WS000469
 

雨の日の休み、午前中に少し
用事があったので午後から釣り
行こうと考えていました。
 

サクッと用事を終えて家に帰り、
ササッと昼御飯を食べる。
 

でも、どうやら疲れが貯まっていた
らしく、昼御飯を食べると
有り得ないほど眠くなる。
 

そこで1時間ほど仮眠をとって
14時から家を出ました。
 

ホームセンターにも用事が
あったので、少し立ち寄って
そのまま釣りへ。
 

その間、どこに釣りにいこうか
考えていました。
 
 
 
 

潮まわりは小潮の最終日

潮は下げに入っていて、いい加減
水位が下がってきた状態でした。

 

この時には止んでいましたが、
それまでは結構な量の雨が降って
いたので河口から数キロ上った
ところを見てみました。
 

でも思ったとおり、かなり
水位が下がっています。
 

「少し遅かったか。」
 

と言って、河口に移動しました。
 
 

ここは私たちの地域では珍しく、
あまり護岸されていない砂浜の
海岸がそのまま自然の形を
とどめている希少なフィールド。
 

この手の河口は見かけによらず
わりと危険なので、ほとんどの
ところはしっかりと護岸されています。
 

ですが、ここは水深が基本的に
浅く、広い砂浜があって流れ込む
河川からも多くの砂が流されてくるので
自然の河口に仕上がっているんです。
 

今回はそんな複雑な地形の
河口海岸の釣りになります。

 
 
 
 

まずは、手前から

浅い潮溜まりを覗いてみると
そこには小さくて細長いベイトが
たくさんヒラを打っていました。
 

正体は分かりませんが、イナッコ
ではないようです。
 

どちらかと言えばイワシや
キビナゴに近い感じ。

 

楽しめそうです。
 
 
 

さっそく実釣開始。

これもシーバスフィッシングの
基本みたいなものなんですが、
やはり自分に近いポイントから
狙っていきます。

 

ここは少し沖の方まで特殊な形をした
テトラ帯が伸びているので、
その際と周辺を探っていきます。
 

テトラ帯の右側にいい感じの流れが
出来ていたので、流れの向こう側に
キャストしてみる。
 

そして、そのままドリフト
流れを横断して、テトラ帯の
際へとシンペンを流し込んでいきます。
 

・・・、
 

・・・、
 

「来たぁー!」
 

・・・、
 

根掛かりです。
 
 

テトラ帯の上を歩いて行って
無事にルアー回収。
 
 

少し位置を変えて、もう一度
チャレンジしてみます。
 

・・・、
 

反応はありません。
 
 

「これだけ水位が下がっていると
デイではここには居ないか・・・。」

 
 
 

早々に見切りを付けて、いよいよ
本命の沖の方へウェーディングで
入っていきます。

 

と言っても、水の中にはあまり
立ち込まないんですが。
 
 
 
 

狭いフィーディングゾーン

砂浜を一キロほど歩いて沖の方へ。

大潮の満潮時は水没していて
入れないポイント。
 

ここは、左側から例の河川の
流れが流れ込んでいて、右側には
海水エリアがあります。
 

思ったとおり、雨降り増水パターンで
河川の水がかなり濁っていて
低い立ち位置からみても流れ込んで
いる水と海水の境目が分かります。
 

「これは・・・、いただきだな。」
 

実においしい状況です。
 
 

河川の流れと海水がぶつかる
地点の手前が岬状のサンドバーに
なっていて、その尖端から細かい
波の離岸流とショボいサラシ。

 
 

しばらく観察していると、
その細かい波とサラシの間から
シーバスがトップに出てベイトを
追いかけ回しています。
 
 

「おお〜、居る居る。w」
 

こうなると、もう話は早い。
 

フィールドを荒らさないように
シーバスがバイトしてくるまで
いろいろと試しまくるだけ。

 
 
 

まずは、イワシチックなシンペンを
流れを読んで若干右の沖にキャスト。
 

そのまま、リトリーブでポイントへ
ルアーを浸入させる。
 
 

