ランカーをはるかに越える
シーバスの手応えのおかげで
シーバスに大ハマりの初心者です。
さっそくの質問なのですが、
私が通っているマイポイント、
とある河川の水門に
今シーズンから漁師さんが
護岸から、3メートル位の所に
ウナギ仕掛けを竹で等間隔に
打ち込みました。
川に垂直に立っているその竹の所から
護岸側にはテトラがあり、
竹から流心に数メートルの所が
駆け上がりとなっており、
そこから下流側に斜め45度ぐらいに
キャストし、ロッドは下向きに
ゆっくり巻いてくると、
ローリングベイトが流されながら
最終的にはその竹の真横ギリギリを
巻いて来る感じになるのですが、
駆け上がりでフッキングか
真横ギリギリになった時に
テトラの方からシーバスがバイトし、
釣り上げるのが今までの
パターンでした。
今年も同じパターンで
フッキングするのですが、
せっかくフッキングしたシーバスを
寄せる際にシーバスが動きまわると、
その竹にシーバスがからまり、
シーバスも動けない、
私もよせられないと言う事態が
起きて困っています。
最終的にシーバスが自力で
ルアーを外し逃げていくか、
自分でラインを切ってシーバスを
逃すかになってしまいます…。
ロッドは風神の86ML、
すぐエラ洗いしてバラすので
ロッドは水平にゴリ巻きしています。
長くなってすいません。
ここから本題ですが、
シーバスを寄せる時、うまく
シーバスをコントロールしながら
寄せるテクニックみたいな
やり方はあるのでしょうか?
それともその竹までの距離より
長いロッドを使った方が
いいのでしょうか?
10フィート以上になって
しまいますが…わかる範囲で
教えてください。
と、言うのが今回の【Q&A】
私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。
あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
よろしくお願いします。
スタンスの大切さ
こんにちは、しんです。
お問い合わせ、
ありがとうございます。
素晴らしいですね。
初心者なのにもうすでに
ランカーを越えるシーバスを
仕留められたんですね。
お見事です。(^-^)
確かに大型のシーバスの
パワーと躍動感を
フィールドで体感してしまったら
シーバスフィッシングに
ハマってしまいますね。
最高にいい感じです。
さて、初心者という事ですが
あなたの実績やお問い合わせの
文章を見る限りは
もう初心者とは言えませんね。
上級者として、
対応させて頂きます。
そして今回のお問い合わせ、
少し広い視点で見ていきましょう。
じゃ、さっそく。
こちら、
結論からいきましょう。
私のアドバイスとしては
そのポイントでその状況では
シーバスを狙うべきでは
ないと考えます。
シーバスフィッシングは
ゲーム性が高く楽しむ事が
大前提なので、ゲームのような
感覚に陥る事があるかもしれません。
だけど、私たちの遊びは
自然の中で実際に生息している
生き物たちと関わりを持って
遊ばせて頂いているもの。
時には美味しく頂いたり、
時には大自然の息吹きをからだ中に
感じて至福の時を過ごさせて
頂くという、大切な遊びです。
ですから、ムダにシーバスに
ダメージを与えたり、それ以外の
生き物に被害を与える事は
最小限に抑えるべきです。
例えば、竹にシーバスが
絡まってしまった場合は
シーバスはそのうちルアーから
外れて帰っていくでしょう。
でも、引っ掛かってる間は
過剰なストレスとダメージを
受けてしまいます。
なぜならシーバスは、ただ
竹に引っ掛かってるだけで
フックから外れれば大丈夫、
なんて事は理解していないから。
パニック状態で、
「やべぇ、狩られる!」
としか思っていません。
竹に引っ掛かってる間
ずーっとです。
そして、シーバスが外れた後
そこには何が残りますか?
