シーバスフィッシングを始める
あなたに贈る、ウェーディング
シーバスの始め方、中編です。
前回、ウェーディングとは
どういうものか。
それに伴う危険性と対処法、
ちょっとした基本について
お話させて頂きました。
今回は実際に必要なアイテムと
それぞれの使い方などを
解説させてください。
よろしくお願いします。
ウェーディングに必要なアイテム
こんにちは、しんです。
前回の記事でウェーディング時に
発生する危険の一部については
よ~く理解して頂けたでしょう。
今回はアイテムを解説しながら
その他の危険に付いても
お話させてください。
じゃあさっそく。
【ウェーダー】
はい、完全防水長ズボンですね。
これには種類があります。
材質でざっくり分けて3種類。
まずは透湿素材製。
これは動きやすく快適で
しかもムレにくいという特徴を
持っています。
ですが、少しお高めです。
続いてナイロン製。
こちらはさっきのとは違って
ムレまくりです。
真夏なんて、
「水は入ってこないけど、
汗をかいてベタベタになるから
結局ぬれるじゃん!」
って言うくらいムレます。
薄っぺらくて軽いんですが
その反面、水温をダイレクトに
通すために水温が低い時は超寒い。
そして穴も空きやすいです。
次はネオプレーン製など。
ナイロンとは違い、分厚くて
重いです。
そのため保湿保温に優れ
暖かいので水温が低い時期に
助かります。
ですがやはりナイロンとは
違ってお値段が高いです。
そして動きにくいです。
こんな感じで素材によって
使う季節が変わってきますね。
そしてさらにウェーダーの
タイプによっても2つに別れます。
ナイロンのように、ほとんどが
ブーツにズボンを付けたような
ブーツタイプ。
そして足の部分が靴下みたいに
なっているソックスタイプ。
ブーツタイプは重くて動きにくく
あなたの足に合ったものを選ばないと
ウェーディング中に足が
痛くなったりしますね。
その代わり、ウェーディングシューズを
買う必要が無いので財布に優しいです。
ソックスタイプは快適で
動きやすく疲れにくいです。
ですが、足首付近の守備力が
ブーツに比べて低く、ウェーディング
シューズが必要になるので
懐が寒くなります。
さらにウェーダーには
丈の長いものから短いものがあります。
これに関しては私達シーバス
アングラーが使うのはだいたい
チェストハイタイプというものです。
胸、脇の下くらいまでの
いわゆる長いタイプですね。
ですからチェストハイタイプ、
もしくはそれに近い長さの
物をオススメします。
なぜなら、短いタイプの物を買うと
後から不便を感じて買い換える
事になるパターンが多いから。
そして、チェストハイタイプには
腰ベルトとショルダーベルトが
付いています。
これは必ずしっかりと
装着してください。
ショルダーベルトはしていないと
歩くたびにウェーダーが
下がって来てウザいです。
腰ベルトは転倒落水した時に
ウェーダーの中へ水が侵入するのを
防いでくれます。
ウェーダーの中に水が侵入すると
こんな不都合が発生します。
・足が太く、重くなるので動きにくい。
・陸に上がる時には水中とは
比べ物にならないくらい重くなるので
陸に上がれない。
・海上保安庁が救助するときにも
重すぎて迷惑がかかる。
こういった、ろくでもない
不都合がいっぱい起こるので
ウェーダーに限らず全ての装備は
しっかりと意味のある着用の
仕方でお願いします。
そうそう、ブーツタイプの
ウェーダーを選ぶならブーツの
底のタイプはフェルト、出来れば
フェルトピンソールと呼ばれる
靴底のものを選んでください。
私の経験上この
フェルトピンソールが
一番安全で機能的だと
考えるからです。
【ウェーディングシューズ】
こちらはソックスタイプの
ウェーダーを購入された場合です。
ソックスタイプのウエーダーは
軽くて動きやすいのが利点ですが、
足を保護するものが無いので
ウェーディングシューズが必要です。
実は気合いでいけますが、
痛いし滑るし危険です。
ろくな事になりません。
そもそもそこに変な気合いは
必要ありません。(笑)
しっかりとシューズを履いてくださいね。
ウェーダーとウェーディング
シューズですが、最低限これらは
店頭へ行って、シーバスに詳しい
店員さんに相談しながら選んでください。
あなたが釣りをするフィールドや
フィールドの底の地質などを
