いつも楽しく読ませて
いただいております。
シーバスを初めて4年、一緒に行く人も
なく一人でひたすらルアーを
投げております。
知りたいことは沢山あるのですが
正直『こんなこと聞いても
良いのだろうか?』と思っていました。
しばらく更新を休まれるとのことで
質問するタイミングが悪くて
申し訳ないです。
私のポイントはとある河川の河口です。
干潮になると護岸から数10m
歩かなければひざ丈までの
水位になりません。
使えるルアーもあまり潜らない
フローティングがメインです。
ベイトタックル故に飛距離は出ません。
その為満潮前後の時間で
護岸から釣りをしています。
もちろんウェーディングという
方法もありますが(道具は揃えました)
やったことがほとんどなく
どこまで浸かってどこに投げるのか
さっぱりわからない状態です。
まずは護岸からのパイロットルアーは
どのようなものが良いでしょうか?
射程範囲の最大水深は多分150cm、
足元で50cm程です。
コモモやTKLMなどのリップレスや
グースやエスフォーは90mm~色々
買い集めて投げてみてはいます。
釣れない → いわゆる釣れるルアー
を買う→ 釣れない → 買うの
エンドレス状態です。
次にドリフトです。
これがいまいちできません。
アップに投げて引いてくれば
ドリフトすると言うことは
理解したのですが
『巻かない釣り』がさっぱりです。
と言うのもフローティングミノーは
巻かないと浮く。
なのでアップに投げて巻かなければ
どんなルアーでも水面を
流れてくるのでは?と言うイメージです。
投げてバックラッシュを治していたら
釣れたと言う経験はありますが
何で食いついたのか判りません。
もうひとつ、真っ暗闇で
釣りしているため常にライトを
つけています。
と言ってもガンガン明るいライト
ではなく赤色LEDです。
最低限手元が見える程度の明るさです。
ウェーディングをする場合の安全の
ためのシグナルとしても
活用しているため常時ONです。
このライトによるって釣果は
影響するのでしょうか?
ウェーディングについても教えて下さい。
どのタイミングから浸かるのが
良いでしょうか?
下げで水位が高い状態からから入り水が
減る度に前進していくのでしょうか?
それとも干潮で膝丈まで水が
残る深さまで一気に入るべきでしょうか?
干潮から上げの場合などはどの膝丈まで
侵入してギリギリ(安全を考えてます)の
水位まで投げて下がるべきか、
剃れとも常に膝丈前後で満ちる毎に
数歩後退していくのが良いでしょうか?
質問ばかりですみません。
他にもビックベイトについてや
リップルポッパーの様なトップの
使い方とか移動のタイミングとか
判らないことだらけです。
今は移動せずに1つのルアーを
扇状に投げたらルアーチェンジと
言うやり方をしています。
と、言うのが今回の【Q&A】
私はよく、いろんなところから
いろんな相談や質問を頂きます。
よくある質問や
緊急性の高い質問など
当ブログの記事で
お答えしていきます。
あなたもお気軽に問い合わせて
頂けるとうれしいです。
よろしくお願いします。
パイロットルアーについて
こんにちは、しんです。
私のブログに遊びに来てくれて
ありがとうございます。
どんな事でも構いませんよ。
お気軽にお問い合わせ頂けると
嬉しく思います。
はじめまして。
よろしくお願いします。
さて、今回は質問内容がいろいろと
あるようなので、それぞれ単発で
解説させてください。
じゃ、さっそく。
あなたのフィールドは基本的に
浅くて、地形の特徴からみても
探るエリアは広大な範囲です。
そのため、パイロットルアーは
基本的にフローティングを選ぶのが
オススメになるのはご存知の通り。
候補としては、
・DUO タイドミノー125SLD-F
・サイレントアサシン99F
・アイマ コスケ
などが挙げられます。
DUO タイドミノー125SLD-Fは
空気抵抗が多少大きいので、
ベイトタックルで飛距離を
求めるには少しだけ不向きです。
ですが、最も平均的で使いやすい
ルアーだと思います。
サイレントアサシン99Fは
かなり良く釣れるルアーです。
シーバスのバイトを誘うには
3つの中ではいちばんですね。
ただ、リップが弱いという
致命的な弱点があるので、水深が
浅くボトムノック多発するような
フィールドでは使いにくいです。
ボトムノックとは、ルアーが
リトリーブしている時にボトムに
頭をぶつけながら戻ってくる事。
アイマ コスケは3つの中で最も
浅いレンジを引けるルアーで
遠浅フィールドに適しています。
その上、空気抵抗が少なく飛距離も
出て、水流の変化が分かりやすく
フィールドの状況を探るのに
有利なルアーになります。
これらの特徴を考えると
あなたのホームフィールドで
パイロットルアーとして選ぶなら
アイマ コスケが適任でしょう。
そして参考までに、ベイトタックルで
シーバスを狙うにはシーバスの
ステイしている場所をほぼ正確に
見抜く必要があります。
これは飛距離が稼げないので
いちばん熱い流芯部付近を狙いにくい
という弱点が出てくるから。
でも、シーバスを警戒させない
攻め方や、繊細な攻め方は圧倒的に
有利なので、そっちに特化していく
という意識で釣りをするとグッド。