すると、何回かシーバスが吸い込む
ようなハッキリしない手応えが。
 
 

河川や港湾フィールドなら、
即合わせるか一瞬だけ送り込んで
合わせを入れるところです。
 

でもここは波が打ち寄せて来るので
確実にシーバスの反応とは限らず、
下手に合わせるとフィールドを
荒らしてしまいます。
 

「ここはしっかりとしたバイトを
出していく方向性でいくべきかな?」

 
 

という訳でルアーチェンジ。

実は先ほどベイトを確認した時に
イワシっぽいヤツの他にもマイクロ
ベイトみたいなのが居ました。
 

そこで、ルアーをユラメキ
チェンジして同じようにキャスト。
 

・・・、
 

またしても似たような手応え。
 

「これも違うな。」
 
 

少しルアーサイズを上げて
カーム80にチェンジ。
 

・・・、
 
 

反応がない、というよりは
アタリが取れていない。

 

打ち寄せて来る波の影響で
時おりラインが大きくたるんでいる。
 
 

ロッドの角度を調整しながら
いろいろと試していると、
そのうちふとある事に気がつく。
 

シーバスっぽい手応えがある
範囲が直径3メートルほどの
極々せま〜い範囲であるという事に。
 

ちょうど打ち寄せる波が高くなる、
ロッドを立てても波によるラインへの
干渉を避ける事が出来ないエリア。
 

「あんな狭いピンスポットが
フィーディングゾーンに
なっているのか!?」

 
 

そして、考える・・・。

「あのピンスポットでライン
テンションを維持できるルアーは?」

 

・・・、
 

・・・、
 

「1つしかない。」

バイブレーションである。

実は最近、波のあるフィールドで
釣りをしていなかったので、ルアー
BOXの中にサーフや磯で使うような
水噛みのいいルアーがないんです。
 

でも、今回はそんなルアーが必要。
 

なんせ、油断していると
まともに波をかぶるくらい
荒れてるんで。
 
 
 

天候、状況からみてシリテンバイブ
ルアーをチェンジする。
 

同じように右寄りの沖へキャスト。
 

例のピンスポットに
ルアーを浸入させる。
 
 

すると、コツッとアタリが。

見事に合わせ損ねる。(笑)
 

「まだ渋いな。」
 
 
 

今度はリフト&フォールを
織り混ぜて通してみる。
 

・・・、
 
 

ガツッ!!!
 

「よっしゃ!」
 
 

今度はガッツリと合わせを入れる。
 

すると、活きがいい。

いきなりギューーーと沖へ走る。
 
 

その引き込みにロッドワークで
対応していなして、
後はグリグリと寄せてくる。
 

そのまま、謎のフィッシング
クリップでランディング。

WS000470
 
 

40センチほどの元気な
シーバスちゃんでした。
 

「大きくなれよ。」

と、真っ直ぐ泳げるのを確認して
優しくリリースする。
 
 

すると、ここで私の携帯電話が

「コーケコッコー!」

と鳴く。
 
 

ここは複雑で危険なフィールド。

油断していると水に囲まれて
帰れなくなるので、干潮時刻に
アラームをセットしてあるんです。

 
 

様子を見て続行しようと考えたけど
疲れているし、1時間ほどすれば
日が暮れて危険度が増すので
ここでフィールドをあとにする。
 
 

久しぶりに少し変わった
面白い釣りが出来て嬉しかった。
 
 
 
 

まとめますと、

行き当たりばったりでは簡単な
釣りも難しくなって、面白い
事もあるという事。

 
 

そして、フィールドによっては
しっかりと引き際をわきまえないと
水難事故に繋がるので、あなたも
気をつけてくださいね、

という事ですね。
 
 
 

毎年の事ですが、相変わらず
釣り人の水難事故はコンスタントに
年間件数を叩き出しているようです。
 
 

あなたも安全に留意して、
ガッツリとシーバスフィッシングを
楽しんでくださいね。
 
 
 
 
 

それでは、グッドラック!