
ブラックバスのロッドとシーバスの
ロッドとでは、決定的な違いが
大きく分けて2つあります。
 

そして、なぜこの違いが
生まれるのかを理解していないと
短いロッドでシーバスを釣るのは
少し難しくなってきます。
 
 

では、順番に解説させてください。
 
 

まず、”違い”から。

一つめの違いはロッドの
長さです。

 

シーバスロッドの長さは
標準で9フィートくらいです。
 

ブラックバスに比べると
随分長いですね。
 

ハッキリ言ってこんなに
長いとルアーが扱いにくいです。

でも長い。
 
 

いろいろと理由があります。

シーバスの居る汽水域には
潮の満ち引きがあり、地域に
よっては水位の変動が
かなり大きいです。
 

そのため、足場が高く設定して
あるフィールドが多く、短い
ロッドでは竿先が水面付近まで
届かない事があります。
 

だけど、シーバスフィッシングでは
竿先が水面付近に届かないと
都合が悪いんです。

 
 

ブラックバスも同じですが
エサを食べる気のあるヤツほど
岸際に寄ってきます。

なぜなら、岸際のほうが
エサが多いから。
 

ですから、あなたの足元まで
キッチリとルアーを引いてあげる
事がけっこう重要になってきます。
 

でも、汽水域や海のフィールドは
基本的に足場が高いので、短い
ロッドでは足元までキッチリと
ルアーを泳がせるのは難しい。
 
 

さらに、もう一つ。

シーバスという魚は釣られると
エラ洗いという水面から頭を出して
左右に振る行動をして、ルアーを
外そうとします。
 

これを封じ込める、又は
エラ洗いの効果を弱めるには
ロッドティップを水面に近づけて
ラインを水に浸けてしまう。

と言う方法がいい感じです。
 

つまり、シーバスのエラ洗いに
対応するには竿先が水面まで
届かないと厳しいわけです。

 
 

これらが竿先が水面まで
届かないと都合が悪い理由です。
 
 
 

そして、今度はルアーの飛距離。

シーバスフィッシングでは
バスと違ってルアーを遠くまで
飛ばす必要が出てきます。
 

なぜなら、

シーバスフィッシングは
基本的にポイントにルアーを
通す釣りになるからです。

 
 

バスフィッシングはどちらかと
言えば、ポイントを打っていく
釣りです。
 

そのため、ルアーはポイントに
届けばいいです。
 
 

シーバスはバスに比べて
ルアーに対する警戒心
かなり強いです。
 

これは想像の域を出ませんが、

多分、シーバス100匹に
「いちばん嫌いなものは何?」
というアンケートを取ったら、

98%のシーバスが
「ルアー!」
と答えるんじゃないかという
いきおいです。(笑)
 

ですから、ポイントにルアーを
直撃すると、シーバスはバイト
してこないか、そこから逃げるか

どっちかの行動を取ります。
 
 

もちろん足元にもシーバスは
居ますが、基本シーバスは
流れの変化に付きます。
 

そのため、足元からは少し
離れたポイントに居ることが
多いです。
 

少し離れたと言っても
ブラックバスの感覚では
ありません。
 

なぜならフィールドの規模感
まるで違うから。

感じで言うと池と湖みたいな。
 

そんな感じです。
 
 

そんな、ただでさえ距離がある
ポイントを確実にルアーに
飛び越えさせなければいけないので、
飛距離を出すためにもロッドが長い。

と、言うわけなんです。
 
 
 
 

ロッドパワー

シーバスフィッシングで使われる
ルアーは基本的にはバスで使われる
ものよりもワンランク大きく
そして重い
です。
 

と言っても、バスフィッシングの
ビッグベイトの方がぜんぜん
重いんですけどね。
 
 

まあそれは置いといて、

そのワンランク重いルアーを
しっかりとキャスト出来て
しっかりと泳がせられる
ロッドパワーが必要
です。
 

ですから、あなたが使う
シーバスルアーをしっかりと
安定的にキャスト出来るくらいの
ロッドパワーを持つ竿を選びましょう。
 

そのくらいの強さのロッドで
あれば、ルアーもしっかりと
そのポテンシャルを発揮して
くれるハズです。
 
 

どういう事かというと、

ちまたで有名なシーバスルアーは
完成するまでの度重なるテストの
中で、シーバスロッドのMLという
ロッドパワーで実験、補正されてます。

全てがそうではありませんが。
 

ですが、ロッドのパワーが
変わればルアーから出る波動が
まったく違うルアーもあります。
 

そのため、綿密に作られた
ルアーのポテンシャルを最大限に
発揮するためには、

そのルアーの制作に関わった
フィールドテスターと同じパワーを
持つロッドを使うのが得策です。
 

本当は同じロッドを使ったほうが
いいんですが、それは知らないと
無理だしそこまで神経質になる
必要も無いのでMLであわせます。

 
 

だいたい基本的にはMLと
Mというロッドパワーを使う
フィールドテスターが多いと
思います。
 

このロッドパワーの違い
フィールドの違いから来ます。
 

ですから、ヒラスズキなどを
売りにしているようなルアーは
M以上のロッドパワーで制作テスト
されているという事です。
 
 

そんなわけで、強く
しなやかなロッドを選ぶ。
 

これには”長さ”も
一枚噛んで来るんですが、

これらのバランスを考えて
あなたのバスロッドの中から
適切なロッドを選んでみては
いかがでしょうか?
 
 

そして、もう一つ。

シーバスという魚はブラックバス
よりも大きく成長します。
 
 

ブラックバスはモンスターと
呼ばれるもので60センチですが、

シーバスのモンスタークラスは
130センチの個体もいます。
 

と言っても、基本パワーは多分
ブラックバスの方が上ですよね?
 

シーバスの60センチと
ブラックバスの60センチでは
ブラックバスのほうが圧倒的に
強く引きますから。
 
 

でもサイズが大きくなってくると
やはり力も強いし手強いです。
 

こういった強いレベルの魚と
対等に渡り合えるロッド
パワーがあると、シーバスを
あしらいやすいです。

 

シーバスは釣られると
障害物や根に突っ込みますから。
 

これは長さも関係してきますが、
強くしなやかで、バットに信頼できる
力があるかどうかですね。

 
 
 
 

まとめますと、

シーバスとブラックバスの
ロッドの決定的な違いは大きく
分けて”長さと強さ”です。

 

必要な条件は適切な長さと
強さとしなやかさをバランスよく
持ち合わせている事。

 

そして、その違いには
いろいろと意味があり、何故
そうなっているのかという理由を
知っておく事が大切です。

 

これが分かっていれば
シーバスロッド以外でも
シーバスが釣れるし、

フィールドによって
適切なロッドを選んで、適切な
攻め方をする事ができます。
 
 

バスロッドでは長さという
要素が足りない。
 

そのため、全ての要点を
押さえることは出来ませんが、

シーバスロッドがそいうった
仕様になっている理由を元に
あなたのフィールドに合った
ロッドや攻め方を選んで頂ける。

 
 

私の解説がそのための
ヒントになると嬉しいです。
 
 
 
 
 

それでは、グッドラック!