はじめて質問させていただきます。
○○と申します。
私はシーバス始めて2年目ですが、
まだ1度もあげたことがありません
(2回バラシたことがある程度です。)。
私のホームはとある港湾部の
ながーい一直線の護岸が続く、
足場も高い湾奥です。
目の前には一面海が広がっており、
冬はカレイの恰好の
釣り場となっています。
さて、質問です。
(そもそも上記場所がホームとして
適していないというのは
重々承知なのですが・・。)
このような、河川や漁港とも違う
非常にオープンな湾奥で、かつ
キャストできる陸が一直線の
変化に乏しい釣り場ではやはり
岸壁のみがポイントとなるのでしょうか。
陸側から海を見渡しても変化を
あまり見つけられず、また、
潮目も遠いことが多く、ポイントを
見つける目安がわかりません。
キャストする方向も皆目検討がつかず、
いつも護岸際をワンダーやエリア10で
流すか、適当にミノーをキャスト
しているだけとなってしまいます。
(2回バラシたというのも、
ワンダーで護岸をゆっくりリトリーブ
していた時でした。)
このように非常にオープンで変化に
乏しい(少なくとも私にはそう見えて
しまう)港奥の釣り場での釣り方の
目安、キャストする場所の目安、
手がかりがありましたら、
ご教示いただけませんでしょうか。
(抽象的な質問で申し訳ありません。
1匹挙げるための手がかりが
欲しいのです。泣)
これからもしんさんの
ブログのファンとして、
更新楽しみにしています!
お忙しい中申し訳ありませんが、
よろしくお願い致します。
と、言うのが今回の【Q&A】
私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。
あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
よろしくお願いします。
あなたのホームでポイントになるエリア
こんにちは、しんです。
はじめまして。
お問い合わせ、
ありがとうございます。
私のブログを頼りにして頂いて
凄く嬉しく思います。
御ゆるりと、遊んでいってくださいね。
こちらこそ、
よろしくお願いします。
さて、2年ですか。
頑張りましたね。
大丈夫ですよ。
あなたが感じているように
変化のない大場所で初心者が
釣果をあげるのは難易度が高く
簡単にはいきません。
ですがフィールドには固有の特徴、
つまり個性みたいなものがあるので
それを知って頂く方向でいけば
シーバスに出会う事は出来ます。
ですから、ざっくりではありますが
少し具体的に必要な事を
解説させてください。
じゃ、さっそく。
あなたがおっしゃるように、
まず岸壁沿いがシーバスの
ポイントになります。
ただ一直線で変化に乏しいので
コンクリートの繋ぎ目などの
僅かな変化にエビやカニなどの
ベイトが多く集まります。
こういった些細な変化が重要に
なってくるのは、あなたもよく
ご存知だと思います。
でも、岸壁というのはいつでも
釣れるわけではなく、他のポイントと
同じくいい時と悪い時があります。
あなたのホームの場合はおそらく
向かい風で波が岸壁に当たっている
ような時がシーバスの反応がいい
傾向が強いと思います。
攻め方としてはテクトロや、邪道の
スーサンというルアーを使った
連続ショートジャークが有効です。
スーサンについては、村岡昌憲さんの
スーサンの動画を見ていただくと
分かりやすいので、よかったら
後ほど検索してみてください。
そして、もうひとつのタイミングは
沖から入ってくる流れ、つまり潮目の
事ですがこれが岸壁に当たっている
場所での岸壁ジギングが良さそうです。
これは岸壁沿いにバイブレーションを
落とし込んでボトムを取ったら、
テクトロみたいに数メートル移動して
ロッドでルアーを少しづつ
シャクりあげてくる方法。
ロッドでルアーをシャクりあげる
時は足を止めて頂いて、フォールさせる
時に数メートル移動する感じです。
つまり、バイブレーションを
シャクりあげてくる時は岸壁沿いを
斜めにシャクりあげてくる感じ。
慣れない内は一度ボトムを取ったら
リールの巻き取りはしない方が
