ルアーフィッシングには
基本的な考えや手法がある。
昔から言われている3つの基本。
LOSのしんがシーバスフィッシングを
視野に入れて考えてみました。
あなたがシーバスフィッシングを
していく上で最も大きな概念に
なるので、解説させてください。
よろしくお願いします。
魚の居るところにルアーを通す
こんにちは、しんです。
ルアーとは「誘惑、誘惑する」という
意味を持っています。
今回はルアーフィッシングを
するのに必要になってくる
根本的な考え方。
一番上にある最も大きな
概念のお話です。
これらを押さえておかないと
多くのシーバスを逃す事になるので、
釣れなくて迷った時には
思い出してみてくださいね。
では、いきましょう。
ルアーはエサではありません。
「ん?、当たり前だろ?」と
あなたは思ったかもしれませんね。
そのとおりです。
そもそも生物ではないですね。
一般的に生きているベイトたちは
微弱な電気信号を発しているという
話を聞いたことがあります。
でも、ルアーにはそれが無い。
電気信号がどうとか
詳しい話は私も分かりませんが、
少なくとも生き物の気配が
無いのは確かです。
表現しにくいんですが、
生物特有の生命感や臭いなどの
要素がルアーにはありません。
なんとなく、生き物チックな
感じが欠落しています。
ですから、基本的には
シーバスの方から餌だと認識して
寄ってくる事はありません。
シーバスがエサを探しながら
うろついていてもルアーが静止した
状態なら素通りします。
でも、これが本物のベイトで
ピタッと水中で静止していたら
確実に食べられますね。
つまり、ルアーとベイトとは
”似て非なるもの”なんです。
では、どうやって釣っているのか?
・・・、
そうですね、シーバスを
騙して釣っているんです。
ルアーが発する波動や
フラッシングなどでベイトだと
勘違いさせて釣っています。
よほどその時のフィールドの
状況にマッチした波動や水中の
音を使えば寄せる事は出来ます。
でもそれは餌だと認識して
寄ってきているわけではなく、
「なんだか騒がしい」から
「エサが居るかもしれないなぁ~」
という”興味”で寄ってきているだけ。
決してサメのようにベイトが
発する電気信号を感知して
寄ってくるわけではないんです。
ですから、基本的には
最低限シーバスの居るところに
ルアーを通す必要が出てきます。
エサと違って
向こうからは来ませんから。
厳密にはシーバスの目の前を
通して「やべっ、逃げられる!」と
あわてさせて冷静さを欠いた状態で
シーバスを騙して釣っています。
だから、誘惑するものとして
ルアーと名付けられているんですね。
つまり、基本的にはシーバスが
居るところにルアーを通す事が
最低条件になるという事。
上から下へ、手前から遠くへ
これも必ずといっていいほど
よく言われることですね。
ルアーには釣り糸が付いているので
キャストしたルアーの引いてくる
レンジの上層には必ずラインが
通ります。
この水中を通るラインを
発見して違和感を感じた魚は
すべて逃げていきます。
こちらは縦の話。
横向きの話でも同じ事が言えます。
理由はまったく同じ。
ルアーを遠くにキャストすれば
キャスト位置まで引いてくる事に
なります。
その引いてくるまでの間に
いいポイントがあって、そこに
シーバスがスタンバイしていたら
ラインが上から降ってきて動きます。
すると、その不自然に動くラインで
釣りをしているのがバレてしまうんです。
当然、逃げていきますね。
ですから、自分に近い
手前のポイントから狙っていきます。
極端言うと、
まず足元を探ってください。
そこから順番に遠くのポイントを
探っていきます。
ただし、手前のポイントからと
言っても、ポイント直撃は
ダメですからね。
最初にあそこのポイントを攻める。
と決めて、どうやったらルアーで
その場所を上手く通過させられるかを
考えてみましょう。
コレでもラインが先に通りますが、
シーバスが「ん?」とか思ってるうちに
ルアーを通してしまえばいいんです。
攻める時は、上から下へ、
手前から遠くへ。
コレも鉄則中の鉄則です。
レンジキープ
ルアーフィッシングの基本として
レンジをキープするという
事もよく言われます。
では、なぜ
コレが言われるんでしょうか?
