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シーバス初心者です。
 

シーバスを持ち帰って
食べてみたいんですが、
あまりいい話を聞きません。

ネットで見ていても
基本的にあまり綺麗なところには
居ないとか、どちらかと言えば
汚い水域に済む魚だとか。

 

知り合いには臭いから
食べないほうがいいと
言われました。

しんさんは、これについて
どう思われますか?

 

また、食べられるシーバスの
見分け方みたいなものが
あったら教えて欲しいです。

 

よろしくお願いします。
 
 
 

と、言うのが今回の【Q&A】
 
 
 

私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
 

よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。

 
 

あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
 
 
 

よろしくお願いします。
 
 
 
 

どちらかで言えば食べられる

こんにちは、しんです。
 

お問い合わせ、
ありがとうございます。

嬉しいです。
 
 
 

なるほど、釣ったシーバスを
食べたいんですね。
 

とんどの場合、食べられます。
 

ですが、やめておいた方が
いい場合ももちろんあります。
 
 

では、詳しく見ていきましょう。
 

シーバスとは、そもそも
沿岸部に生息する魚です。
 

ですから、沖合いや清流に
住んでいる魚たちに比べれば
綺麗な水域に住んでいるとは
言えないのも事実です。
 
 

なぜなら、シーバスの住む
沿岸部とは沿岸、河口、河川の
最下流部という気水域で水の流れが
集まってゴミが堆積するエリアだから。

海の汚れは波に打ち寄せられて
沿岸に貯まります。
 

そして、河川というのは
その上流域で暮らしている
人達の出した汚れを最下流部と
河口に運ぶ道ですから。
 
 
 

ですが、余程の事がない限りは
食べる事は出来ます。
 

回遊性の低いクロダイやキビレ
などでも食べられるんですから。
 

それらに比べればシーバスは
まだ回遊性があるからマシな
方という考え方も出来ますよね?
 
 

ですが、確かに臭いんです。

これは魚の個性もあるようです。
 

ボラなんかが
そうですよね?
 

なんというか、
ニオイが付きやすいです。
 

外洋のボラは臭いませんが
湾内のボラは凄く臭いですよね。
 
 

ーバスもその傾向が強いです。
 

回遊型はほとんど臭わず
美味しく頂けますが、居着き型は
場所によっては臭いです。
 

そして、綺麗な河川であっても
居着き型は回遊型に比べると
確かに臭いんです。
 
 

ですが、ほとんどの場所で
食べようと思えば食べる事は
出来ます。

個体によって程度の差は
ありますが、臭いのを少し
我慢すればぜんぜん食べられます。
 
 
 

さらにこのニオイは下ごしらえや
調理法によっても、大きく
変わってきます。

 

シーバスは季節によって
身のしまり具合や油の乗り具合が
全く変わって来るので、実は
難しい魚と言われています。
 

まあ、これは他の魚でも
ある程度はそうなんですが。
 
 

事なのは持ち帰る魚は
出来るだけ早くシメる事ですね。
 

ストリンガーなどで生かしておくと
急速に弱っていって、逆に状態が
悪くなる事が多いです。
 

ですから、持ち帰ると決めた
シーバスはすぐにシメてください。
 
 

そして、新聞紙に包んで
ビニール袋に入れたら、クーラーの
氷の中へ入れます。
 

これ以外の方法でも大丈夫。

大切なのはシーバスが氷に
直接触れていない事と、シーバス
本体が乾燥しない事です。

 

これを押さえれば、どんな方法でも
問題はありません。
 
 

そして、オススメの調理法は
“洗い”ですね。
 

伝統の調理法ですが、私はこれが
いちばん美味しく頂けると
思います。
 
 
 

ただ、ひとつ注意して欲しい事が。
 

明らかに水質が悪いのが
目に見えて分かるフィールドで
釣りをしている時です。
 
 

こういう時はシーバスを
持って帰らない方がいいです。
 

たとえば、水面に原因不明の
泡がたくさん立っていたりとか、

そこら辺で小さな魚やちぃバスが
横になって浮いていたりする時は
ヤバいので持ち帰らないでください。
 

そして、水が臭いフィールドも
やめておいたほうが賢明です。
 

こういった、特殊な状態で
なければ大体はニオイの強弱が
ある程度なんで、試しに一度
食べてみるといいですよ。
 
 

そして、あなたが食べられるなら
それ以降はお持ち帰り出来ます。
 

つまり、そこのシーバスが食べられるか
どうかは、あなたの感性にもよる
という事ですね。
 
 
 
 

主な見分け方は3つある

美味しく頂けるシーバスを
見分ける方法は大きく分けて
3つほどあります。
 
 