だから、シーバスの位置を見抜く事を
意識して釣行してみてください。
これは、シーバスの居る位置を
予測しては、キャストして答え合わせ、
この繰り返しで見抜く精度を
上げていきます。
コスケについてですが、これは
コスケでなくともあなたがコレだと
決めたルアーを信じて
投げ倒してください。
例えばコスケならナチュラルカラーと
アピールカラーのたった2本で
ローテーションして一日中コスケ縛りで
投げ倒すといった感じです。
こうやって、手に入れたルアーを
まずは徹底的に使い倒してルアーごとの
特徴やアクション、使いどころを
覚えていく事が重要なんです。
これを根気よくやっていかないと
ルアーを買う→釣れない→また買う、
という魔界のスパイラルに
どんどんハマっていきます。(笑)
ですから、手持ちのルアーを
誰よりも上手く使いこなしたり、
誰よりも特徴を知るという
方向性で練習されるといい感じです。
ドリフトについて
通常のドリフトであっても
巻かない釣りであっても
実はルアーは泳いでいるんです。
ドリフトという釣技は前提として
流れがあるフィールドで使うもの。
例えば通常のドリフトであれば
そもそもルアーがしっかり泳ぐほど
リールを巻かずに引いてくるデッド
スローリトリーブに近いです。
イメージとしてはラインの
たるみ具合を調整するだけな感じ。
では、この時何が起こっているか
というと、まずアップクロスで
ルアーをキャストします。
そして、流れに対してルアーが
着水した時、ルアーが最も上流に
ありますよね?
そして、それよりも下流に
ラインが横たわります。
この時、ルアーというのは
頭をあなたの方へ向けた状態にあり、
その先にラインがあります。
では、ここで問題です。
水面に浮いているルアーと
水面に横たわっているライン、
一体どちらが速く流されるでしょうか?
・・・、
・・・、
なんとなく分かりますよね。
ルアーとラインとでは、ラインの
ほうが圧倒的に軽いです。
しかもラインは着水している
全ての部分に流れを受けます。
となれば、流されている時は
間違いなくラインの方が
速く流されているんです。
これは何が起こっているのかと
いうと、流されているラインが
ルアーを引っ張っているという
事が起きています。
しかもミノーは少しでも沈んで
泳ぎ出せば水の抵抗を受けて
さらにスピードが落ちます。
そうなると、ますます流されている
ラインに引っ張られる形となります。
流されているラインの先が竿先で
固定されていれば、よほど浮力の強い
ミノーでない限りは放っておけば
勝手に潜行を始めます。
流れが弱すぎる場合は別ですが。
そ し て、
これはもちろん“巻かない釣り”の
時でも起こっています。
竿先にラインが止められていれば
流れが弱すぎない限りは放っておけば
ミノーは勝手に潜行を始めます。
だって、流されているラインに
リトリーブされているんですから。
これが、あなたがバックラッシュを
直している時にシーバスが釣れた
メカニズムなんです。
つまり、その時あなたはまさに
その”巻かない釣り”をしていて、
巻かない釣りにシーバスが反応して
バイトしてきていたんです。
この時のイメージはこんな感じ。
アップクロスにキャストして
ルアーが着水すると、ルアーは
あなたの方を向いています。
そして、流されるラインに引っ張られて
斜め下流へ頭を向けたまま
ゆっくりと潜行を始めます。
そのまましばらく斜め下流に頭を
向けたまま泳ぎ続けてラインの
テンションが強くなるにつれて
流れの中でU字を描き始めます。
次第にラインは真っ直ぐになっていき
今度はルアーがあなたの方へ頭を
向けた状態で岸際へと流されて
あなたの下流に漂着します。
完全なるドリフトですね。
実際に巻かない釣りをする時は
ラインがたるんだ状態を一定に
キープするくらいの巻き取りをします。
糸ふけをゆっくり取っていくだけです。
場合によっては本当に巻かなかったり
クラッチをきってラインを出しながら
流すこともあります。
ウェーディングについて
まずLEDの光についてですが、
よほど強い光なら動いていれば
問題ですがフラッシャーのような
赤や緑の弱い光は問題ないです。
ただ、出来ればそのLEDはあなたの
背中に着けておいたほうがオススメ。
何故なら、夜にウェーディングしている
時に岸側からその光が見えないと
他の陸っぱりアングラーから
あなたがルアーで狙われるから。
フラッシャーという色付きのライトを
シーバスアングラーが背中に付ける
最大の理由です。
そして、
基本的には夜のウェーディングでの
単独釣行はオススメできません。
可能な限り、誰かを道連れにして
釣り友を連れていった方がいいです。
ちょっと想像してください。
例えば、ウェーディングで夜に
一人で膝上の股下辺りまで水に
浸かっていたと仮定します。
一歩か二歩、立ち位置を移動しようと
思って歩き始めた時、ボトムの砂泥底に
足を取られてバランスを崩して
転倒してしまいました。
このようにウェーディングをしていると
よくジワジワと足が沈んでいくところで
ボトムに足がくっついて動かなくなる
事があるんです。
でも、強く引っ張れば
くっついた足は外れます。
それは置いといて、
あなたは転倒してしまいました。
この時どんな事が起こるでしょうか?
