シーバスフィッシングを始める
あなたに贈る、ウェーディング
シーバスの始め方、前編です。
実はウェーディングには
けっこうな危険が伴うという事を
あなたはご存知でしょうか?
サーフでの釣り、
磯での釣り、
ウェーディングの釣りには
かなりの危険が伴います。
今回はウェーディングの
始め方について詳しく
解説させてください。
よろしくお願いします。
弱肉強食の無法地帯
あなたは多分ご存知でしょう。
ウェーダーと呼ばれる、腰や胸の丈
くらいまである完全防水長ズボンの事です。
ウェーディングシーバスとは
よく漁師さんなどが履いている
そのウェーダーを履いて、水の中に
立ち込みながらシーバスフィッシングを
する釣りスタイルの事。
ウェーディングについての記事、
実はここでは書かない
つもりでいました。
なぜなら、ウェーディングには
大きな危険が伴うから。
ですが、あなたの近くには
サーフや河川などでウェーディング
でなければ厳しいフィールドしか
無いかもしれない。
その可能性を考えて
今回この記事を書こうと考えました。
中級者の方ならば問題はないんですが
初心者の方の中には安全に対する意識が
低い方が数多くみえます。
まあこれは釣りに伴う危険を
まだ知らないという理由が
ほとんどなんですけどね。
これらの危険は釣りをしていく
中での経験によって学習していく
パターンが普通ですから。
そんなわけで初心者の方が
安全に対する意識が低いのは
ある意味、仕方のない事と言えます。
でもウェーディングとなると
これは知らないでは済まされません。
なぜならそれは、一歩間違えば
命を落とす事に直結するから。
決して大げさな話はしていません。
ガチで危険です。
これは夜中に単独でウェーディングを
してみれば分かります。
ウェーダーを履いて一歩、
水の中に足を踏み入れれば
そこはもう法律の効力が及ばない
弱肉強食の無法地帯です。
一人でのウェーディングを
勧めているわけではないので
勘違いなさらぬ様に。
慣れないうちは必ず熟練者に
同行してくださいね。
ウェーディングに伴う危険
では何故そんなに危険なのか?
あなたは耳を疑うかもしれません。
ですが聞いて下さい。
実は水の中には敵が居るんです。
主にカキ殻とアカエイです。
カキ殻とはお鍋に入れたり
フライにしたりすると美味しい
あの牡蠣の貝殻の事。
このカキ殻の多いフィールドでは
もし転んで手でも付こうものなら
かなり深く手を切ると思ってください。
水の中でこのカキ殻に触れるのは
空気中でカッターナイフの刃に
触れるのによく似ています。
ですから、いとも簡単に
ウェーダーに穴を開けます。
そして、アカエイ。
これは聞いたことが
あるかもしれませんね。
沿岸部の砂泥底に生息するエイで
主に貝類などを捕食します。
そのため、餌となる貝類や
バチが多いフィールドでは
かなり遭遇率が高いですね。
貝が好物なので汽水域を好みます。
そのため、河口付近での
ウェーディングには用心が
必要になります。
あなたは知っているだろうか?
彼らアカエイは尻尾に毒針を
持っています。
ですが、実は尻尾であなたの
足を刺すわけではないんです。
正確には毒針の付いた尻尾で
自分の辺り一帯をなぎ払います。
つまり、自分の射程距離内の
物に対して切り攻撃をします。
そのため私達の足のような
縦に立っている標的は狙いやすく、
踏んでしまえば100%その攻撃を
回避することはできません。
その切れ味はウェーダーを
切って足の皮膚を切るほど。
そして、その傷口から
毒が入ります。
沖のほうでこの毒にやられると
一人で陸に帰るのは難しくなります。
私は用心しているので、まだ
やられた事はないんですが、
経験者いわく、
立っているのがやっとだと。
毒の効き具合は人によって
個人差はあるでしょう。
でも、一人だった場合は
携帯電話で海上保安庁へ助けを
求めるか、その場で力尽きるか、
潮が上げてきて溺れるかですね。
携帯のアドレス帳に海保の
緊急連絡先を入れておいてください。
番号は118です。
一人で陸へ戻れても救急車を
呼んだ時に必ずアカエイの毒に
やられた事を告げてください。
隊員や病院が迅速に対応出来ます。
さて、このアカエイを避ける
方法が2つあります。
一つはウェーディングスタッフという
杖を使って、あなたの進行方向を
突っつきながら歩く方法。
そして、もう一つは
ウェーディング時の基本なんですが
すり足で水中を歩いて下さい。
なぜなら、気配でアカエイが
逃げていくから。
基本、アカエイは異変を
感じると逃げていきます。
わざわざアカエイから
襲いかかって来ることはありません。
ですが、気が付かずにまっすぐ
あなたの方に泳いで来ることは
結構あります。
コレの対処法は主に2つ。
まだアカエイとの距離がある時に
気づいた時はその場で足踏みを
してください。
気が付いて進行方向を変えてくれます。
そして、気づかずに間合いを
1メートルほどに詰められてしまった
時は絶対に動かないでください。
ピクリとも動いてはいけません。
動いたら尻尾を振り回します。
全力でストラクチャーのふりを
してください。
ストラクチャーとは水中の
障害物の事です。
そして、最近は結構サメの
目撃情報を聞きます。
もしあなたが外洋に近いエリアで
ウェーディングをするなら
気を付けてくださいね。
今年は日本海側にも
居たようです。
まず遭遇することは無いですけど、
いちおう対処法を。
最初から濡れるつもりで
サメよけのウエットスーツを
着用して釣りをして下さい。
ちょっと恥ずかしいですが
ウェーディングにはゼブラ柄を
オススメします。
ゼブラ柄と水色の迷彩柄がありますが
水色の迷彩は水中での効果は高いです。
ですが、コレはサメの目を
ごまかすように造られているために
水面から半身出ているウェーディングでは
見破られる可能性があります。
でも、白黒のゼブラ柄は
水中の猛毒生物を表現しているので
こちらは水中でも、そうでなくても
関係ありません。
もう一つはフローティングベストの
濡れない部分に単一の乾電池を
いくつか忍ばせておいてください。
そして、サメがすぐ近くまで
寄ってきたら、その乾電池を
手で持って水中に沈めてください。
これで、20秒ほどサメを
退けることが出来ます。
乾電池を沈めながら陸まで
逃げて下さい。
以上、ウェーディング時の
危険とその対策方法でした。
明日の後編ではいよいよ
ウェーディング時に必要な
アイテムと、その使い方に
ついて解説させて下さい。
それでは、また。