まず、ひとつ目はシーバスの
色、つまり回遊型か居着き型か
という事です。

 

回遊型のシーバスは綺麗な
シルバーの魚体で、腹が白、
魚体の側面が銀ピカ、背中が
黒という配色に近いです。
 

ですが、居着き型は腹が白、
魚体の側面がシルバーに少し
黒ずんだ色が混じり、背中が
やや緑がかった黒です。
 
 

これは実際に釣ってみれば
一目瞭然で分かると思います。

そして、回遊型の方が臭みが
少なく、美味しく頂けます。
 
 
 

二つ目は環境で見分けるという方法。
 
 

これも大きなお話で言えば
湾奥のシーバスは持ち帰るのは
やめておくとか。
 
 

範囲に太平洋側が汚いなぁと
思ったら日本海側で釣ってくるとか。
 

同じ太平洋側でも湾内のあまり
水が動かないようなエリアは避けて
半島の先のほうまで出てみるとか。
 
 

川河口であれば、河川上中流域に
水質の汚いエリアや問題の有りそうな
工場が無い河川で泥が少ない
河川を選ぶとか。
 

綺麗な河川は河口まで行っても
石と砂で地形が構成されています。
 

地質にも寄りますが、水際
掘ってみて臭いようならシーバスも
居着き型は臭い可能性が高いです。
 

ですが、これは食べるシーバスの
臭さをどの程度まで我慢出来るか
という事も判断基準に入ってきます。
 
 

は河口エリア付近にヤバい
工場などがないか、違法な水を
垂れ流していそうな信頼できない
企業がないかどうかなどですね。
 
 

このように同じ地域であっても
水質が段違いに変わるという場合は
けっこうあるんです。
 

だから、都市部とかでなければ
河川の居着きを狙うというのも
ひとつの方法ですね。
 
 
 

そして、3つ目はシーバスの
ニオイを嗅いでみるという
方法もオススメです。

 

食べるのが困難なくらい
臭い魚は釣り上げた時に
ニオイを嗅いでみてもニオうので。
 

いろいろと考えるのが面倒だと
いう場合は、この方法がいちばん
手っ取り早いですね。
 
 
 
 

まとめますと、

ーバスは確かにニオう。

だけど、ほとんどのシーバスが
食べられるか食べられないかで
言えば、食べられるという事。

 
 

そして、それを決めるのは
どのくらいまでニオイを我慢
出来るかという、あなたの
感性も影響してくる事であり、

下処理をしっかりとして
試しに持ち帰り、”洗い”という
調理法を正しく実践すれば
美味しく頂ける場合が多いという事。

 
 

さらにシーバスを見分ける方法は

居着き型か回遊型か?
釣り場の水質や関係する環境は?
釣り上げたシーバスのニオイは?

という3つがあるという事。
 
 

でも、気を付けないといけないのが
小魚が浮いているような目に見えて
ヤバいフィールドなどのシーバスは
食べない方がいいという事です。

 
 
 

さて、いかがだったでしょうか。
 

これからがよく釣れる
シーズンの始まりです。
 

ですが、時期的には締まってない
水っぽい身のシーバスも多いと
思います。
 

せっかくの大切な命なので、
出来るだけ美味しく頂くのが
大事だと私は考えています。
 

そういった意味でも私は
“洗い”という調理法をオススメします。

 

是非、チャレンジしてみて
くださいね。
 
 
 

そうそう、最後にひとつ
私からお願いがあります。
 

シーバスに限らずどんな魚でも
私たちと同じく、いきとし生けるもの。

 

持ち帰るシーバスはあなたや
あなたの家族が食べる必要最小限に
抑えて欲しいんです。
 
 

たまに見えるんですが、

明らかに食べきれない量のシーバスを
隣近所の人たちに配って自慢するのが
目的ではないかというような
持ち帰り方をされる方がいます。
 

シーバスは釣りたてじゃないと
まったく美味しくないし、保存しても
身の状態が悪くなるだけで大量に
持ち帰っても意味のない魚です。

 

そういう持ち帰り方は
シーバスにも失礼ですし、
明らかな乱獲だと私は思います。
 

ですから、出来れば持ち帰る
シーバスは1本か2本までに
抑えるようにして欲しいんです。
 
 

ただ、それを決めるのは
もちろん私などではない。

それはあなたが決める事なんです。
 

だからこれは考え方のひとつ
として、頭の片隅に置いておいて
頂ければと思います。
 
 
 

是非、シーバスフィッシングを
楽しんでくださいね。
 
 
 
 
 

それでは、また。