魚にもよるし、その時の状況にも
よりますが、魚というのは基本的に
そんなに瞬間的にレンジを変える
事は出来ません。
正確に言うと、レンジを変える事は
できますが、相当なダメージを
受けます。
実は魚は泳いでレンジを調整して
いるのではありません。
体内に浮袋という物を持っていて
この中の空気の量を調整して
レンジを保っています。
ですから、急激にレンジを変えると
浮袋の空気圧がそれに対応できず
膨張したり収縮したりして内臓内の
圧力を急激に変化させます。
コレは相当苦しいですね。
私達人間で考えてもらえば
わかると思います。
たとえば、瞬間的にあなたの
胃の大きさが二倍くらいになったら?
内臓が圧迫されて危険な
状態に陥りますよね?
間違いなく命に関わるのは
容易に想像できます。
ですから、魚はレンジを変えようと
思ったら体力を使って少しずつ
身体をならしていかなくては
なりません。
これは人間がスキューバダイビング
する時も同じですよね。
そのため、魚はレンジを変えなければ
ならない確固たる理由が無いと
レンジを変えません。
つまり、こういう事です。
シーバスに追われたりしてヤバい時
とかでなければ、普通に泳いでいる分には
上へ行ったり下へ行ったりしてレンジを
変えながら横移動するベイトはいないんです。
まあ、これは極端な話ですけどね。
でも、基本的にはレンジを
変えるのを嫌がるという事。
だから、自然界のベイトは
ほぼ水平移動をしています。
ところが、ルアーを使うと
上へ行ったり下へ行ったりという
動きをしてしまうんです。
もちろん、ゆっくりと下へ
レンジを下げながら横移動する
ベイトも居ます。
逆にゆっくりと上へ移動していく
ベイトも居るでしょう。
でも、行ったり来たりを
無駄に繰り返すベイトは
シーバスに違和感しか与えません。
ボトムやボイルなどの特殊な
条件下では別ですよ。
ですから、違和感の少ない
なるべく水平な泳ぎを意識する
必要はあります。
簡単に言うと変なレンジの変え方を
すると、たとえ10センチ程度の変化でも
ルアーだと見切られるという事。
ですが、シーバスフィッシングに
おいては、いわゆる”ピンの釣り”で
ルアーの後をしばらく追いかけて来て
食いつく事は少ないです。
ピンとはピンスポットの事。
コレはシーバスフィッシングの
キモでもあるんですが、追いかける
タイプの魚を狙う時はその魚が居る
エリアを狙って釣ります。
ですが、シーバスは待ち伏せタイプ
なのでシーバスがスタンバイしている
”点”を狙う釣りになります。
そのため、出会い頭的な捕食が多く、
ルアーの動きの一部始終を
見ていることは少ないです。
ですから、ミノーなどの
レンジキープ能力が付いている
ルアーではあまり気にしなくていいです。
気にしなくてはならないのは
重いシンペンや、バイブレーションですね。
シーバスフィッシングを極めた
レベルに達してきたら、ミノーなどの
レンジも気にしてみてくださいね。
たとえば、フローティングミノーの
スローリトリーブは上下に動きながらの
リトリーブになりやすいですね。
まとめますと、
シーバスを視野に入れた
ルアーフィッシングの基本とは、
大前提として、魚の居るところに
ルアーを通すという考え方。
そして、フィールドを攻めるときは
基本的に上のレンジから下のレンジへ、
手前のポイントから徐々に遠くの
ポイントへと探っていく事。
さらに、レンジキープを
意識してみるという事です。
何かと忙しい12月ですが、
あなたも良い釣りを。
それでは、また。
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