先日、知り合いからとある場所で
朝マズメにイナッコのナブラが
発生しているという情報を聞きました。
そこで、
「おお、ついに朝マズメのトップ
とイナッコパターンがこの地域にも
やって来たか?」
と思って早速その次の休みに
釣行計画を立てて準備していました。
ところが、その釣行日の前日
天気予報を確認すると、その日の
夜遅くから大雨の大荒れ予報。
そう、まさに私が釣行する
ジャストタイミングで大雨が降ると。
今回はその時の模様を
お伝えさせてください。
では、さっそく。
私のパイロットルアー
いや〜、参りました。
またしても大雨の中の釣行に
なるようです。
「まあ私だから仕方ないか。」
なんて事をつぶやいてみる。
実は知っている人は知っているんですが
私はまわりの人から噂されるほどの
レベルの高い“雨男”。
その実力は一部の人たちに“GOD”と
呼ばれ、神と崇められるほど。(笑)
そんなわけで、今回もこの
都合のいい能力?を存分に発揮する
事になってしまいました。
夕方から仮眠をとって23:30に
起き出してカップラーメンを食べる。
そして、0:00に出撃。
イナッコボイルの情報がある、
とある温排水口付近のフィールドへ。
まだ、雨はパラパラと降っている
程度でしたが、予報が予報なので
下はウェーダー、上はレインジャケット
というスタイルに着替える。
そしてこの上からゲームベストを
装備するという感じです。
少々の雨ならばカッパでも大丈夫
なんですが、大雨や大荒れの時は
ハッキリいってウェーダーを履いて
しまった方が早いんです。
そもそも靴がグショグショに
濡れてしまうんで。
まあ、そんなフル装備?で釣り場を
覗いてみると、確かにイナッコが。
この時の潮まわりは満月の大潮で
フィールドに入ったタイミングは
ちょうど干潮くらい。
それでも岸際には小規模なイナッコの
表層ベイトホールがいくつか
出来ていました。
イナッコというよりはハクですね。
あっ、ハクとはボラの稚魚の事で
イナッコとはボラの養魚の事です。
それなりの南風も吹いていて
いかにも大雨が降ってきそうな感じで、
「これはトップでは出ないな。」
と思ったので、最初に手早く状況を
把握するために私のパイロットルアーの
ひとつであるタイドミノー125SLD-Fを
選択して岸から少し沖にキャスト。
すると、何かがルアーを追って来る。
でも喰わない。
雨と風でよく見えないけど
たぶんシーバスだと思う。
そんなに大きくはない様子。
少し話は変わりますが、あなたは
パイロットルアーというものを
お持ちですか?
パイロットルアーとは、最も
使用頻度が高くあなたが迷った時や
フィールドに立って最初に投げる
絶大な信頼をおけるルアーの事で、
・物凄く良くシーバスがアタる。
・あらゆるリトリーブスピードで
高い確率で反応を得られる。
・あらゆるリトリーブスピードで
泳ぎが破綻しない。
・適度な引き抵抗を持っていて
流れの変化を繊細に読み取れる。
・どんな状況下でも安定した
飛距離を持っている。
・あなたが最も信頼している。
といった要素を全てあわせ持つ
マイフェイバリットルアーの事です。
そして、これはあなたのホーム
フィールドや使用タックルによって
変わってきます。
私もいくつか決めているんですが、
その中のひとつがSLD-F125です。
話を戻しましょう。
今度はそのSLD-F125を沖に向かって
フルキャスト。
そのままゆっくりリトリーブ。
手前の方にルアーが近づいて来ると
やはりルアーの後ろに気配が。
そして、岸際までキッチリ引いて
くるとシーバスが反転する時に出る
モワッとした水流が出ます。
「完全に見切られている?」
何投かしてみましたが、
何回かはそんな感じです。
そして、なぜか沖の方では
気配も反応も全くありません。
「遠くには居ないなぁ。」
という事が分かりました。
そして、おそらく活性は高いはず
なのに絶対にバイトして来ない。
完全にルアーが合っていません。
そうこうしている内に
雨が降りだしてきました。
「やれやれ、
やはり神の力は偉大だな。」(笑)
朝マズメのトップゲームは・・・、
SLD-F125をキャストして調査した
結果、次の事が分かっていました。
・沖の方ではシーバス反応はない。
・岸から少し先のブレイクに
シーバスが付いている。
