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これからシーバスフィッシングを
始めるあなたへ贈る、最初に
マスターすべき基本を詳しく
解説させてください。

今回はルアーをキャストした後の
リトリーブ、つまりルアーを
引いてくる時の基本と注意点です。

 
 
 

今後、釣果や上達度
直結してくるので、しっかりと
あなたの技術として
落とし込んで頂けると嬉しいです。
 
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 
 
 

タダ巻きです。

こんにちは、しんです。

シーバスフィッシングにおいて
一番よく使われるリトリーブ法は
”タダ巻き”と呼ばれる
最も単純で奥が深いリーリングです。

その名の通り、”ただ巻くだけ”
なんですが、なぜコレが有効なのか?
を知っておく必要があります。
 
 
 

よく、タダ巻きと聞きますが、

まさにただ巻いているだけで
良く釣れる人と、全く釣れない人に
ハッキリと分かれてしまう事が
結構あります。
 
 

コレはタダ巻きの意味を
勘違いして捉えてる人が
いるためです。
 

それでは、タダ巻きというものが
どういうものなのかをガッツリ
見ていきましょう。
 
 
 
 

意味も何も、
ただ巻いてればいいんだろ?

と、あなたは思ったかも
しれませんね。

ですが、実際はそうではありません。
 
 
 

シーバスアングラーの言う
タダ巻きというのは、基本的に
こちらからアクションを加えない
受身的な探り方を総称して
そう呼んでいます。

つまり、巻くスピードを
一定に保つ、引いてくるレンジを
一定に保つという事なんです。

 
 

ですが、そもそも
ルアーフィッシングの基本
知らない人に「タダ巻きでいいよ」
「ただ、巻いてくるだけ」とか
言ったところで・・・。

そうですね。

本当にただ巻いてくるだけです。
 
 
 
 

ですが、実際に基本を知っている
人はこのタダ巻き時に恐ろしいほどの
集中力を使っているのを
あなたは知っていましたか?
 

・・・。
 
 

そうなんです。
 
 

分かるはずがないんです。
「ただ、巻いてくるだけ」と
言われれば本当に何も考えずに
ただ巻いてくるのが普通です。
 
 
 
 
 

タダ巻きとは?

ルアーフィッシングの基本を
しっかりと押さえた上で
こちらから変化を加えずに
巻いてくるだけ。

細かく見ていきましょう。
 
 
 

ルアーフィッシングの基本とは
一定のスピードで巻いてくる事。

これはルアーを引いてくる時に
あなたの手に伝わってくる
”引っ張られ感”を一定に
保つということです。
 
 

本来はスピードを一定に
保っていれば問題なかったんです。

ですが、ことシーバスフィッシングに
おいては、主に”流れ”が釣りを
支配します。
 
 
 

どういう事かというと、

河川であれば解りやすいですが
見た目にも水の流れが早いとこと
遅いとこがあるのが分かります。
 
 
 

シーバスはこの流れの境目を
よく狙います。

なぜなら、ベイトである小魚たちが
このポジションに付くから。
 
 
 

この流れの境目は溶存酸素量が多く、
ベイトの餌となるプランクトンが多く
発生するし、流れが早いから餌も
たくさん流れてきます。

これをベイトが一段階ゆるい
流れの中で定位して待ち受ける
というわけです。

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そして、海から遡上するベイトも
岸際か、流芯沿いを通ります。

コレは流芯沿いを通って遡上すれば
変なところに迷い込まないから。
 
 

遊泳力のない魚を岸際を
通って遡上します。

そしてワンドなどに迷い込んで
出口でシーバスに狙われる。
 
 

流芯沿いのベイトも流芯を
登って来る大きな魚に狙われる。
 
 

世の中、上手くできています。
 
 
 
 

さて、話が大きくそれたので
戻します。

ようするに、ベイトは流れの
変化があるところを好むんです。

理由は餌と酸素が豊富だから。
 
 
 

さっきも言いました。

河川は一目瞭然で分かります。

ですが、港湾部のような
流れのゆるいフィールドでも
この図式は変わりません。

ゆるいながらに変化はあります。
 
 
 

むしろ、だだっ広い港湾部こそ
この現象は顕著に出ます。

そして、広ければ広いほど
魚を探すのは難しい。

コレは分かりますね?

