WS000503

先日、夏の夕マズメは活性が悪いとか
上げ潮での釣行は釣れなくて当たり前
というお話をさせて頂きました。

 

私にしては珍しく?、ここ最近
ぼちぼち忙しくなかなか釣りに
行けない日が続いていました。

 

そんな、慌ただしい中で少しだけ
時間を取る事が出来たので
これまた先日、一時間だけ夏の
シーバスフィッシングを楽しみました。

 
 

そして、そのタイミングは
真夏の夕マズメの上げ潮で、
ちょうど前回と前々回くらいにした
アドバイスを実証する形になりました。

 

今回はそんな短時間釣行のお話。
 
 
 
 

フィールドの状況を探る

日頃の激務と度重なる用事の中、
2時間ほど時間が取れたので
無意識にフィールドの方へ
足が向いていました。
 

今回のフィールドは
とある小規模河川の河口。

 

潮まわりは大潮。

干潮、10:55。
満潮、17:41。
 

天候は晴れで水温は28℃。
 

軽いルアーを飛ばしにくい
くらいのが吹いていました。
 
 

そんな中の上げ潮の満潮間際、
16:00〜17:00までの釣行です。
 
 
 

手前の方は芦が点在していて
陸からでは流芯部が狙えないため、
ウェーダーを履いての
ウェーディングシーバスです。

 

わりと起伏に富んだシャローが
手前に広がっています。
 

「この凸凹シャロー、夜だったら
最高のフィールドになるな。」

と、つぶやきながらも
ズケズケと踏み荒らして流芯部
付近のブレイクまで近づきます。(笑)
 
 

ここもいいな〜っと思ったんですが、

「イヤイヤ、夏の夕マズメの
上げ潮。流芯部を打たないと釣れる
可能性は低いな。」

 

というわけで、
おかまいなしに素晴らしいブレイクの
際に立って釣りを始めます。
 
 

季節的にもイナッコがベイトに
なっている可能性が高く、ちらほらと
イナッコらしきベイトも見かけます。
 

実はここ、初めてくるフィールド
前々から気になっていた場所。
 

何も状況が分からなかったので
とりあえず私のパイロットルアーの
フランキーを選んで状況を探ります。
 

いい感じに上げ潮が効いていて
河川が逆流しています。
 

水位が上げてくるので、タイドグラフと
まわりの状況、天候と気圧をリアル
タイムで確認しながら釣りをします。

 

とりあえず、アップクロス気味で
キャスト。
 

・・・、
 

反応なしです。

WS000499
 
 

続いて、クロスストリームでキャスト。
 

・・・、
 

反応なし。
 
 

次は、ダウンクロスでキャスト。
 

・・・、
 

「ん?」
 

何かモワッとした感じがありましたが
合わせ損ねました。
 

その後も何度かキャストして
みましたが、反応はありません。
 
 

「ん〜、けっこう風吹いてるからな〜。」
 

ラインのたるみも手伝って
アタリが取れてないかもしれません。
 
 

今度は私が踏み荒らしたブレイクや
シャローが気になったので、
ダウンストリームでキャスト。
 

・・・、
 

反応なしです。
 

「やっぱりフランキーの
レンジじゃないか・・・。」

 
 

レンジが中途半端だったので
今度はモルモ80にルアーチェンジ。
 

同じように、アップクロスから
順番に探ってきます。
 

リトリーブスピードを微調整で
モルモの頭を出したり引っ込めたりして
トップに近いレンジを探ります。

 

・・・、
 

・・・、
 

ダウンクロスまで通しましたが
反応はありません。
 

これだけ天気が良くて、強風で
濁って荒れていると表層は厳しそう。
 
 

状況的には明らかにシーバスが
居るはずなのに反応がない。
 
 

すがは、真夏の夕マズメの上げ潮。
 

「しっかりといろんな要素を
合わせないと釣れないか・・・。」

 
 
 
 

目先を変えてリアクションパターンへ

真夏は基本的に朝マズメ以外は
渋いので、ルアーにアクションを
与えてリアクションでシーバスを
バイトさせるのが有効な方法です。

 

夕マズメとはいえ、まだ全然
明るいのでしっかりとレンジを
入れて誘っていきます。
 
 

まずはルアーをローリングベイト
にチェンジ。
 

表層
↓↓↓
中層
↓↓↓
ボトム

という具合にザックリと
探っていきます。
 

最初はルアー着水後、すぐにタダ巻き。
 

・・・、
 

反応ありません。
 
 