やりやすいです。
次のポイントは中層です。
あなたのホームは濁りが強い時が
多いようなので、ベイトは表層か
ボトムに隠れるようにして
生活しています。
なぜなら、そのどちらかが
ベイトにとって1番安全だから。
これは明るい時間帯の方が
より顕著に出ます。
暗いとシーバスはけっこう浮いてきて
表層が危険になるフィールドは
多いですから。
これは水位にもよるんですが、
シーバスはボトムから
岸壁に近寄ってきます。
この時、ボトムに居て隠れていない
ベイトはもちろん襲われるんですが、
中層付近を泳いでいるベイトも
シーバスの目に付きます。
ですが、表層のベイトは距離が遠く
水が濁り気味なのでシーバスに
ロックオンされる事は少ないです。
これが、中層を狙った方がいい理由。
岸壁沿い以外のポイントというか
狙いどころですね。
次は、重点的に狙うエリア。
岸壁から15メートル沖までの
水域でルアーを泳がせている時に
注意してください。
あなたのホームのような変化に
乏しいまっすぐで広大な岸壁は
足下のボトムに岸壁から2メートル
くらいの敷石が敷かれています。
そして、その先には少し深くなった
数メートルの大きな溝みたいな
ボトム地形が存在している可能性が
高いです。
これら、ボトムの地形変化が
岸壁から10メートルくらい沖までに
あって、その先は目立った変化が
ないというパターンがほとんど。
つまり、沖へ向かってルアーを
フルキャストした場合、
シーバスのアタリが出るとしたら
ボイルとかがない限りはあなたから
15メートル沖くらいまでのエリアで
反応してくる可能性が高いんです。
ですから、沖へルアーをキャストして
中層を引いてくる時は、この水域で
あなたの感覚を集中して頂けると
いろんな事が見えてくると思います。
あなたのホームでの釣り方のヒント
見た目に変化が乏しいフィールドでは
シーバスを釣る上でベイトが最も
重要な要素になってきます。
ボイルのように分かりやすいものは
いいんですが、ちらほらベイトが
通りかかるとか、見当たらない時は
補食ベイトを見極める事が重要になります。
まずは大きく分けて、魚系のベイトを
食べているのか、それともそれ以外の
エビやカニ、バチ、イカなどを
食べているのか。
これを先に考えてください。
具体的には季節ごとのベイト情報や実際に
フィールドでサビキに掛かってくる
魚、水面を観察した様子、チヌ釣り師
たちが使っているエサを見てください。
これらの情報を交えて考えながら
実際にそのエサやベイトにルアーを
対応させて、実釣でシーバスの補食
ベイトを絞り込んでいきます。
フィールド規模、環境、岸壁からみても、
ほとんどの状況でシーバスが居る
フィールドだと思われるので
補食ベイトが分かればかなり有利です。
あとは時合いを待つだけなので。
喰ってくるタイミングと反応しにくい
タイミングがあるので、その辺りは
経験で覚えていくしかないですが、
補食ベイトが分かっていれば
喰ってくるタイミングでレンジなどを
合わせていけば大丈夫ですから。
これに関する答えはシーバスが
反応で返してくれます。
そんなわけで、まずは補食ベイトの
種類を特定する事に力を注ぎましょう。
これを予想しないと、どこを
どのルアーで狙えばいいのかが
見えてきません。
そして、あなたはカレイがメジャーな
フィールドだと教えてくれました。
実はそこに住んでいる魚も
ヒントになる事があります。
カレイという魚は速い潮流を好みます。
これはつまり、カレイが釣れる
ポイント付近は速くてしっかりした
流れがあるということです。
という事は、その流れの脇には当然
流れの緩い水域が存在していて
沈んでいて目には見えないかもしれない
けど流れのヨレなどもあるという事。
シーバスはそういう流れに
付きますから、カレイの釣れるポイントは
いろんなルアーを流し込んでみると
反応が得やすいです。
そして、流れを感知しやすく
深いレンジまで調査できる
ルアーが必要になりますね。
さらに、岸壁でのフッキングから
ファイトに関しても少しヒントが。
テクトロや足下のピックアップバイト
などはフッキングする暇がない事が