つまり、ただ巻くだけで
闇雲にルアーを投げていても
運が良くなければ釣れないし
上達もしないんです。
 
 
 
 

では、引っ張られ感を一定に
保つ事を意識して巻いていると
どうなるか?

 
 
 

ここに全ての集中力を置いていれば
一見して分かりにくい港湾部の
水中の流れに流速変化がある事に
気がつけるのです。

つまり、ベイトが集まる場所を
知る事が出来る。

それは同時にシーバスが
狙っている場所を知ることにも
なりますね。
 
 
 

この時点で何も考えずに
ただ闇雲にルアーを投げて
巻いているだけの人とは
圧倒的な差がつきます。
 
 

そして、この探しだしたデータを
上手く使いこなすには、変化を
感じると同時にその時水中で
どんな映像が出来ているかを
想像しながらリトリーブする
事が必要になります。

 
 

なんとなくで構いません。

仮に間違っていたとしても
まったく問題ありません。

このイメージ
何度も何度も描き直す事で
あなたは上達していきます。
 
 
 
 

そして、もう一つの基本。

それは、ルアーを引いてくる
レンジを一定に保つという事。

 
 
 

これはなぜかというと、

自然界の魚は基本的にわけもなく
いきなりレンジを変える事は
ないからです。

 
 

たとえば、温度が変化したとか、
下にシーバスがいる事に気が付いたとか、
日差しが強くなってきたとか、
風邪が強くなってきて表層にうねりが
出てきたなどなど、

確固たる理由が無いと
基本的にはレンジを変えません。
 
 
 

理由は浮袋の圧力調整が
めんどくさいから。

コレは私の想像ですが、
魚が浮袋の圧力調整をするのは
相当な体力が必要になるのでは
と考えています。

理由が無いと絶対にレンジを
変えませんから。

その証拠に深いレンジから
急浮上させた魚はダメージすら
受けます。

なんせ、水圧が全然違いますから。
 
 
 

コレに対応するのに相当な体力が
いるのだと勝手に想像してます。
 
 
 
 

つまり、なにが言いたいかというと
泳層を変えながら斜めに泳いだり
上下にコロコロと泳層を変える
魚というのは、違和感があるのです。

これで多くのルアーは
シーバスに見切られています。

 
 
 

長いスパンでゆっくりと
浮上しながら泳ぐ魚。

頭が下に向いているのに
何故か水平に泳いでる魚。

20センチ潜ったかと思えば
30センチ浮上したり、また潜ったりを
繰り返しながら移動していく
魚とか。

ボトムならまだわかりますが、
障害物も何もない水中で
何かに追われているわけでも
ないのにその動き。

不自然すぎてシーバスが
逃げていきます。
 
 
 

ルアーの泳層は集中して
一定のレンジに保ってください。

ルアーにもよるので難しいですが
ルアーの水平姿勢も意識してください。
 
 
 

では、どうやってレンジを
一定に保つのか?

まずはそのルアーに合った
リトリーブスピードで引く事。

そして、そこを押さえたら
次は、ロッドティップ。

つまり、竿先の位置です。
 
 

コレをルアーが手前に寄ってくるのに
同調して、少しづつ下へ下げてください。

どういう事かというと、

竿先から出ているラインの
入水角度を一定に保つ
という事です。

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こうする事である程度
ルアーのレンジを一定に
保つ事ができます。
 
 
 
 

長くなりましたね。

まとめますと、

ルアーフィッシングの基本である
・一定のスピードで巻く
・レンジをキープする
というところに集中する。

 

そして、水中の映像を想像
しながらリトリーブする。

 
 
 

これらの要素を無意識的に
行っているのが釣れる人。

そして、これらの要素をしっかりと
押さえてリトリーブするのが
シーバスフィッシングにおける
”タダ巻き”ということです。
 
 
 

まずはあなたも
このタダ巻きをマスターして
くださいね。

どんどん上達していきます。
 
 
 
 

それでは、いつかどこかの
フィールドで出会える事を
楽しみにしています。

 

その時は、あなたの隠し技術を
教えて下さいね。(笑)
 
 
 
 
 

それでは、また。