ラインブレイクしてくれれば
まだマシですが、上手く外れて
シーバスが帰っていった後、
そこには竹にラインで繋がれた
ルアーが残る訳です。
そして流れがあるので
そのルアーは泳いでいます。
別の魚がバイトしてくる
可能性もあるし、関係のない
鳥などもフックやラインに
絡まる可能性があります。
これって無差別トラップ。
じゃあ、しんさんはそもそも
なんでシーバスなんか
釣ってるんだ?、
と思われるかもしれませんね。
私は自然が大好きだし、
もっといろんな人たちに
自然とふれ合って、その大切さや
素晴らしさを感じてほしいから。
そして、何より釣りが好き。
だけど、これって私たちが
ルアーフィッシングをしている
事が問題じゃないと思うんだ。
問題なのは、
ルアーをロストする可能性が高い事を
分かっててやっているのか?、
それに関わる生き物にムダに
ダメージを与える可能性が高い事を
分かっていてやってるか
どうかが問題だと思うんだ。
だから、これが理解出来て
いるのなら始めからそうなる
可能性が高いと分かってて
そこで釣りをするべきじゃない。
つまり、どういうスタンスで
そこで釣りをしているのかが大切。
そして、それが分かっていれば
おのずと答えが見えてきます。
少し考えてみてくださいね。(^-^)
水域の優先権
今度は別の角度から。
河川や海に関わらず
水域を管理しているのは
自治体や国です。
そして、それぞれのエリアの
詳細管理については
そのエリアの漁師さんに
任されています。
なぜならそこは漁師の
仕事場で、そこで捕れた
水産資源を多くの人たちに
振る舞って事業として
価値を提供しているから。
一方、私たちは個人的に
楽しんで、たまに美味しく
頂いているだけ。
どちらが優先されるべきかは
客観的にみても明らかですね。
事実、漁師さんというのは
私たちには到底およびもつかない
くらいのレベルでフィールドや
水産資源を守り続けています。
その年に捕れる水産資源の
調整はもちろん、環境整備や
私たち釣り人の出すゴミを
片付けているのも漁師さんや
国や自治体の人たち。
つまり、私たちの釣り場は
漁師さんや海の男たちの
仕事場なんですね。
今回の場合も竹に仕掛けた
うなぎの仕掛けを漁師さんが
水揚げする時に、ルアーフック
などが刺さって怪我をされる
可能性もあります。
船を係留してあるロープ
なんかもそうですね。
実例として船のロープに
ルアーが引っ掛かってるのに
気づかずに、ロープを手繰った
漁師さんが怪我されたという
情報も私の元には入って来てます。
では、これがあまりにも
行きすぎて酷くなると
どうなるでしょうか?
・・・、
・・・、
そうですね。
そのエリアが釣り禁止に
されてしまいます。
こういった可能性もあるので
たとえ海や自然などが
みんなのもので共有するべきだと
言っても、やはりそこで仕事を
されている漁師さんや港湾関係の
人たちの要望を素直に受け入れる
という、共存といった大人の対応が
必要になってくる訳です。
そして、何より私たちが
遊んでいる自然豊かな
フィールドを出来る限り
未来の子供たちに伝えて
いきたいという想いが
私にもあるんです。
時代の変化によって
どんどん自然に触れて
自然の大切さや生き物の
尊さに触れる子供たちが
減ってきています。
私はもっともっと子供たちに
自然とふれ合って、優しさや
思いやり、命の大切にする心を
育んでいってもらいたいんです。
ですから、状況によっては
そこで釣りを強行しないという
選択をとっていくのもアリです。
せっかく、ライブ・オブ・
シーバス!であなたとお会い
出来たのも何かのご縁。
もし、よろしければ
大切なフィールドを守り続けて
いくために、あなたのお力も
お貸し頂けると嬉しいです。
なぁに、あなたほどの腕なら
そのフィールドに固執しなくても
バンバン釣れますよ。