・ルアーで表現した波動、または
ベイトサイズが完全にズレている。
・シーバスは岸際のマイクロベイトか
バチを狙っている。
「マイクロベイトパターンかな。」
ルアーをユラメキにチェンジ。
手前のブレイク上を出来るだけ
長く誘うために、ほとんど横を向いて
岸際を斜めにキャストしました。
リトリーブして来るとすぐに
リールの巻きが一瞬止まった。
「今の、・・・アタリだな。」
もう一度、同じコースにキャストして
リトリーブ開始。
今度はしばらくしてから同じ様に
一瞬リールの巻きが重くなる。
同時に一瞬だけロッドティップを
下げて送り込み、
すかさず合わせを叩き込む。
「うっしゃ!」
ヒット。
すんなり寄ってくるかと思ったけど
途中から急に走りだす。
どうやら釣られたのを理解した様子。
一回だけの引き込みに耐えて
ネットでランディング。
40センチほどの元気なシーバス。
「なんとか釣れたか。」
だけどトップで出たわけではないので、
どうやら水面直下でアタる感じ。
「やっぱり雨風があるとトップには
なかなか出て来ないか。」
そして、もう一度キャスト。
・・・、
反応なしです。
それ以来、何度投げても
アタリのようなものすらありません。
さすがはハイプレッシャーな
フィールドです。
ここはほぼ毎日のように
釣り人が入っていて、魚たちの
警戒心はかなり高いんです。
「これは雨が降ってて良かったかも。」
ここには桟橋があり、シーバス
アングラーやクロダイの落とし込み
釣り師たちが桟橋に浸入して
釣りをしてる事が多いです。
ですが、この桟橋は港湾施設で
基本的には立ち入り禁止に
なっています。
そんなわけで、桟橋の上から釣りを
するのはオススメ出来ません。
今のところは何事もないようですが、
何かあればすぐにでも立ち入り禁止が
強化されて釣りが禁止になるでしょう。
だから、桟橋への立ち入りは
ご遠慮してくださいね。
それに桟橋から釣りをする人が
多いので、逆に人が居ない時などは
桟橋に乗らずに釣った方がシーバスに
気配を悟られにくいです。
魚たちは桟橋の上を警戒してますから。
コレ、けっこう重要です。
さて、そうこうしている内に
少し明るくなってきたような気が。
すると、一気に活性が上がって
シーバスが水面から
飛び出し始めました。
ここは常夜灯があって、もともと
けっこう明るいのと満月の大潮という
事もあってルアーをローリングベイト
のブラックカラーにチェンジ。
実はマイクロベイトに対応出来る
ルアーの中でブラックカラーなのは
コレしか持ってないんです。
少し立ち位置を変えて同じように
斜めにキャスト。
表層を引いてみます。
・・・、
反応ありません。
今度は水面直下を引いてみる。
すると、ググッ!
フッキング成功です。
そして、相変わらず活きがいい。
先程と同じくらいのシーバスが
顔を見せてくれました。
この一匹を最後にすっかり明るく
なってシーバスの活性も落ち着いた
ようなので、今回の朝マズメの
トップ調査はこれにて終了。
朝飯を食べるために朝帰りします。
まとめますと、
あなたもパイロットルアーを
探してみましょうという事。
そして、ハイプレッシャーな
フィールドでは、他の人がリトリーブ
しないようなラインを引いてくると
効果的な場合があるという事。
さらに、満月の大潮や常夜灯などで
明るく、水面が凪じゃない時は
ブラックカラーのルアーでなければ
シーバスから発見しにくいという事ですね。
まあ、こんな感じの釣行に
なりました。
今回はマイクロベイトパターンに
イナッコパターンのトップの要素が
混じった複雑で難しいパターンでした。
よくあるイナッコパターンではなく
マイクロベイトのハクが水面に
追い詰められている状態。
マイクロベイト特有の波動にしか
反応して来ないので、普通の
イナッコルアーではまったく
歯が立ちません。
マイクロベイトの波動を持ち、
なおかつ水面や水面直下をゆっくりと
リトリーブ出来るルアーが必要です。
難しいですが、面白い釣行でした。
そして、けっきょく朝マズメの
トップゲームは出来なかったので
いずれリベンジしたいと思います。
出来ればマイクロベイトが
イナッコ化したときにね!
それでは、あなたもガッツリと
シーバスフィッシングを
楽しんでくださいね。
グッドラック!