ウェーダーというのは当たり前ですが
水を通しません。
ですから、転倒して体が横になった時
あなたの足には空気が入っています。
するとボトムに足を着いて
立ち上がろうにも足が浮いてしまうので
なかなか上手く立ち上がれません。
どこか掴まるところがあれば
立ち上がりやすいですが。
まず、無いとは思いますが
この時フローティングベストを
しっかりと装着していなければ、
極端な話、足が浮いて頭が沈みます。
水中では物理的にそうなるように
出来ているんです。
すると、アッという間に溺れますね。
さらにゲームベストをしっかりと
機能するように装備していたとしても
単に息が出来るだけで簡単には
立ち上がれません。
股下付近まで浸かっていて
転倒して横になったら
足が浮く状態では手も足も
ボトムに届きませんから。
その時その場所に流れがあったら?
これも物理的なことですが、
同じ水域に速い流れと遅い流れが
混在している場合、流れのヨレでも
無い限り浮いているものは速い流れの
方に引き込まれてしまいます。
そう、
転倒したら迅速に立ち上がらないと
運が悪ければ沖の方まで
流されてしまいます。
これらの事がもし夜に一人で
ウェーディングしている時に
起きてしまったら・・・。
断言します。
防水処理が施されている
携帯電話を持っていない限りは
98%、助かりません。
しかも、あなたのホームの水域には
赤エイが居ますよね?
あれの毒にやられると岸から
遠くに居た場合、一人で帰ってくる
というのは至難の技です。
ですから、どうしても一人で
ウェーディングされるというのなら
次の約束を守ってください。
・基本的に入水時はすり足で移動する事。
・夜は膝下までしか入水しない事。
・防水処理した携帯を持ち歩く事。
・ゲームベストをしっかり装備する事。
・フラッシャーを背面に着ける事。
・フィールドごとの潮まわりの違いに
寄る水位の動き方を熟知するまでは、
昼夜に関わらず上げ潮のタイミングでは
ウェーディングで入水しない事。
以上、6つの約束を守ってください。
さらに簡単な釣り方もザックリと。
上げ潮時は有事の際に逃げる時間が
ない、そしてシーバスは夜は水深
30センチくらいのシャローでも
ガンガン入ってくる、
という理由から基本的にウェーダーを
履いていても入水しないのがコツ。
足元にシーバスが居るから
入水するとあなたの存在が
シーバスにバレてしまうんです。
夜ほど岸際には気をつけてください。
上げ潮時はルアーを投げて
扇状に探る釣り方が有効になります。
ワンドや岸壁、芦際やシャローを
丁寧に探ってみてください。
下げ潮時は一転して
流れを利用した釣りになります。
扇状に探るのはNGで基本ドリフト、
しかも足下のシャローから順番に
遠くの流れを攻めていって
頂けるといい感じ。
下げ潮でもまずは入水しないで
簡単にルアーが届く範囲を
丁寧にドリフトで攻めていきます。
全く反応が無い時に初めて入水して、
ウェーディングでしか狙えない
ポイントを丁寧にドリフトで
打っていきます。
この時もドリフトとは関係なく
芦際などはタダ巻きでチェックして
頂けるといい感じですね。
下げ潮時には潮の下げ具合によって
入れるポイントや、特定の水位まで
下げると急に喰いだすポイントも
多々あります。
干上がってしまってベイトが
そこに居られなくなるような
“ベイトが移動するタイミング”を考えて
ポイントを選ぶのがオススメです。
まとめますと、
パイロットルアーはコスケが
オススメですが、あなたの手持ちの
ルアーで信じられるものがあれば
それを使い倒すのがいいという事。
ドリフトは流れを利用して
ルアーを自然に泳がせていく釣り方で
自然界のベイトがどう動くかを考えて
それに似せる釣法だという事。
さらにウェーディングはシーバスに
グッと近づける釣り方だけど、
そこには危険や赤エイなどの
ヤバい奴等が潜んでいて、一歩入水
したらそこは法律の効力の及ばない
弱肉強食の世界だという事ですね。
さて、いかがだったでしょうか?
今回、ガッツリと長文になって
しまいましたが、めげずに何度も
読み倒してしっかりと身につけて
頂ければ嬉しいです。
良かったら参考にしてみてくださいね。
そうそう、アップクロスとは
あなたが立っている位置から
正面の横向きに流れている流れに対して
斜め上流に向かってキャストする事。
逆に斜め下流に向かってキャスト
するのをダウンクロスといいます。
おそらく知っているような事も
多々あるとは思いますが、一応
念のため基本的なことから細かく
解説させて頂きました。
ナイスなシーバスと出会い、
最高の時間を過ごせることを
祈っていますよ。
それでは、グッドラック!