WS000298


あなたは、

この地球上に住む生物、
もしくは動物でもいい。

彼らに出会った時に一度でも
心のそこから美しいと感じたことは
あるだろうか?
 
 
 

私は何度もある。

今日はそんなお話です。
 
 

シーバスの技術ではないので
気が向いたら最後まで
お付き合い頂きたい。

 
 
 
 

とある、河川での釣り

こんにちは、しんです。
 

今日は少し、昔話を。
 
 
 

そう、あれはたしか3年くらい前の事。

私はとある河川を訪れた。
 
 

そこはそんなに大きな河川ではない。

でもその地域ではまあまあ有名な
地元シーバスアングラーなら
ほぼ知っているようなフィールドである。
 
 

ちょうど今くらいの時期。

その地域はそんなに霧が出るような
エリアではなかったが、その日は
珍しくうっすらと朝もやが
幻想的な世界を作り出していた。
 
 
 

「今日も冷えるな。
こんな朝っぱらから一人でウェーダーで
水の中に立ち込むなんて、
バカじゃねーのか? まったく。」

「しかも、何気に寒いし!」
 

などと、ひとり突っ込みを入れながら
私はウェーディングシーバスを
楽しんでいた。

 
 
 

そこは全体的に水深が浅く、
大潮の干潮時には干上がって
しまうようなフィールド。

底は砂が多いが少し泥が混じった
砂泥底である。
 
 

潮はたしか、大潮の前の中潮まわり。

ちょうど下げ潮が効き出すのが
朝のマズメ時と重なる潮まわりである。

 
 

少しマズメには早かったので
あまりポイントを荒らさないように
アイマのカームを使って
ユルい下げ潮のなかを静かに流していた。
 
 

すると、時折コツっという感触が。

「ん?、当たりか? 微妙すぎるな。
これじゃ、あわせても乗らないな。」

という感じ。
 
 
 

そして、しばらく様子を見ていると
今度は一瞬だけラインが張る。

「ん?、今、ラインが
動いたような・・・?」
 

でも、ロッドを持つその手に感触はない。
 
 

「うん、いるな。」
 
 

次はラッキークラフトの
ワンダーに変えてみる。

「マズメ時になるまでは
ミノーは使いたくないからな。」
 

しかし、これは反応無しである。
 
 
 

そうこうしている内に
うっすらと空が見えはじめてきた。
 

辺りもだんだん距離感が正確に
つかめるようになってきた。

「よっしゃ、時合いだ。」
 
 
 

次のへなちょこドリフトで
正確に流芯部をとらえる。

すると一瞬だけワンダーが
引っ張られる感触が。
 
 

「ん〜、合ってないな。
だいぶ、流れが効いてきてる。」
 
 

ここでリード リバード
ルアーチェンジ。
 

少しだけアップクロスでキャストして
ラインテンションの調整に
命をかけて流芯部へと流し込む。

 
 
 

ガツン‼

「うっしっ!」
 

貰ったと思ったら、
一気に形勢逆転。
 
 

強烈な下げの流れに乗って
猛然と海の方へ。
 

「ヤバイな。」
 

・・・、
 
 

「あっ、そこはダメっ。」

などと、声だけ聞いたら
誤解を招くようなセリフを放つ。
 
 
 

そうして、何回かロッドをのされそうに
なりながら、やっとランディング。
 
 

そこは陸から結構離れていたので
計らずにそのままリリース。
 

感じ的には75センチ前後のようだった。
 
 

そう、まさにこの時
水の中から上がってくるシーバスが
朝もやや薄暗さなどが手伝って
まるで雑誌の写真で見るかのよう。
 

思わず、
 

「すっげえ〜!」

と一言。
 
 

あのシーバスは美しかった。
 
 
 
 

あなたはこんな体験を
した事はあるだろうか?

 

あんな美しい生命が
この地球上にはたくさん住んでいる。

 
 

なにもシーバスに限った事ではない。

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美しい鳥たち、猫などの小動物。

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あなたにも感じて欲しい。
 
 

彼らの美しさを。

自然の美しさを。
 
 
 
 

私はこういった自然をこれから
未来を創っていくであろう子供達に
出来るだけ長く伝えていきたい。

 
 

現在、温暖化などによって
自然のリズムが狂い始めていると
私は感じる。
 
 

海釣りをしている方は
なんとなく感じているはず。
 
 

始めたばかりのあなたは
ともかくとして、海のサイクルが
少しずつ遅れているような気がする。
 

そう、シーズナルパターンが
おかしいのである。
 
 
 
 

普通はだいたい読めるもの。
 
 

だけど最近は毎年ちがう。
 

紫外線なども明らかに強くなっていて
外にいるのが苦痛なほどに
なりかけてますよね?
 
 

もちろん、地球を守るなどという
大それた話ではありません。

 
 

ただ、自然を慈しむ心
今の子供達にもっと育ててほしい。
 
 
 

釣り場のマナーにしてもそう。
 
 

中には平気でゴミを捨てていく
方もいつまでたっても見かけます。
 

場合によってはその捨てたゴミが
美しき生命を奪うこともあるんです。
 
 
 

ただ、これはあなたに自然を守って
欲しいと言っている訳ではありません。
 
 
 

落ちてるゴミを拾って欲しい
とか言う話しでもないです。
 
 
 
 

私はただ、自然や生命と
もっと対話して欲しいんです。
 
 

そうして、自然を慈しむ心を
これから未来を創っていく
多くの子供達に伝えていってほしい。
 
 

そう、

同じ地球(ほし)に住む者として。
 
 
 
 

最後までお付き合い頂き
ありがとうございます。
 
 
 

それでは、また。