度はアクションを入れてみます。

ローリングベイトはバイブレーションと
同じようなリフト&フォールが
使えるので、時折リフトを入れながら
リアクションバイトを誘えるんです。

 

・・・、
 

反応なし。
 
 

同じくボトムでも。
 

・・・、
 

やはり、反応がありません。
 
 

このローリングベイトのリフト&
フォールは結構よく効くアクションで
シーバスが居て喰う気があるときは
だいたいバイトしてきます。
 

どうやらローリングベイトでは
何かがお気に召さないようです。
 

それに、さっきから一度も
水面付近にシーバスの反応が
出ていません。

ただただ、ボラが跳ねるだけ。
 
 
 

「明るいし、ボトムに
付いているんだろうなぁ〜。」

 

というわけで、バイブレーション。

シリテンバイブにルアーチェンジ。
 

今度はボトムに的を絞って
探っていきます。

 

時々リフトを入れて、たまにボトムに
ルアーを接触させながらリトリーブ。
 

・・・、
 

反応ありません。
 
 

今度は小刻みリフト&フォール、
連続ヒラ打ちアクションみたいな
動きで誘ってきます。
 

・・・、
 

「!」
 

一瞬だけ、リールが巻けなくなる。
 

「アタリ・・・だよな?
見つけたぞ。」

 

私の立ち位置からダウンクロスに
キャストしたトレースライン。
 

流芯部の際付近のちょっとした
カケアガリになっているであろう
ごくごく狭い範囲。
 

どうやら、そこに付いています。
 

だけど、シリテンバイブでも
今一つ何かが足りません。
 

・・・、
 

「波動か?」
 
 

そこで今度はレインの小さいヤツに
ルアーチェンジ。
 

この鉄板バイブレーションには
二つの穴が開いています。

これがルアーのアイになっていて
ここにスナップを接続します。
 

後ろの穴をイージーホールと言い、
前にある穴をテクニカルホールと
呼びます。
 

この二つのスナップ接続位置で
アクションや波動を変えられる
優れもののルアーなんです。

WS000501

 
 

とりあえず、シーバスのフィーディング
ゾーンが狭く、狭い範囲を出来るだけ
長くトレースしたかったのでイージー
ホールの方から試します。
 

・・・、
 

反応はありません。
 
 

「少し波動が強くなりすぎたかな?」
 
 

今度はアクションも入れたかったので
テクニカルホールに付け替えて
連続ヒラ打ちみたいな小さいリフトを
時々2〜3回織り混ぜてリトリーブ。
 

・・・、
 

クックッ!
 

「よっしゃ!」
 

フッキング成功。
 

「ん?、軽い・・・。」
 

上がってきたのは30センチくらいの
チーバス君。
 

フィッシングクリップでランディング
しようとしたら、私がミスったので
フックから外れてオートリリース。
 

「さて、次いこうか。」
 
 

今度は50センチほど
トレースラインをずらして
同じように誘ってきます。
 

・・・、
 

グッ!!!
 

「ていっ!」
 

すかさずフッキング。
 

「ちょっとマシ。(笑)」
 

40センチほどのシーバスです。

WS000502
 
 

ここで、タイムアウト。

あと5分くらい時間があったけど、
遠くの方で雷の音が聞こえて
私の後ろにも暗雲が迫っていたので
ここで片付けることに。
 
 

最近は天候がヤバいです。

あなたも釣りに行かれる際は、
特にウェーディングされる時は
スマホのアプリを最大限に駆使して
安全な釣行をお願いします。

 
 
 
 

まとめますと、

イナッコパターンと考えていたけど
結局は真夏によくある新子ハゼの
ボトムパターンになっていました。

 
 

そして、やはりこの時期の上げ潮の
デイゲームは正確にポイントにルアーを
通してあげる事と、リアクションで
喰わせる釣りの有効さを実証できた。

 
 

さらに、河川上流部の雨や
夏特有の雨雲が持つ雷などに
十分気を付けて、しっかりと
釣行を突き詰めていって欲しいです。

 
 
 

さて、いかがだったでしょうか?
 

今回、たまたまハゼパターン
当たりましたが、地域によっては
また違ったベイトパターンで
ハマる事もあるはずです。
 

ですが、上げ潮釣行に大事なのは
アクションとポイントを通す時の
正確さ
です。
 
 

この二つを視野に入れて、
あなたもガッツリとシーバス
フィッシングを楽しんでくださいね。
 
 
 

そして、もちろん家に帰った私に妻の
ただの釣りバカを見る冷やかな視線が
注がれたのは言うまでもありません。(笑)
 
 
 
 
 

それでは、グッドラック!