多く、どうしても針掛かりが
あまくなりがちです。
ですから、狙っていたものは
ほぼ大丈夫ですが、不意にバイト
された場合は一度リールのベールを
返してシーバスを沖へ走らせてみます。
そして、こちらの体勢を整えてから
シーバスが失速した瞬間を狙って
追い合わせを入れます。
そこからロッドをいつでも下に
向けられる体勢をとって
しっかりとファイトしてみてください。
もちろん、岸壁の下にシーバスが
突っ込めるような穴などがない事が
絶対条件になります。
なぜ、こんな面倒な事をするかというと、
実はシーバスフィッシングにおける
バラしというのが起こる原因の多くは
フッキングが完全に決まってない
という場合がほとんどだから。
こういう細かいところも含めて
しっかりと詰めていかないと
大切なメモリーズフィッシュとなる
魚を逃すという事になります。
逆に言えば、これも釣果をあげるための
ヒントになるという事ですね。
フィールドに適したタックルとルアー
あなたのホームのような大場所では
最低限干潮時の水面付近まで
竿先が届くような、わりと大きめの
タックルが必要になります。
先ほどチラッとお話させて頂きましたが
シーバスはあなたの足下に近い場所で
バイトしてくる確率が高いです。
ですが、短いロッドではしっかりと
足下までルアーを引いてくる事が
出来ず、シーバスに見切られて多くの
バイトチャンスを逃す事になります。
そしてルアーですが、こちらも
先ほどチラッとお話させて頂きました。
基本的に中層を狙っていくのが
いい感じです、と。
そして港湾部の大場所に当たるので
ルアーはシーバスのホットレンジを
捉える1メートルくらいまで潜行する
ものがオススメになります。
水深があるようなら、アイマの
ガブリンやアピアのDOVERシンキング
などがあると深いレンジをミノーで
探れて攻略の幅が広がります。
さらに、100%私の個人的主観に
なりますが、港湾部最強鉄板バイブの
エバーグリーンのアイアンマービーが
あると広範囲を一気に探れていいです。
つまり、鉄板系バイブレーションが
あると港湾部の大場所は
攻略しやすくなるという事。
でも注意して頂きたいのが、
これは決してタックルを買い直した
方がいいとか、ルアーを買った方が
いいというお話ではないという事。
こういう予備知識があるのとないのと
では、同じ港湾部でも攻めるポイント、
攻めるレンジ、見極める時の着眼点が
まったく違ってきます。
ですから、今までお話してきた
こういう色んな知識を知る事こそが、
すべてシーバスに出会うためのヒントや
手がかりになるという事ですね。
これらを知ることで、あなたの
シーバスフィッシングにおける
行動が細かいところで
いろいろと変わってくるはずです。
まとめますと、
一見、変化のないフィールドに見えるし
その通りですが、実は案外いろんな
狙いどころがあったりするという事。
そして、いろんな角度から情報を得て
シーバスの補食ベイトを探していく
ことが、変化のないフィールドで
最も重要だという事。
さらに、一見関係のないものや
知識であっても、知ることで目線が
変わってそれら全てがシーバスに
出会うヒントになるという事ですね。
さて、いかがだったでしょうか?
タックルに関してはそのままのもので
シーバスを狙っていきましょう。
いくら水面付近までの距離と言っても
長すぎるロッドはダメですから。
ですが、足下に近ければ近いほど
バイト率が高いので、沖へキャスト
したとしても足下ほど丁寧に探る
という意識でリトリーブしましょう。
ルアーに関しては手持ちのもので
どれがどのパターンに代用出来るか
というのを考えながらポイントを
攻めていきましょう。
余談ですが、今の時期に港湾部で
ベイトになってる可能性が高いのは、
イナッコ、イワシ、サヨリ、サッパ、
コノシロですね。
あなたのフィールドは時期によっては
イカパターンもあります。
このパターンの時は魚系の
ベイトにはまったく反応しないので
注意が必用です。
良かったら参考にしてみてくださいね。
そして、お互いにガッツリと
シーバスフィッシングを
楽しんでいきましょう。
それでは、グッドラック!