シーバス初心者です。
PEラインに付いて質問です。
先日、シーバスを始めようと
思って、28グラムのルアーを
色違いで数個買ってきました。
1.5号のPEでルアーに直結して
いるのですが、魚らしきものに
すでに2回もルアーごと持って
いかれています。
やはり、リーダーは
必要でしょうか?
どうして切れるんでしょうか?
教えてください。
よろしくお願いします。
と、言うのが今回の【Q&A】
私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。
あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
よろしくお願いします。
基本的にリーダーは必要
こんにちは、しんです。
なるほど、ルアーを
直結ですか。
それにしても、28グラムの
ルアーを買ってきて、早くも
魚からの確かな反応を得ている
とは、素晴らしいですね。
相当なセンスの良さです。
質問内容から見ても
どうやら釣りの経験者
みたいですね。
だけど、PEラインについては
あんまり使ったことがない
と言った感じでしょうか?
大丈夫です。
PEラインの特徴をよく知れば
すぐに使いこなせますよ。
では、いきましょう。
こちらも結論から
いきましょう。
PEラインをシーバスで使う場合は
基本的にリーダーは必要になります。
その理由を知って頂くためには
まずPEラインの特徴を理解して
頂く必要があるんです。
ですから、まずはそこから。
PEラインは単純な引っ張り強度で
言えばナイロンやフロロの
およそ4倍の強度を持っています。
そのため、ナイロンやフロロに
比べてかなり細いラインで
同じ強度を扱う事が出来ます。
細い繊維を何本も組み合わせた
ロープ状の構造でナイロンや
フロロに比べて非常に軽く
そしてしなやかです。
ラインが細く出来るために、
風や水の影響を受けにくく
基本的に伸びないので、
そのために遠くへルアーを
キャストしても相当な感度を
生み出すことが出来ます。
さらに軽くしなやかなので
ルアーの操作性に優れ、
ルアーの飛距離もかなり
伸ばす事が出来ます。
ですが、もちろん欠点も
あるんです。
細い繊維を組み合わせた
ヨリ糸であるために、摩擦に
非常に弱く根ズレに弱いんです。
ですから、結束強度が
ナイロンやフロロの比べると
極端に弱いです。
そして細いのでライントラブルも
起こしやすく、またライン
トラブルを解除するのが
かなり困難です。
これがPEラインの特徴です。
結束強度が弱いという事は
簡単に言うと、PEライン上に
結び目を作ればそこが弱点に
なってしまうという事です。
ですからPEラインをルアーに
直接結束すると、そこに結び目が
出来てそれが弱点になります。
これを緩和するにはスナップ
などの接続金具を介してやると、
ルアーが泳いだ時のラインへの
ダメージがスナップに行くので
多少マシになります。
でも結局は結び目が出来るので
シーバスが掛かって強く
引っ張られた時とかに簡単に
切れてしまう事があります。
他にはPEラインの結び目に
瞬間接着剤を染みこませる
という方法もあります。
ですが、これもPEラインが
変質してしまって、接着された
硬い部分と普通のしなやかな
部分との境目が弱点になります。
ですから、結局のところは
ただの付け焼き刃にしか
ならないんです。
PEラインにリーダーを使うのは
根ズレやショックに対応する
為だという理由もありますが、
リーダーを使う理由の半分は
PEライン上から結び目を
なくす為でもあるんです。
そのために、PEラインと
リーダーの結束方法には
巻きつけたりする摩擦系の
ノットが使われます。
FGノットやミッドノット、
ノーネームノットなどが
いわゆる摩擦系のノットに
なりますね。
ラインの結び目を排除した
結束方法です。
PEラインとルアー又はスナップの
間にリーダーを介する事で
PEライン上に結び目を
作らないようにする。
そして、PEに比べて結束強度が
圧倒的に強いナイロンやフロロで
スナップやルアーに結束して
そこに結び目を持ってくるんです。
ですから、PEライン直結でも
ループノットや接着剤を駆使して
工夫をこらせば出来なくはない。
だけども基本的にはやっぱり
リーダーは必ず必要になると
言えるでしょう。
まさか、鉄板バイブでは?
もしかして、あなたが買われた
数個のルアーというのは
鉄板系バイブレーションでは
ありませんか?
始めからスナップが付いている
ものもありますが、そうでない
ルアー本体に直接付けるタイプの
ものだと、かなりヤバいです。
普通のルアーのアイと呼ばれる
金属の輪っかにPEラインを
接続するのでも切れてしまうのに、
あんな鉄の板に直接PEラインを
結びつけたら、普通はキャスト
しただけで切れて飛んでいきます。
そうでなくても28グラムは
シーバスルアーの中では
重い方のたぐいに入ります。
ですから、たとえキャスト
出来たとしてもシーバスが
掛かって暴れたら簡単に
ラインブレイクします。
そして、先ほどリーダーを
使う理由の半分は根ズレや
ショックに対応するためだと
お話しました。
シーバスがフッキングした時、
まずルアーの本体やフックが
ラインに擦れます。
これは分かりますよね?
たまたまリアフックに掛かって
くれれば大丈夫ですが、ルアーの
腹の下にあるフックにシーバスが
掛かったとしたら。
シーバスの動きによっては
ルアー本体やフックがラインに
当たってしまいます。
そして今度はシーバスに
ラインが当たる場合。
当然ですが、ファイト中に
ラインがシーバスの体に擦れる
事もよくあるわけです。
あなたはご存知かもしれない
ですが、シーバスの体に限らす
魚の体にはけっこう鋭利な
部分がありますよね?
歯や背びれやエラブタです。
ルアーを丸呑みされれば
ラインは歯に擦れるので
あっさり切られます。
そして運悪く背びれや
エラブタに擦れてしまう事も
ありますよね?
さらに先ほどお話した根ズレ。
シーバスが泳ぐ軌道によっては
ラインが水中の障害物に
擦れて切れてしまう事があります。
PEラインと言うのは通常では
障害物にあたったくらいで
切れる事はありません。
ですが、シーバスが掛かって
強く引っ張られた状態、
つまりラインがピンピンに
張っている状態の時にどこかに
擦れると、ものすごく簡単に
ラインブレイクします。
こういったシーバスが
フッキングした時のルアー際の
ラインの諸事情をいろいろと
防いでくれるのがリーダーなんです。
まとめますと、
シーバスフィッシングを
突き詰めていくためには基本的に
リーダーは必要になるという事。
さらにPEラインが切れるのは
PEラインが摩擦に弱いために
結束強度がない事が原因。
そして、ルアー付近のラインが
切れるには実に様々な理由があり、
それらのいろんなものをリーダーが
防いでくれているという事ですね。
FGノットなどを覚えるのは
けっこう大変かもしれませんが、
そんなに難しくないし
正しく練習すれば
誰にでも出来ることです。
それに覚えてしまえば
それは確実に信頼できる
あなたの大きな力になります。
ですから、ノットを覚えて
リーダーを使われる事を
オススメします。
なぁ~に、あなたのセンスなら
すぐにノットをマスター出来ますよ。
がんばってくださいね。
それでは、また。