話せば最適な物を教えてくれます。
そんなに安い買い物ではないし
安全性に大きく影響するので
後から後悔しないためにも
最初は店員さんに聞いてください。
【ウェーディングジャケット】
こちらは必須ではないですが、
あると非常に便利です。
雨とか風が強くて水しぶきなどを
被ってしまう時に重宝します。
レインコートでは少し役不足です。
ウェーディングジャケットなら
転倒時などにも水の侵入を
ある程度防いでくれますし、
フローティングベストも着やすいです。
カッパよりはね。
このジャケットは個人的には
丈の短い物をオススメします。
理由は使いやすいから。
【ゲームベスト】
ゲームベストとはルアーなどの
ゲームフィッシングに特化した
フローティングベストの事。
これ一つであらゆる道具を
装備出来るように造られていて
重くてかさばりますが、便利で
必要不可欠なものです。
主に腰ベルトタイプと
また紐タイプがあります。
最初に手にされるのなら
また紐タイプをオススメします。
また紐タイプとは”また紐”と呼ばれる
足の股を通すベルトが付いてます。
コレをまたに通して、落水した
時にベストが上に脱げてしまうのを
防ぐもので、しっかり付けてないと
脱げてしまうので意味がありません。
安く手に入るのでかなり
オススメですね。
腰ベルトタイプはまた紐が
付いていません。
身体にフィットさせて
腰ベルトで固定する事によって
脱げないようにします。
また紐が無いので一見
楽なように見えますが、
ゲームベストと言うのは基本
衣類の一番上に装備します。
ですから、着る服の枚数が
変わるとベルトの長さを調整
しなければなりません。
コレをマメにやらないと
落水した時にベストがズレます。
するとベストが脱げないまでも
上にズレた状態になり、ベストは
浮いているけどあなたの口は
沈みそうみたいな状態に。
中途半端に着ると余計に危険です。
ですから、季節ごとに
細かいベルトの調整が発生します。
頻繁にウェーディングするなら
便利ですが、そうでなければ
むしろまた紐の方が面倒くさくないと
いうわけです。
そして、
まず無いとは思いますが
一応お話しておきます。
ウェーダーでシーバスフィッシングを
していてフローティングベストを
装備していない、又は意味のない
装備の仕方をしている場合は
落水転倒して流されれば助かりません。
あなたはもしかして
普通に水面に頭をだせると
考えていないかな?
ウェーダーと言うのは
水を通しません。
そしてタイツのようにピッタリと
身体に密着しているわけではないです。
何が言いたいかというと
ウェーダーの中には落水した時、
足と空気が入っているんです。
普通の状態で落水すれば
こういう状態になります。
ですが、ウェーダーを履いて
落水した時にはこうなりません。
なぜなら、足には
空気が入っているから。
極端な分かりやすい画像で
説明するとこういう感じに
なると考えて頂いて大丈夫です。
手を使って水を掻けば頭を
出すことは出来ますが、
そんなに長くは持ちません。
そして、そんなヤバイ状態で
冷静に考えて、
大きく息を吸い込んで止めてから
ウェーダーと下に履いているものを
全て脱いで泳いで上陸するという
判断をくだせる人は実は少ない。
普通はパニックになって溺れます。
そして実は足が付くような
場所でも溺れます。
腰くらいまで浸かって転倒したら
足が浮いてしまうので、地面に
足を着けるのは簡単ではありません。
つまり、ウェーダーを履いて
ベストを着ていない場合は
足が付くような場所でも溺れて
しまうんです。
フローティングベストは
必ずキッチリと正しく
装備してくださいね。
他の誰でもない
あなたのために。
さて、いつものように
長くなってきたので、続きは
また明日。
いつも、ありがとうございます。
それでは、また。
ウェーダー前編の記事はこちら。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
>>>シーバスを始めるあなたへ贈る、
ウェーディングの始め方(前編)
こちらも合わせてお読み下さい。
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>>>ゲームベスト、フローティング
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