クールに行きましょ!(^-^)
そのポイントで釣る方法
さて、前置きが長くなりましたが
いよいよ本題に入っていきます。
まず、魚の動きを上手く
コントロールして横走りさせない
ようにするには、サイド
プレッシャーという方法があります。
これはタックルから伝わる
感覚と、あなたのフィールドを
掴む感覚をフルに使って、
魚が横走りし始めたら
瞬時に竿先を魚が走り始めた
方向へ倒して圧力を掛ける、
つまりラインテンションを掛けます。
こうすると、魚には
引っ張られた方向とは反対に
逃げる習性があるので、素早く
圧力を掛けられれば魚を
逆の方向に走らせる事が出来ます。
これを小まめに何度も
繰り返すと、ほとんどあなたの
前からシーバスを動かさずに
引いてくる事が出来ます。
ですが、これは達人の
高等技術で同時に優れた
反射神経も必要になります。
そしてそもそも、広い場所で
釣り人が何人も並んでいるような
ある程度広い場所で使う技。
つまり今回のような
手前の方にある、竹と竹との
間でやるには不向きな技術です。
そのため、今回のシチュエーション
では、使えないと思って頂いて
大丈夫です。
そして、竹の向こう側に
届く長いロッドを使うという
選択ですが、こちらもNG。
ロッドというのは、その構造上
竿先の方にはほぼ力がありません。
バットまで曲がった時に
始めてその強力なパワーを
発揮してくれます。
ですから、ロッドを目一杯
前に向けた状態で、走るシーバスの
動きを制御するのは難しいです。
ほとんどの場合、シーバスに
竿先を引っ張られて、竿先が
竹に接触するパターンになります。
そのため、この方法は
オススメ出来ません。
では、他には方法はないのか?
実はひとつだけあります。
それは、ターゲットを竹と
テトラの間にフィーディング
しているシーバスだけに
絞るという方法。
まず竹の少し向こう側、
かけ上がりのシーバスが反応
しないギリギリのところまでに
ルアーの飛距離を抑えます。
そして、シーバスが掛かった
瞬間にロッドを下か横に倒して
パワーで強引に頭をあなたの
方へ向けさせます。
あとは竹から離れたところで
ファイトすれば大丈夫です。
ただあなたのタックル、
風神号フライハイ86MLは
極めて凡用性の高い
オールマイティーモデル。
使い勝手は最強ですが、
今回オススメした釣り方で
攻めるには若干パワー不足です。
ですから、バイトした瞬間から
シーバスの頭を強制的にこちらへ
向けられる主導権を握れるくらいの
ロッドで釣る事をオススメします。
そうすれば、竹の真横で
バイトされても瞬時に竹から
シーバスを引き剥がせます。
方法としては
これくらいですね。(^-^)
まとめますと、
ルアーやラインをあなたが
取れないところに高い確率で
放置する事が始めから分かって
いる場合は、そうまでして
そこで釣りをするべきなのかを
冷静になって考えてみる事。
そして、今回のパターンで
釣りをするならターゲットを
確実に捕れる魚に絞って強めの
ロッドでパワーファイトが
オススメだという事。
さらに、貴重なフィールドや
自然を未来の子供たちに末永く
残していくために、こんな考え方も
あるんだよと伝えていくのを
試みて頂けるといい感じ。
クールに行きましょ!
という事ですね。
さて、いかがだったでしょうか?
今回もしかしたら
あなたは分かっていたかも
しれませんが、少し厳しい
お話もさせて頂きました。
私ごときの戯れ言が
参考になれば幸いです。
そして、マイポイントが釣りにくく
なったのなら、新規ポイント開拓と
他のスキルアップを図るチャンス
だと前向きに考えて楽しんで
頂けると嬉しいです。(^-^)
もちろん、そこでパワーファイトの
腕を磨くのも面白いですね。
お互い、カッコ良く楽しく
シーバスフィッシングの腕を
磨いていきましょう。
それでは、グッドラック!